12月29日
27日は年明けのイベントに向けての最終打ち合わせで、めずらしく夜遅く帰宅。年内の仕事完了。
入院中の母に、SONY製ラジオ、洋菓子、除菌ティッシュ、鏡餅などをアマゾンで送る。
鹿児島の片田舎へ届けるのにアマゾンの配送費無料は大変便利で、アマゾン大活躍だ。
新・日本文壇史は高見順の章で一休み中。箸休めのつもりで、『読書談義』を読んでるが、これが拾い物、いや傑作だ。
『紙つぶて―自作自注最終版』(文藝春秋、2005年)が欲しくなって、読みたい本リストに加えたが、アマゾン・日本の古本屋いずれでも1万円以上するのには驚いた。
12月27日
歳末の仕事も佳境に入ってきた。
よみた屋にて
渡部昇一・谷沢永一『読書談義』(徳間文庫)50円 類書多いなかで、なかなか読ませる対談。元本は大修館書店1990年。
日本の名随筆47 『惑』(作品社) 100円
須田慎一郎『「階級格差」時代の資産防衛術』(イースト新書)100円
12月26日
古本買いもようやく沈静化した今日このごろ、新・日本文壇史も面白いには面白いが、寝る前寝床で読んでいるので、それほど捗るわけでもない。
昨日は、年賀状のプリントから投函まで終えて、隣駅前の医院で、薬の処方箋を書いてもらい、散髪。
妻が不在の週なので、洗濯や三度の食事と皿洗い、猫の世話などで、けっこう早朝から晩まで、やることが多い。
最近観た映画。96時間、フレンチ・ラン(邦題の評判悪し。原題はBASTILLE DAY 映画自体は良) など。
日曜は志木の書友いわもとさん宅を訪れて、文学・映画の話題でひとしきり。アマゾンプライムビデオをお勧めしたりした。
いつもながら、酒肴でのおもてなし、恐縮です。
DVD『五本の指』をお借りし、自作の碗をいただいて帰る。
予定では、今日明日と職場にでかけ、28日からは年末の休みとなります。
12月21日
よみた屋にて
加藤郁乎『句集 えくとぷらすま』(西澤書店、昭和49年)100円 水濡れ・函カビ 綺麗な状態なら2000円はするだろう。
図書編集部編『書斎の王様』(岩波新書)100円
最近100円本ばかり。新領域開拓の気力なし。
12月20日
昨日、よみた屋で
遠山茂樹・今井清一・藤原彰『昭和史(新版)』(岩波新書、昭和34年版)100円
昭和史といっても、昭和34年に書かれた本だから、激動の30年を記述したものである。
マルクス主義人民史観に立脚した現代史ではあるが、一本筋が通った記述には違いない。
『新・日本文壇史』は第5巻まで来て、目下、伊藤整の青春時代の章。
ここいらで、いったん、昭和史概説に飛ぶのも一理はある。
今年も残すところ十日あまりで、仕事も年明けのセンター試験関連業務の諸準備に移り、あわただしくなってきた。
12月16日
早朝に起き出して、昨日の日経書評をチェック。服部龍二(中央大教授)の 『高坂正堯―戦後日本と現実主義』 (中公新書) の評判が高い。版元の増刷待ちなのかアマゾンでも古書価が高い。2ヶ月前に出たばかりの本なのに!
著者は気鋭の政治学者(50歳)で、これまでも広田弘毅・大平正芳・中曽根康弘・田中角栄・佐藤栄作など、戦中戦後の政治家の評伝を多く上梓している。
師走に読むにはいいかもしれない。
平川祐弘の大著『竹山道雄と昭和の時代』や、長谷川郁夫の『吉田健一』も、刊行当時高くて手が出なかったが、そろそろ読んでみようかな。
12月13日
夕刻、赤坂見附に降り立ち、赤坂駅TBSビルを目指して歩く。TBSビルと並んで聳え立つ赤坂BIZタワーロビーで、高校の同級生たちと合流し、34階某石油会社所有の宴会場へ。
この夕、私をふくめて13人の同級生が集合し、来年2019年11月23日の高校卒業45周年記念行事のキックオフミーティングが忘年会を兼ねて催された。
なんか、私以外はみなゼニオーラがからだのまわりに漂っているような、年のわりに熱気むんむんのひとが多かった。
料理のほうも、大トロ・中トロなどがきれいに盛られた刺身盛り合わせの大皿などがつきつぎに運ばれて来、わたしなどスマホで撮影しようとして、なんだか田舎者のようでやめたくらいだ。
というわけで、待合時に撮ったBIZタワーロビーの光景。
中年以降の男性が多かった。
12月12日
職場へ。
近くのよみた屋で
町田康『くっすん大黒』(文藝春秋)100円
町田康『浄土』(講談社)100円
早めに仕事をきりあげて、人形町へ。(中央線・総武線・浅草橋から都営浅草線)
18:00に、同級生のいわもとさん・ふるかわさんと待ち合わせ、今夜は、割烹料理京家へ。
親子2代(3代?)で切り盛りしているお店。店内は清潔感あふれ、酒も料理も旨い。
またひとついいお店を教えていただいた。
今夜は、先日イギリス・フランス旅行から帰国したばかりのいわもとさんから、旅の思い出話。
スマホで撮った数々の写真を3人でのぞきこみながらの旅談義は、随所で映画や文学の記憶と交じり合い、興味ふかい。
楽しい忘年会でした。
途中、たい焼き御三家のひとつ柳屋で、妻にたい焼きのお土産。1個160円を4個。
皮もあんも甘すぎず、尾っぽまであんのつまったたい焼きが、好評だった。
12月10日
最近古本すら買い控えていたが、今日はよみた屋で一気買い。
堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮社)100円
堀江敏幸『未見坂』(新潮社)100円
町田康『東京飄然』(中央公論新社)100円
町田康『権現の踊り子』(講談社)100円
町田康『きれぎれ』(文藝春秋)100円 町田康は初めて。面白ければ、買い増す予定。
辰野隆選『リイルアダン短編集』上・下(岩波文庫)50円×2 ※30年前に買ってた。
わがやの老嬢も満15歳を過ぎた。ひざのうえで暖をとってる。
12月9日
日曜日、運動不足解消のため、中央線の古本屋へ。
よみた屋にて
Villiers De L'isle Adam " ELEN" (Editions D'aujourd'hui ) 100円 リラダンの散文劇
G. Bataille " L'experience Interieure " 100円 バタイユの内的体験 ガリマール版
新規開拓のため、武蔵境に降りて、浩仁堂という本屋を訪ねてみたが、あいにく休み。
国分寺七七舎ではとくに買わず。お隣の雑貨店跡を接収しての店舗拡張工事中だった。
12月7日
ひさしぶりのよみた屋で
Proust " Du cote du chez Swan " 100円
運転免許すら持ってない変わり者の自分だが、なぜかこのところ、カーチェイス物ばかり観つづけている。
ワイルド・スピードシリーズ、TAXIシリーズなど。
TAXIは、カーアクション物というのに、主人公とその恋人以下なぜか皆のんびりしていて、妙にほのぼのとしたコメディだ。
さすがフランス、懐が深い。
観ながら、仏会話の勉強をしている。
12月4日・5日
朝6時半に家を出、高田馬場・品川と乗り継いで、京急線で空港入り。
9:30の全日空機で11:30鹿児島着。
フェリーで桜島港に着いて、タクシーで病院直行。
病床の母を見舞い、徒歩で実家に戻り、風を入れ、諸般異常のないのを確認し、たまっていた郵便物を持って、病院に戻る。
主治医・看護師長に所見を伺い、差し入れをあれこれ配って、退出。
ふだんあまり足を運ばない小池地区までバスですすみ、シルバー人材センターに代金の清算と挨拶。
徒歩で宿屋のある港まで引き返す際に、梅崎春生の短編『桜島』の舞台となった海軍基地跡を発見。
もちろん、ここ袴腰が舞台なのは知っていたが、基地跡に遭遇するのは初めてかもしれない。
近くには文学碑もある。3年前に撮影した写真再掲。
レインボー桜島にチェックインし、温泉で疲れを癒したのちは、ひとりきりの孤独のグルメ。
うーむ、このところ孤独のグルメはよく観ているが、たしかにひとりきりでビールで乾杯するのは、なにかしらわびしいものがあるなあ。
こんなご馳走はやはり妻や母と一緒に食べたいものだ。
旬魚のお造り8種パレット盛りや蛸飯、カンパチと桜島大根の煮付けなど、なかなか美味なり。
翌朝、早々にチェックアウトして、ちかくのローソンで母の生活品やお菓子を買い、バスで病院に戻る。
こまごまと用事を済ませてのち、空港に向かった。
師走に似つかぬ暖かい日だった。
12月2日
今週 4・5の二日間で郷里に帰省する。
その関係もあって、日曜の今日は仕事。
ナースステイション、リハビリご担当のチーム差し入れ用の菓子詰め合わせは、今朝方アマゾンで、4日午後指定で発送。
ひたすら新・日本文壇史を読んでいる。
目下、第4巻のはじめ、小林多喜二編。
文芸に親しんでから約50年、自身の総括としても、読んでいる。
完読できるかどうか、まだわからない。
11月27日
このところずっと風邪気味で、勤めをやすむほどではないが、家では寝そべって新・日本文壇史をよむ毎日である。
入院中の母には、見舞いのできないかわりに、しばしばアマゾンなどをつかって菓子類を送っている。
昨日は、吉祥寺アトレの文明堂で、てごろな詰め合わせを買い、吉祥寺駅から東にあるいてすぐのヤマト運輸に持ち込み、函(119円)を買って、タイム便で送った。
翌日の朝10時には鹿児島に着くので、生ものも安心だが、文明堂のお菓子よりも送り賃が高かった。
アマゾンで、Kindle専門の BOOKS桜鈴堂 というミニ出版社をみつけた。英米の怪奇小説が充実していて、こんど数冊買ってみるつもりだが、訳者名のクレジットがない。
どうも好事家が自ら訳して、自ら版元となって販売しているようだ。
面白い時代になったものである。
版元紹介と刊行本リスト
11月23日
次男の29歳の誕生祝で、立川の四川料理山城に家族ででかけた。
折りしも昭和記念公園の花火大会。7月の花火が順延になって、この日の開催となった、その夕方に立川にモノレールで降り立ち、
てごろな見学スポットを探して右往左往したが、ビル群にはばまれて、意外に立川駅前では絶好のスポットがみつからなかった。
クリスマスには、イルミネーションとあわせて小花火大会もあるので、気が向けば、またでかけよう。
山城では、オーダーバイキングのディナー お一人2700円(税込)、ただしお酒は別途。
親子四人満腹になって、大満足。
11月23日
『新・日本文壇史』を読み継いでいる。叙述のスタイルは伊藤整のそれを継承している。多数の文献を渉猟して調べ上げ、それをぐいぐい読ませる物語に仕上げているのは、さすがというべき。
ただ、網羅的な文学史ではない。一度も扱われない作家はたくさんいる。バランスよく網羅している点では大村彦次郎の一連の著作のほうが優れているのではないか。
寝床でこれを読みながら、Wikipedia やGoogleMap でいろいろと調べたりするのが楽しい。わたしなりの読書のスタイルとなった。
マイナンバーカード取得。市役所もこのコーナーだけ何故かサービスがいい。写真も無料で撮ってくれた。
小牧健夫『峠 小牧健夫随筆集』 (角川書店、1960年) 337円 注文。
11月18日
よみた屋にて、
『中国国宝展カタログ』(2000年、朝日新聞社) 新石器時代から10世紀(北宋)までの総カタログ。 100円
国分寺七七舎にて
『ノヴァーリス全集 第2巻』(牧神社、1977年) 1000円 40年越しでやっと第2巻が買えた。感慨あり。
11月15日〜17日
川西政明『新・日本文壇史』(岩波書店) 第8巻 685円@アマゾン
川西政明『新・日本文壇史』(岩波書店) 第10巻 1080円@アマゾン 武蔵境駅北口 浩仁堂(おお武蔵境に古本屋が。今度途中下車してのぞいてみよう)
(届いたら、署名落款入りだった。うれしい。)
欠けてた2巻をアマゾンで注文し、完揃い。
期待にたがわぬ川西政明畢生の著作を、もくもくと読んでいる。
11月14日
よみた屋店頭で、
川西政明『新・日本文壇史』(岩波書店)全10巻のうち、8巻・10巻欠 8冊2400円をみつけ、購入。
さっそく第1巻冒頭を読んでみた。漱石の死の前後から、この長大な文学史ははじまる。
様々な文献を渉猟しつつ、事実をつみあげて記述してゆく手法は、伊藤整のそれを継承したものとみえる。
巻末には文献案内が載っているが、伊藤整版とおなじく索引はないが、今アマゾンで調べたら、最終巻には総索引・総目次が載っているらしい。
それと、文壇の主流でないマイナーだが忘れがたい作家や詩人はどこまで記載されているのだろうか。これは読んでみなければわからない。
伊藤整・瀬沼茂樹版もおおよそ半分のところで中断したままだが、はたしてこの新・日本文壇史は、どこまで読み進められるだろうか。
先日、眼鏡を作り変え。28000円程度。近視・乱視・老眼と入り混じって、仕事(主にPCワーク)もつらいので。
本はながらく寝床で裸眼で読んでいる。
11月12日
よみた屋にて
北杜夫『南太平洋ひるね旅』(新潮文庫) 50円 こうした往年の紀行文には、空間のみならず時間までトリップする楽しみがある。
本川達雄『ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学』(中公新書)300円
『歴史読本 1989年3月臨時増刊 超人ヒトラーとナチスの謎』100円 荒俣宏はじめ錚々たる執筆陣
11月11日
よみた屋にて
アンドルー・トーマス『太古史の謎』(角川文庫) 中桐雅夫訳 50円
北野圭介『新版 ハリウッド100年史講義』(平凡社新書、2017年)300円
11月10日
急に帰省したことで、予定していた軽井沢日帰り旅行は中止。来年の春か初夏まで延期することにした。
昨日の雨もあがってすがすがしい晩秋の快晴。
住んでるマンションの歩こう会が翌週に企画している武蔵村山市のみかん園ツアーが面白そうなので、
今日夫婦だけででかけてみることにした。
モノレールをつかわず自宅からミカン園まで歩くと、約3.6km。
芋窪街道から新青梅街道を越え、さらに青梅街道を越えると、ずいぶん鄙びてくる。
小林農園。90分400円食べ放題。持ち帰りは1kg400円。
小さい子を連れた家族が車で訪れている。
小さい子には好評のようだが、30分もすると食べ飽きてしまった。
近くの田舎家といううどんやさんでのランチを楽しみにしていたのだが、あいにくイオンのフードコートでのイベント出店中でお休み。
そこからまた15分ほど歩いて新青梅街道沿いの丸亀製麺のうどんやでてんぷらとうどんを食べて帰った。
往復7.2km。疲れて早く眠った。
河盛好蔵『回想の本棚』(中公文庫)50円 @よみた屋
11月7日〜8日
郷里の母の腰痛がひどく、近くの病院に入院することになった。
朝の羽田発の飛行機に乗り、午後鹿児島の実家に。タクシーを呼んで、入院。
翌朝、実家のゴミだしをすませ、戸締りをしっかりやって、ふたたび病院へ。
主治医の先生、看護師長の方とうちあわせ。各種書類の記入。
午後2時の羽田行きで帰京。
羽田に着陸する全日空機。ゼネラルエレクトリック社製の巨大エンジンが壮観。
11月4日
一進一退というよりも、一進二退というようなこのごろの人生だ。
職場は立て続けの公開テストのこともあって慌しいが、3連休で家に引きこもり、映画ばかり観てすごした。
いまさら切った張ったの世界に戻るのもどうしたものか。静かに隠棲したい気が募る。
しかし引きこもったら引きこもったで、けっこう気がめいったりする。
映画 愛を読むひと、きみに読む物語 の2本を鑑賞。
似たような標題だが、ずいぶん違うテーマの映画。
しかし、ひとりの女性を生涯をかけて愛したという点では通じるところもあるか。
愛を読むひと。けっしてハッピイエンドではないし、劇中の主人公ふたりのとった決断にも単純に納得はできないのだが、これは私の浅い読みに起因するのだろう。
物語の最後、主人公はじぶんの娘とともに、思い出の教会の墓地に出むく。
一代の愛の物語を、娘に語り始めるところで映画は終わるのだが、これが余韻のある、一種の救いになっているのだろう。
もうひとつの救いは、詩や小説の朗読がふんだんに盛り込まれていること。
きみに読む物語の親子(サム・シェパードとライアン・ゴズリング)は、貧しいながら夜風に吹かれてホイットマンを朗読する風雅な親子だし、
愛を読むひとにいたっては、文盲である年上の恋人のために、主人公はなんどもなんども本を朗読するのだが、これが物語の後半におおきな意味をもってくる。
(英独合作なので、朗読はドイツ語でなく英語だが、これはしかたがないだろう)
買った本。
ベルンハルト・シュリンク 『朗読者』 (新潮クレスト・ブックス) 上記の原作。 257円
『軽井沢free 2018〜19年最新版』(毎日ムック) 500円 こんど夫婦で軽井沢に日帰り旅行するので。堀辰雄の旧宅でもみてくるかも。
11月3日
昨日、アマゾンビデオのリコメンドにでてきた、『奇蹟がくれた数式』という映画。おやっと思ってチェックすると、なんとインドの天才数学者ラマヌジャンの評伝映画だった。
先日も国分寺七七舎の店頭で、イギリスの数学者ハーディの自伝・評伝の小冊子をみつけたばかりだというのに、なんという偶然か!
これもなにかのめぐり合わせだと思い、さっそく観てみた。
オープニングのクレジットを念入りにみると、原作は、カニーゲルの『無限の天才』だという。邦訳(工作舎)は370頁にも及ぶ大著で、数年前買って拾い読みしただけだ。
ラマジュジャン役の主人公はどこかでみたことあるなと思ったら、先日観た ニール・ブロムカンプ監督のAIロボット映画『チャッピー CHAPPIE』の主人公役デーヴ・パテールだった。
インドはマドラスの貧村で、それでも理解のあるひとに拾われ、事務員をつとめながら若い妻と母を支えて生活している青年が、ケンブジッジの数学者に長文の手紙を書く。
ふつうならごみ箱直行のところ、奇特なハーディの目にとまり、英国へ招かれる。
おりしも第一次世界大戦が勃発し、ケンブジッジ学内ですら、主戦論が主流となり、インドからきた青年は陰日向にいじめられるが、
ハーディやその同僚、B・ラッセル、リトルウッド、おなじくインドから来て学んでいるマハラノビス(これらは実名で登場する)の支援を受け、
ハーディとの共同研究で、組合せ論(整数分割論)で論文を提出し、異例にも王立科学協会のメンバーにも推薦されるが、そのときには
病魔が彼を冒していた。
妻の待つインドへ帰って一年後、32歳の若さで夭逝する。
上は、ハーディがその秘書に、整数4の分割を説明しているところ。
4は、 1+1+1+1、3+1、2+1+1、2+2、4 と5通りに分割できる。これを、P(4)=5 としよう。
すると、P(200)は何通りか?
という、整数分割論が、映画のひとつの見せどころになっている。
なんと、私も3年もかけていまだ解けないオイラー 78番の問題ではないか。
http://odz.sakura.ne.jp/projecteuler/index.php?cmd=read&page=Problem%2078
というわけで、よみた屋でみつけたリウ教授の組合せ数学入門などをひっぱりだして、寝床で読んだりしたのだった。(一読しただけではよくわからんので、また読んでみるつもり)
10月29日
魚料理築地はなふさにて、いわもとさんと、私の他4人(ふるかわさん、つださん、たかしまさん、くぼたさん)計6人で、同期会。
急な仕事がはいったりでなにかと慌しい職場を五時前に退散して、東西線の茅場町駅へ。
茅場町一角にある酒井古書店を、いわもとさんに連れられて初訪問。
錚々たる文庫のコレクションは背の高い書棚にぎっしりと整然と陳列されていて、圧巻。
ただ、目下古本自粛中で、手当たりしだいというわけにいかない。岩波文庫赤帯の絶版書(長期品切れ本)は相応に値段も高く、
記念になにかをと考えても、ぴったりくる一冊がない。と思っていたら、店頭の均一本にヴェルレーヌの詩集二冊を発見。各100円。
うれしい出会いであった。
Paul Verlaine "Fetes Galantes , Jadis et Naguere" (Cluny版)
Paul Verlaine Parallelement" (Cluny版)
再び日比谷線に乗って、築地駅にて他の4人と合流。
魚料理築地はなふさで、美味なる酒肴を食べかつ飲み、新旧の話題に花が咲きまくった。
初老六人衆ほどよく酔ったところでお開き。なにしろ来年には交友が半世紀になるという長い付き合いである。
なんやかんやといいながら、みなまだ枯れず、生き生きとしてるのはうれしかった。
またお会いしましょう。
10月28日
恒例の休日古本屋散歩、吉祥寺・国分寺編。
国分寺北口の商店街は歩行者天国になって、親子連れの仮装行列で賑わっていた。
そのハロウィンを横目で眺めながら、七七舎で
原佑『ハイデッガー』(勁草書房、1958年) 100円 ずいぶんと古い解説書だが、内容の濃さでは、下の新井恵雄著作にひけをとらない気がしたので。
新井恵雄『ハイデッガー』(清水書院、昭和45年版) 100円
G・H・ハーディ、C・P・スノー『ある数学者の生涯と弁明』(シュプリンガー・フェアラーク東京)100円 あのラマヌジャンの天才を見出し惜しみない援助をあたえた数学者の自伝と評伝。店頭ですばらしい本をみつけた。
七七舎では、保留になってる本がたくさんある。
10月26日
よみた屋にて、
世界名詩集大成『イギリス編 1』(平凡社)100円 すでに持っているが、年代のわりに美麗なので購入。
カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』(早川書房) 100円 読むかどうかわからない。
10月25日
夫婦で立川駅ビッグカメラ向かいの年金相談センターへ。親切な相談員が、書類をチェック・受領してくれて、無事年金の手続き完了。
今月から65歳まで、65歳以降の二段がまえで、年金額が確定。
ランチは、南口から徒歩5分の四川料理山城にて。オーダーバイキングで評判の店だが、さすがに夫婦とも大食いできる年齢でもないので、お試しに800円のランチを注文。
なかなか美味しいランチだった。
近所のご高齢の女性が連れ添って食べにきていたから、なじみの客の多い店なのだろう。
10月23日
年金関係で、東大和市役所へ。行きは東大和市駅から徒歩15分、帰りは自宅まで約20分歩いた。住民票、妻の非課税証明、マイナンバーカードの申請などを済ます。
統計数理研究所から第2回セミナーの告知メールが届く。定員オーバーで、抽選の末落選とのこと。
がっくりきて、腹いせに、今日の正午から、先行予約開始の YESコンサート 年明け2月23日(土)の二日目に申し込む。S席妻とふたりで、22,000円なり。
10月21日
散歩がてら吉祥寺へ。
よみた屋にて、
住田幸次郎『初歩の心理教育統計法』(ナカニシヤ出版) 100円 図書館廃棄本で安い。
マルセル・シュネデール『フランス幻想文学史』(国書刊行会、1987年) 1000円 さすが本国の研究書は緻密さが違う。いい本みつけた。
カバンが重くなったので、ジュンク堂行きは延期。
さして本も読まず、J・ステイサムのアクション映画やゲーム(Catan)ばかりの週末。
衣食住とくに困ることもない、世間から一歩引いたような生活だが、しばしば自己嫌悪に陥っているのである。
10月20日
職場のHさんの外づけHDDが起動しなくなった。たいそう困ったことになったので、以前2回お世話になった立川駅南口の復旧サービス店に、機器をもって同行。
不幸なことにHDDは重体で、特別修理センターに運んで検査してもらうことになった。危篤状態から生き返ってくれるといいのだが。祈るばかり。
10月19日
よみた屋にて、
ルカーチ『著作集2 小説の理論』(白水社)100円 初期のロマン主義とイロニーを機軸とした近代小説論。解説は川村二郎。
最近買った本はほとんど職場に置いたきりで、東北論のシンポジウムのみを読んでる。
10月16日
よみた屋にて、
高橋俊哉 『ある書誌学者の犯罪―トマス・J.ワイズの生涯』 (河出書房新社、1983年) 100円
室生犀星『蒼白き巣窟』(冬樹社、昭和52年) 100円 大正末期に一部伏字で発表を許された幻の小説を、没後発見されたオリジナル原稿から、室生朝子が伏字部分を補完して刊行したもの。
アガサ・クリスティ『ホロー荘の殺人』(ハヤカワ文庫)50円 老後の楽しみにと一時クリスティを活字の大きい版で買い集めていたのだが、その閑雅な老後とやらは当面来そうにない。それで、それらを書棚の片隅においておいたところ、
妻がめざとくみつけて読み始めてくれたので、クリスティ蒐集(活字の大きい版で)を再開することにした。
10月14日
散歩を兼ねて吉祥寺へ。
定松隆・猪狩勝寿『微分方程式の解法』(学術図書出版)100円 @よみた屋
国分寺で途中下車し、七七舎へ向かう。
古ツアさんなどの情報によれば、隣の雑貨店跡を買い増しして、店舗を拡充し、近所にある二号店は別の古本屋希望の方に譲るらしい。しかし、まだ工事中?のようであった。
店頭含めて良書多し。しかし、この店内の薄暗さはなんとかならんか? >西荻窪音羽館、三鷹水中書店そしてここ。
おしゃれに気取ってるつもりかもしれないが、見づらくてかなわん。
わが愛するよみた屋は煌々と明るい店で、さすが澄田さんは見識が高いぞ。
で、ノヴァーリス全集第2巻(牧神社、昭和50年ごろ)1000円や中国書道史(上巻)、『ウニはすごい、バッタもすごい』400円などを見送って、
藤原帰一『映画のなかのアメリカ』(朝日新聞社、2006年)100円を買う。
10月12日
一週間ぶりに職場へ。
仕事ははかどった。鹿児島土産薩摩芋タルトを職場のみなさんに配った。
これまた一週間ぶりのよみた屋で
倉橋由美子『よもつひらさか往還』(講談社) 100円
倉橋由美子『シュンポシオン』(福武書店) 100円 を買う。
倉橋由美子は、70歳になる直前に、病没している。存命ならば今年83歳になる。
私は若いころに初期から中期にかけての作品を熱心に読んだが、上の長編や、『アマノン国』は未読。
これを機に読んでみようと思ったが、結局、職場に二冊を留め置いて帰宅した。
どうもこのところは小説読む気分じゃないなあ。
10月11日
今日まで休み。
朝、ヨーカ堂にでかけ、実家で母に頼まれた写真の焼き増しをし、文明堂でお茶菓子をみつくろって買う。
そのほかの雑貨とあわせて宅急便で送る。
午後は田無市役所へ。年金申請用の戸籍謄本一通を取得。(年金申請用ならば手数料はかからないのだと妻に教えられた)
次男はこの田無駅そばの病院で生まれたので、生まれた当時つまり約30年前、ここ田無で会計の本を買った覚えがある。しかし、今日ぶらぶら歩いてみても当時の本屋は特定できなかった。
阿部輝夫『セックスレスの精神医学』(ちくま新書)108円 @田無BookOff
10月8日〜10日
鹿児島帰省。初日は実家泊、翌日は、レインボー桜島泊。
連休中、桜島港近くの広場でロックコンサート(?)が催されたようで、若者や東西の観光客中心に賑わっていた。
写真は、フェリーの船上で。このフェリーに乗ってると青春時代のことを思い出して感傷的な気分になる。
10月6日
浜本隆志『ナチスと隕石仏像 SSチベット探検隊とアーリア神話』(集英社新書) 221円(Tポイント差引後)
一歩間違えればトンデモ本に堕ちるテーマ。ナチとチベットとくれば、映画や小説では、インディ・ジョーンズのいくつかの作や、ジェームズ・ロリンズ『ナチの亡霊』など
枚挙にいとまがないと思うが、それを学術的に扱った本。巻末に有益な参考文献集があるが、そこにすら載ってない関連書に
荒俣宏がずいぶん前に訳した、『黒魔術の帝国―第二次世界大戦はオカルト戦争だった』というあやしげな本があり、先日よみた屋店頭でさすがにこれはと見送ったのだが、
これも手に入れたくなった。
10月5日
会議2回。大学入試のテスト処理について、本でも書いてみようかと思ってみた。
ネット書友の金子さんから、新刊をお贈りいただいた。金子拓『鳥居強右衛門:語り継がれる武士の魂 (中世から近世へ) 』(平凡社)
数年前、いわもとさんやかみにしさんと一緒に食事したときに、調査・研究を進めておられたテーマが一冊に結実したのですね。
ありがとうございました。(書影はアマゾンにリンク)
月曜(体育の日)から2泊3日で郷里に帰ってきます。
10月3日
上野千鶴子・水無田気流『非婚ですが、それが何か! ? 結婚リスク時代を生きる』(ビジネス社)351円 @アマゾン
10月2日
今日は仕事もオフ。台風一過久しぶりに晴れたので、早朝から洗濯。
大好きな古本もできるだけ買うまいと、古本自粛中としておく。
お金はまあ、安い本買ってるのでさほど問題ではないし、おき場所だって作れなくはない。
長年買い集めた本を、すこしは丁寧に読もうと、反省しているところなのだ。