[HOME]      [前月]     [一覧]      [次月]

6月 9日

Timothy Gowers , June Barrow-Green, Imre Leader "The Princeton Companion to Mathematics " 入手。

1000頁もある大冊なので、印字する気はないが、うれしい。

 

 

近年聴いている音楽をひとことでいえば、暗鬱なロマンティシズム ということになろうか。

Violin Sky とか、Peter Ries とかの音楽家が気になっても、日本語のWikipedia すら立ってない。

最近はCDも売ってないから、熱心な愛好家のコメントをAmazonで読むことすらできない。

 

 

 

 

 

6月 9日  今日は9冊

新川和江『記憶する水』(思潮社)110円

塚本邦雄『清唱千首』(冨山房百科文庫)110円 愛蔵版ふくめて4冊目。

山路閑古『古川柳』(岩波新書)110円 大屋幸世の蒐書日誌に、山路閑古の終戦直後の『戦災記』が紹介してあって

川柳研究家山路閑古の別の面を知らされた。この戦災記も読んではみたいが

ひとまず昔買いそびれていた(たぶん) 岩波新書を購入。

ハーフィズ 黒柳恒男訳『ハーフォズ詩集』(東洋文庫)110円

柄谷行人『意味という病』(河出書房新社)110円

篠田一士『二十世紀の十大小説』(新潮社)110円 文庫版からの買い増し 以上よみた屋

倉橋由美子『偏愛文学館』(講談社文庫)100円 意外にまっとうな選書 『山の音』とか共感する本多し。

広津和郎『続 年月のあしおと』(講談社) 100円 正編は、これと同じ単行本と文庫版で二回おおまかに読んだ。続編は持ってなかったはず。

終戦までの文学的回想。

亀山巌『偏奇館閨中写影』(有光書房、昭和45年)100円 以上七七舎 これは知らなんだ。亀山巌は足穂関連で昔から存じ上げてるが。

七七舎は新旧のご店主ふたりや常連たちで賑わってた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月 9日

大屋幸世の蒐書日誌。1993年の某月某日(著者51歳?) 石神井書林より届いた書籍に三木清の文をみつける件り。

著者は近代文学専門家なので、蒐集対象は近代文学のみに特化している。

読み応えのある蒐書日誌で、ひとつの理想形といえよう。

これに比べれば小生のなんぞ児戯に等しい。

 

 

Martin Aigner & Guenter M. Ziegler "Proofs from THE BOOK"原書第6販  ハードカバー は、Amazonで9000円ほど。

邦訳 天書の証明 原書6版(丸善)は5000円〜。

まあ、買って買えなくはないが、今の気分は自家製本モード。

A4 330枚ほどをインクジェットで印字し、木工用ボンド+ガムテープ青で、二分冊に簡易製本。

これでけっこうほどけずに読めます。

数学書の英文は、明晰なプログラム言語と同様、慣れれば案外読めるもの。

つぎは何を印字しようかな。

※今回は、表紙のみはダイソーで特厚口用紙を購入。黒インク代がばかにならないのが難点。

タブレット端末(iPad)で読めばいいのですが、いまの気分は紙印字。

 

 

中河与一全集 第9巻を、日本の古本屋経由で江東区のたなべ書店本店に注文。送料の連絡待ち。

これで全12巻完揃い。

七七舎で100円×2 + 平野書店 計8巻2930円(送料込) +Amazon 1巻1239円(送料込) +たなべ書店(今回)1400円+送料

概算で6400円ほど。

(以前よみた屋でバラ均一ででたことがあったがそのときは見送った)

 

 

 

 

6月 8日  大屋幸世とラマヌジャン(ハーディ)

大屋幸世の蒐書日誌。読み始めたら止まらぬ面白さ。

さっそく残った4巻目を注文。

大屋幸世『蒐書日誌 4』(皓星社、2003年)963円@Amazon

この方のことをなぜ存じ上げなかったのか?世間は広い。

しかしみつけたらみつけたで即揃えた自分もまあまあえらい。

2016年に74歳で亡くなられている。もっと長生きしてほしかった。

伊藤整の日本文壇史や、谷沢永一の書誌研究などが面白いひとにはおすすめ。

(逆にそうした本が面白くない人にはすすめられない)

 

 

帰省中もiPad mini でPDFを読み継いでいるハーディの論文。

さすがに意味とるのが難しい箇所も多く、

G.H. ハーディ、瀬 幸一訳『ラマヌジャン その生涯と業績に想起された主題による十二の講義』(丸善、2016年) 3347円 を、Yahooショッピングで注文。

1)Yahooショッピングでも、ヤフオク同様、古書の出品・販売が増えた。
2)クーポンや、付与されるPayPayポイントの同時使用(今回の買物でつくポイントをそのまま使用できる)

けっこうオトクに買える。

Amazon、日本の古本屋、メルカリ、ヤフオク(ヤフーフリマ) に加え、ヤフーショッピングにも目が離せない。

しかしこの本、もちろん邦訳でも理解するのは難しかろうが・・・ベートーベンの弦楽四重奏曲。作曲理論も演奏もまったくできない愛好家でも

深々と聴きこむことができるではないか。ラマヌジャン(ハーディ)も然り。けっこう楽しいです。

 

 

というわけで、車谷長吉の単行本蒐集は小休止。

小説は読んだら読んだで、最後まで読み切らねばならず、いまのマインドには少々きついものがあります。

(百年の孤独など、47年間止まったまま)

 

 

 

 

6月 7日

吉祥寺・国分寺へは、今週は今日土曜日が最初で最後。

だからというわけでもないが、迷ったら買い、で少々買い込む。

草野心平(詩)棟方志功(畫)『詩畫集 天竺』(筑摩書房、昭和51年)限定850部のうち281番 二重函 1100円

カール・ポパー 森博訳『果てしなき探求 知的自伝』(岩波現代選書)110円

伊藤章治『ジャガイモの世界史 歴史を動かした貧者のパン』(中公新書) 110円

梅原猛・埴原和郎『アイヌは日本人か』(小学館)110円

澁澤龍彦『偏愛的作家論』(福武文庫)55円 以上よみた屋

大屋幸世『蒐書日誌 1〜3』(皓星社、2001年〜2002年) 300円×3 以上七七舎

鴎外の研究家 大屋幸世(1942〜2016)の蒐集日誌。けっこう面白そうなので。

第4巻も買わねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月 7日

月に1回または2回郷里に往復しているので、

航空券やホテル代も節約モードだ。

全日空の定価は、およそ47000円(片道、以下同)だが、株主優待だと約28000円

ソラシドエアとの共同運航便では、13800円程になる。

従来は、株主優待で買っていたが、

今回は、ソラシドエアで購入してみた。

変更やキャンセルができないタイプだが、背に腹は代えられない。

(今、ANAのサイトをみてて気づいたが、65歳以上には

スマートシニア割というのがあって、これはソラシド並みに安い。

どういう制約があるのか、調べてみよう。)

 

今回も、いずろ通りから海側へ徒歩1分の、サンフレックス鹿児島。

海側(桜島側)の部屋を予約すると、見晴らしがすばらしい。(10階からの眺望)

日の出は、5:13ごろ。

 

母の入院している病院の最寄電停、涙橋から。

殺伐とした軌道も天然芝のおかげで心が和む。

 

桜島港(袴腰)の埠頭から。

青春の思い出がつまった場所。

 

今回は、母の見舞いに2日でかけた。

また、早朝ホテルをでて、実家の本の整理(風入れ)。

23箱を開封し、写真を撮った。

たいていは箱に入れたままでの写真を撮ったが、これはいったん箱から出して撮ったもの。

半世紀前の百年の孤独(旧訳)はここにあったか!

47年前、約6割を読んで、中断していた。

まったく忘れていたが、手製の登場人物一覧も挟みこんでいた。

 

工作舎のプラネタリー・ブックス(対話篇)もけっこうみつかった。

すでにこのころ、松岡正剛からの脱却モードだったので、買い逃した本も多い(と思うが、消し込んでいない)

今なお、古書価もけっこう高いはずだ。

今、ネットで調べたら、全20冊 古書価65000円とあった。(古書ビビビ、売却済み)

黄色く消し込んでみた。

おや、稲垣足穂さん や、科学的愉快をめぐって は買っててもよさそうなのに、買ってなかったのか?

これから、当時の購入履歴を調べよう。(→買ってなかった)

1 存在から存在学へ 松岡正剛 1979年
2 ハレとケの超民俗学 高橋秀元/松岡正剛 1979年

3 科学的愉快をめぐって 十川治江/松岡正剛 1979年
4 写真論と写心論 森永純/佐々木渉/松岡正剛 1979年
5 稲垣足穂さん 松岡正剛 1979年
6 神秘と冗談 高橋克己/松岡正剛 1979年
7 言語物質論 い 詩を読む 松岡正剛 1979年

8 身体・気象・言語 田中泯/松岡正剛 1979年
9 SFと気楽 山野浩一/荒俣宏/松岡正剛 1979年
10 月と幻想科学 荒俣宏/松岡正剛 1979年
11 気談 高橋秀元/十川治江/松岡正剛 1979年
12 般若心経を読む 言語物質論ろ 松岡正剛 1979年

13 古代金属国家論 内藤正敏/松岡正剛 1980年
14 電子とマリア 河野信子/十川治江 1980年
15 ソフトマシーン 真壁智治/永田陽一/松岡正剛 1980年
16 愛の傾向と対策 タモリ/松岡正剛 1980年 
17 神道の宇宙 西田長男/高橋秀元 1980年
18 写真の時間 奈良原一高/松岡正剛 1981年
19 アート・ディレクター 浅葉克己/真壁智治 1981年
20 イメージの遊学 松岡正剛 1982年

 

 

 

 

23函のうち、1函半に、虫による損壊が甚だしいものがあった。

残念だが、破棄するしかない文庫本も数十冊ある。

 

まだ、20函近く残っている。

次回の帰省の際に、のこり約20函の開封チェックをしたいと思う。

痛んでいないことを祈る。

 


 

 

夜は、ホテルの自室で、アマプラを観ていた。

燃えよデブゴン7(字幕版) 1979年

監督 ユエン・ウーピン 主演 サモ・ハン・キンポー

おおそうだ、カンフー映画のことを調べようと、帰京後に

『カンフー映画大全集 改訂版』(近代映画社、2014年) をメルカリで412円(ポイント清算後)注文。

2014年の増補版だ。

ブルース・リー、ジャッキー・チェン、リー・リンチェイ(ジェット・リー)。

近年は、イップ・マンシリーズの哀愁ただようカンフーがすばらしかった。

どの程度、網羅している本だろうか?

グリーン・デスティニー(中国・香港・台湾・米国合作)やHERO(チャン・イーモウ監督)など

中国本土のものも載ってるとうれしい。

 

 

 

 

 

 

6月 3日

早稲田古書街の老舗平野書店から

『中河與一全集』(角川書店、昭和41年) 第1、2、3、5、6、7、10,12巻(計8巻) 2930円(送料込)@日本の古本屋 但し、月報欠け

不揃いで安価だったので購入。欠けてる巻のうち、4巻、11巻を以前七七舎で求めていたので、

全12巻のうち、第8巻、第9巻が未揃いということになる。

このうち

『中河與一全集』(角川書店、昭和41年)第8巻 1239円@Amazon 注文。

残りは第9巻のみとなった。

明日から鹿児島に帰るので、第9巻は帰京してから注文しよう。

 

 

簡易製本したハーディのラマジュナン論文は、今のところ解けることなく読めている。

遠慮なくマーカー、単語の意味を書き込める。

今までもPDFを印字して読んだりしたことはあったが、あくまで書類を読む感覚だった。

PDFをタブレット端末で読むこともしばしばあったし、テキスト情報が残ってるPDFなら辞書も使えるので

そのほうが便利だったりする。

あくまで書籍の形態に拘り、簡易製本までしたのは今回がはじめて。

書籍と書類の中間に位置するもので、ためらわずマーカー・書込みできる。

なぜなら、いつでも再印字可能だから。

製本機(とじ太くん 3000型、8000円〜)にも惹かれるが、さすがにそこまではと躊躇している。

躊躇しているのは、車谷長吉の単行本も。

『赤目四十八瀧心中未遂』(文藝春秋)は、汚泥のなかに咲く蓮の花のような味わいがあり

車谷長吉のことを長年誤解していた感もある。

ただここであれこれ買い込むとまたしてもツンドクになるので

製本機と、知恵の輪とあわせて現在保留にしているのだ。

 

 

 

 

 

 

6月 2日

車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』(文藝春秋)を読み始めた。

長年ほったらかしだった車谷長吉の小説に読むきっかけが生まれた。

他の小説群に波及するかどうかは未定。

 

 

ラマヌジャン その生涯と業績に想起された主題による十二の講義(丸善)の原書は

pdfで数年前に入手していたが、昨日までに246頁全部を自宅のインクジェットで印字した。

複合機ならば両面印刷もできようが、インクジェットだとかなり手の込んだことをしなければならない(たぶん)

片面印刷だと、2.5cm 以上になった。

簡易製本のことをAIに訊いてみると、業者に出す方法や、製本機(8千円〜)のことを教えてくれたが

今ここで製本機に投資するのもなんだかなあという気分なので

きれいに揃えて、木工用ボンドを背に塗りこみ、重しをつけて数時間乾燥させてみた。

なんとか読めるようになったが、はたしてこれで大丈夫か(外れないか)わからない。

もちろん背に布製のガムテープあるいは製本テープを張り込めばさまにはなろうが

冊子として堅牢かどうかは別の話だ。

肝心の本文だが、意外になんとか読めそうなので、

しばらく遊泳してみたい。

邦訳の高価な数学書では、他に

Proofs-from-THE-BOOK 天書の証明 原書6版 (丸善)

combinatorics-ancient-modern 『組合せ論の現在?古代から現代へ』(シュプリンガー・ジャパン)

Richard Crandall Carl Pomerance  Prime Numbers 『素数全書:計算からのアプローチ』 監訳:和田秀男 (朝倉書店)

などを持ってるので、 自炊の正反対=製本が軌道に乗れば、紙の本への変換作業をやってみる価値はある。

 

 

 

 

 

 

 

6月 1日

車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』(文藝春秋)100円

『福原麟太郎随筆全集2 本棚の前の椅子』(福武書店)100円 以上七七舎

マルグリット・ユルスナール 多田智満子訳『ハドリアヌス帝の回想』(白水社)110円

『昭和ニッポン一億二千万人の映像 昭和34年』(講談社)110円 DVD付

『昭和ニッポン一億二千万人の映像 昭和45年』(講談社)110円 DVD付

安藤昌益 奈良本辰也訳注『統道真伝』上・下巻(岩波文庫) 55円×2

キューゲルゲン 伊原元治ほか訳『一老人の幼時の追憶』上中下巻(岩波文庫)55円×3 

ベイジル・ホール 春名徹訳『朝鮮・琉球航海記』(岩波文庫)55円 19世紀初頭の琉球の文化を西欧に知らしめた書とのこと

ベネット 山内義雄訳『文学趣味』(岩波文庫) 55円 三冊目

亀井勝一郎解説『高橋新吉詩集』(角川文庫)55円 以上よみた屋