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10月31

P・ヴィーレック『ロマン派からヒトラーへ』(紀伊国屋書店、1973年)300円@よみた屋

P・ヴィーレックは、ハーバードの政治学者にして詩人。数年前に没している。

 

AmazonジャパンのKindleストア開設に伴い、日本では為替換算よりも高い値段がついている。それだけならともかく、米国のKindleストアに

ログインした”日本の”ユーザーには、本来価格よりも高い値段が表示されていることが、オープン早々発覚して、

数年前からのコアな洋書ユーザーを怒らせている。

わたしもこれはひどいなあと思う。

Amazon.co.jp:クチコミ:amazon.comの洋書が値上げ

 

今朝の日経春秋欄より。「書物は内容や外観の上に、所蔵者の人生や歳月をも含む重層的な記憶を伝える媒体ではないか」(紀田順一郎)

 

 

10月28

全国模試の日で、しかも秋葉原で母校の先生(OB)とあう約束があるので、これからでかける。

今朝の日経文化面。仏文学者山田登世子のエッセイがすばらしかった。

 

10月26

このところ、IT(PC/タブレット/スマホ)関連の発表・発売が多い。

Appleからは、iPad mini と iPad第4世代の発売。

Microsoftは、Windows8と新タブレットSurface。

Google陣営の旗艦タブレットNexus7も今月の初めだったか。

そして、Amazonは、いよいよKindle 3種の発売と、日本語の電子書籍の発売を昨日あたりから開始した。

いちおう個人的な見解を述べておくと、日本語の電子書籍は特別な場合を除き買うつもりはない。

例えていえば、貸し本屋で本を借りてくるような気分で、実体として本を購ったような実感がまったく得られないので。

ただ、洋書の場合は別だ。なにしろ安いし、あっという間に入手できて、かつ辞書も使えたり、全文検索できたり、引用してソーシャルな発言ができたりと

便利この上ない。必要なら購入してゆくつもりだ。

まあ、私の英語力が貧弱なのがネックなのだが。

 

 

10月21

昨日は箱根駅伝の予選会の声援に、立川は高松駅そばまで夫婦ででかけた。その後、立川駅周辺を散策。

今日は恒例の、玉川上水沿いの散策。玉川上水駅から鷹の台駅まで約4km歩いた。

 

10月20

何故か、外国文学モードになっていて、

『ユリイカ 総特集ボードレール』(青土社、1973年5月)100円@よみた屋。

また、先日届いた篠田一士編『現代評論集』に続いて、

篠田一士編『20世紀評論集 批評のよろこび』 (集英社、1974年) 1220円@Amazon

この”批評のよろこび”編におさめられた批評群の情報はまったくない。

到着済みの巻の構成は、

錚々たる批評家の饗宴で、読むのが楽しみだ。

 

 

 

坂口孝一『峠の麗花』 350円

坂口孝一『大学を目指す君へ―これだけは考えておきたい』(英進館、286円)

10月13

20代の頃からの購入候補だった、

世界の文学38 篠田一士編『現代評論集』(集英社、1978年、950円) をアマゾンで。

昨日、これが函なし100円で並んでいたのを、裸本ゆえ躊躇ったのが運のつき。あっという間にわかい兄さんに攫われた。

逃した魚は大きいという諺を思い出した。そしてアマゾンで注文というわけ。

 

古本はあいかわらず威勢よく買っているものの、ほとんど本よまず。

定年まであと4年、ふんばりどころだと痛感するが、からだがついてゆかず。

苦手なことに足をさらわれて、好きなこと得意なことに注力できない。

せめて得意なことに打ち込めよ、と、evernoteで自分を励ましているこのごろだ。

 

 

10月12

引き続き、よみた屋にて

『埴谷雄高作品集 第6巻 随想集』(河出書房 )  『埴谷雄高作品集 第8巻 戦後文学論集2』(河出書房 ) 200円。

 

10月11

今後、吉祥寺よみた屋を”神古本屋”と呼ぼう。昨夜、退社ついでにいつものように店頭をのぞくと

長男に頼まれていた埴谷雄高、その主要作がなんと並んでいる。あっという間に

『死霊』(1〜5章)(講談社、1976年)、『死霊』(第6章)(講談社、1981年)、『埴谷雄高作品集 第2巻』(河出書房 1974年)(闇の中の黒い馬、不合理ゆえにわれ信ず 他)

計300円。

 

故あってしばらく自宅を離れている長男にSMで知らせてやったら、おおいに喜んでいた。

 

それにしても埴谷雄高。

第一次戦後派や高橋和巳などほとんど読まれることのなくなった昨今、マルクス主義などなんの興味もないアニメ世代にも

ある種のカルト的な人気を博しているのでは?

 

埴谷雄高が晩年まで住んでいた家は、吉祥寺の職場のすぐそばである。すでに建て替えられてアパートになっているが。

 

鎌倉カフス工房のカフスボタン 2980円@アマゾン。

今度の正月に、実家に送るおせちは、今年はいなげやのそれを検討中。

 

孤独なグルメ第2シーズンも始まった。

 

10月8

3連休。前半の二日間は天気もぐずついていたこともあって、自宅付近の散歩のみ。

最後の月曜は職場に残務整理にでかけようともおもったが、億劫で中止。

そのかわりに、twitter書友のISOGAIさんに教えられた、八王子の古本まつりにでかけてきた。

行きは、拝島から八高線ですいすい着いたが、帰りは八高線を20分以上も待たなくてはならず、中央特快で国分寺、そこから西武線という帰路。

ISOGAiさんの御教示通り、なかなか大がかりな古本市で、八王子駅北口の商店街通りを、ずいぶんながい仮設店舗の列ができていた。

長男にたのまれた本を探しにでかけたがその方面は空振り、唯一、マーティン・ジェイ『アドルノ』(岩波書店、500円)を買い求めたのみ。

他に新潮社古典選書の誹風柳たるや、別冊太陽の南方熊楠特集号(1600円)にも惹かれるものがあったが、見送り。

交通費460円と珈琲代180円をかけて、はるばる500円の本を買いにいったことになったが。

 

まあ、八王子ははじめて降り立った町だし、いってよかったかな。

 

宮田正信編『誹風柳多留』 (新潮日本古典集成、300円)

 

坂口安吾『堕落論 他』(集英社文庫、50円)@よみた屋

檜川哲次『ブリッジ  プレイ&オークションの基本』 (河出書房新社、374円)

 

10月5

フリーマントル『呼びだされた男』『再び消されかけた男』『追いつめられた男』(すべて新潮文庫、計150円)@よみた屋

谷徹・ マーティン ジェイ・今村仁司『暴力と人間存在』(筑摩書房、1100円)注文。ここに収められた松葉祥一の論考が気になって。

 

2週間の予約待ちを経て、ようやく iPhone5入手。

地上に存在するもっともエレガントなデバイス。

LTEも評判通り、高速で、多摩地区においても約10Mbps(下り)走っている。

各種の設定やアプリの追加は、週末の楽しみにとっている。

同期をとればすぐに復元できるのだが、ひとつひとつカスタマイズしながら構築してゆくのが楽しみなのだ。

 

 

9月30

いろいろと手当たり次第買いこんだのが裏目に出て、実はこのところあまり本を読む気にならない。

たまの休みも、iPadでゲーム、電車のなかでもiPhoneでゲームというありさま。

ドイツのボードゲームの傑作に catanというのがあって、これのiPhone/iPad版にはまっているのだ。

 

iPhone5も早々に予約したわりにはソフトバンクから連絡がこない。でもなんだか督促をする気にもならず、遅れたらおくれたでいいかなという気もしてきた。

 

スマホ中心の生活を、もういちど読書中心の生活に戻さなくてはというあせりがある。

読書も、文芸中心から、ふたたび学芸や数理統計の世界に戻らなくてはいけないと考えている。

 

台風の風雨が窓にふきつける夜に、ほそぼそと考えた。

 

 

 

 

9月27

小谷野敦『恋愛の超克』(角川書店、100円)

真保裕一『奪取』(上)(講談社文庫、450円)

9月24

伊藤計劃が残した構想と遺稿を継いで、芥川賞作家円城塔(東北大・理→東大・院)が完成させた大作SF『屍者の帝国』。

この作の日経書評がすこぶる評価が高いので、手始めに

円城塔『Self-Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫、450円) @BookOff。

 

9月22

ダニングトン『ガウスの生涯』(東京図書、1985年) 2200円(送料込)@高尾文雅堂(日本の古本屋)

これは楽しみ。実物はよみた屋で立ち読みしているが、そちらは状態があまりよくなかったので、ネットで代替品を注文したわけ。

 

 

K塾からはGuideLine10月号が届く。

 

iPhone5は、職場近くのSBで予約しているが、じつは予約開始後数日間、auにしようかどうか迷ったせいで、昨日の入荷日には手に入らなかった。まあ近日買えるだろう。

予想通り地図の評判がすこぶる悪い。私も木曜(20日)の朝、iPhone4をiOS6にバージョンアップしたあとに後悔して、

ネットの情報をたよりに、元のOSにダウングレード(復元)しようと、今朝も何回か挑戦したが、思うようにいかず。

結局あきらめて、このiPhone4も、新OSで使うことにきめた。

そういうこともあって、手元のiPad (3rd)はOS6にはバージョンアップせずに、当面5のまま使う。

一ユーザーとしては、GoogleのAPIも復活させ、マップ情報は、Apple/Googleを切り替えてすきなほうを選択できるようにできたらいいなと。

まあ、いずれ、Googleはアプリを供給してくるだろうし、目下のところ、ブラウザからGoogle Mapを使う手立てもあるのだが。(HTML5の疑似アプリとして)

Appleだって、地図データの解析技法を早々に改善するはずだ。(地図データそのものは、OSでもアプリでもない、サーバー上の構成物だから

なお、日本の地図データを提供したインクリPというメーカーの地図データは、カーナビ等で定評のあるものらしい。

地図データを解析する手法に問題があると思われる。

 

垣谷美雨『結婚相手は抽選で』(双葉社、426円)

9月15

大佛次郎『天皇の世紀』(朝日新聞社、1969年)全10巻揃い1000円@よみた屋

1969年刊行の元版。四六版布装で、堅牢な函入り。これで揃い1000円は安い。

ただ、積み上げると35cmにもなるので、第2巻以降は職場に留め置き。

あとは、読むかどうかだけだ。

 

iPhone5の発売を来週に控え、softbank、au、ドコモ三つ巴の高速回線競争(LTE)も第二幕にはいった感がある。

昨日ソフトバンクで予約しようとおもったが、au社長の将来のLTE高速化に関する威勢のいい発言やデザリング開放宣言も気になり、しばらく情報収集することにした。

料金体系の詳細については、いつもゲーム攻略でお世話になっている こちらのサイトが参考になる。

http://iphoneac.com/beginner2.html

MNPに際しての詳細があればなお良いのだが。

 

 

 

赤坂真理『ヴァイブレータ』(講談社、230円)

 

9月14

ただいま、吉祥寺よみた屋の店頭に、大佛次郎の天皇の世紀(元版)揃いが揃い1000円ででていて、迷ってる。

はたして、買ったところで読みとおす気力があるかどうか・・・・。

でも、かっとくか。

 

9月13

iPhone5 発表。

明日(たぶん)から予約が始まるので、さっそく動こう。

最速では来週の週末には手に入るはずだ。

 

 

9月9

吉田司『あなたは男でしょ。強く生きなきゃ、ダメなの―吉田司評論集』(草風館、297円)

小谷野敦『軟弱者の言い分』 (晶文社、251円)

小谷野敦『俺も女を泣かせてみたい』 (筑摩書房、251円)

小谷野敦『中学校のシャルパンティエ』 (青土社、401円)

小谷野敦『リアリズムの擁護 近現代文学論集』 (新曜社、1500円)

日本統計学会公式認定 統計検定 問題と解説(2011年11月)2級・3級・4級 840円

 

9月5

小谷野敦『現代文学論争』 (筑摩選書、1195円)

これがまた面白いのなんの。

江藤淳の文学論争をたどる。

内向の世代、倉橋由美子『暗い旅』論争、フォニー論。

 

9月3

公休日だが職場で残務整理。

いきがけに職場そばのよみた屋で、

小谷野敦『すばらしき愚民社会』(新潮文庫、200円)

本の表題から、一見するとよくあるメッタ斬り本と思われかねないが、実はこれが小谷野敦の見識・学識の高さを窺わせるに足る本だった。

これに気をよくし、帰りの中央線車中以降たてつづけに小谷野敦注文@Amazon。

小谷野敦『翻訳家列伝101』(新書館、900円)

小谷野敦『中庸、ときどきラディカル―新近代主義者宣言』(筑摩書房、308円)

小谷野敦『反=文芸評論―文壇を遠く離れて』(新曜社、1346円)

4冊しめて2700円くらいか。いい買い物をした。

 

 

 

9月1

昨夜はM君の送別会。肩を抱いて記念写真を撮り、前途洋々を祈る。会費を払い、吉祥寺駅から上石神井までタクシーとばして西武線にとびのる。帰宅は深夜12時。

帰宅したもののなかなか寝付けず、寝不足のまま早朝におきたので、昼間調子がでない。

佐野眞一『カリスマ 中内功とダイエーの戦後』(日経BP社、105円)をBookOff立川で買って読むが、あまり頭に入らず。

遅い午睡のあと、

YouTubeで、久保田早紀の異邦人、三善英次、池上線、岡田有希子などをだらだらと観る。

在りし日の岡田有希子が切ない。そして、当時のアイドルたちもなんと初々しいことか。小泉今日子のCF(上図)

久保田早紀の異邦人。そうかあの当時一世を風靡したデビューから、三十余年たつのか。

 

まあ、そんな感傷にふける夜もあります。

 

 

『ドミニオンへの招待2012』 1680円 ホビージャパン。『ドミニオンへの招待』 420円 ホビージャパン。

8月25

夏の終わりの週末。

福永武彦『秋風日記』(新潮社、1978年)100円@よみた屋  1979年の夏に急逝した福永武彦のエッセイ集。

 

日本テスト学会第10回大会発表論文抄録集 2000円 (東京医科歯科大で開催された)

8月22

職場近くのよみた屋で、

H・R・ハガード『洞窟の女王』『ソロモン王の洞窟』『二人の女王』『女王の復活』(すべて創元推理文庫、計200円)。

ハガードは、H・ミラーが『わが読書』のなかで激賞している。

私も二十代の初めに読みふけった思い出がある。今回、店頭に邦訳4部作が揃っていたので買っておいた。

 

 

8月21

家族4人で千葉県旭市のかんぽの宿にでかけてきた。

いきも帰りも、高速道路の運転は、長男・次男にまかせた。

 

1)ベランダから海を眺望する。夜更け、天の川がはっきりと観測できた。太平洋を見上げるから、めざわりな灯りもスモッグもない、原初の星空がひろがっていた。

太平洋の水平線のうえに横たわるさそり座の雄大な姿を眺めたのは何年ぶりだろう。(写真はiPhoneアプリ Panoで作成)

2)宿から13kmほど車を走らせて、刑部岬の展望台にて。

3)東洋のドーバー海峡ともよばれる屏風ヶ浦の奇観。

風力発電の巨大な風車があちこちでゆっくり回っていた。

8月18

職場に。

ひさしぶりのよみた屋で、

丹羽文雄『親鸞』第1巻〜第3巻 (新潮社、1969年) 計300円。

明日は、千葉県旭市のかんぽの宿に家族ででかける。

 

 

8月17

鹿児島帰省は、13日〜16日。

復路の航空券で、オオポカをやり、乗れないはめになった。急きょ国分の空港からリムジンで引き返し、鹿児島中央駅に着くや否や、新幹線の切符を買って、はじめての九州新幹線に飛び乗った。

すごい速さに感動。静かで揺れもほとんどなく、座席も広くて快適そのもの。飛行機とことなり電子機器(iPhoneやiPad)も自由に使えるし、狭いながらも喫煙ルームも用意されていてその意味では航空機より便利だ。

なにしろ、13:38に鹿児島中央駅を出発して、途中新大阪で乗り換えたにも関わらず、20:14には品川についてしまった。 約6時間半。

その昔、昭和50年代は、東京ー博多間が最速で7時間。博多から西鹿児島(今の鹿児島中央)まで、特急電車で5時間かかったから、乗り換え時間を考慮にいれなくとも12時間はかかっていた。つまり約1/2に短縮された格好になる。

というわけで、オオポカでひどく落ち込んだが、初めて九州新幹線に乗れたのは楽しい体験だった。

 

 

 

8月12

赤羽まるます屋(『孤独のグルメ』でも有名な都内三大居酒屋の一角とのこと)で、かみにしさん、かねたくさん、いわもとさんの4人で恒例の暑気払い&読書・歴史を語る会。

二次会はその近くOK横丁界隈から、やきとんの店2Fにて、人生の行く末来し方を漫談した。

いわもとさんから、森史朗『松本清張への召集令状』(文春文庫)をご恵贈いただいた。

 

8月11

夏休み初日。

酎ハイの傑作 本搾りシリーズの期間限定新作、はっさく編(果汁28%)は、近所のスーパーにないので、Amazonで箱買い。

私は、この本搾りシリーズ以外の酎ハイはすべてまがい物・インチキだと思っている。

昨春、地震の影響でビールや酎ハイの類がほとんど欠品になった時期、手作りで(ハインツの濃縮果汁還元ではないオレンジジュースやウォッカや炭酸水で)

この味をだそうと試みたが、この上品な味は再現できなかった。

メルシャンから譲り受けたこの本搾りブランドとその味を、万一、氷結なみの駄味にしてしまうようなことがあれば、キリンとは金輪際縁を切るくらいの覚悟を決めているのだ。

 

目下読書中の5冊。大村彦次郎の大著を精読中。

というわけで、

大村彦次郎『荷風 百けん 夏彦がいた 昭和文人あの日この日』 (筑摩書房、530円)

川本三郎, 樋口進『小説家たちの休日―昭和文壇実録』 (文藝春秋、997円)をAmazon注文。

 

 

8月5

 

Racine Theatre complet (French Edition) [Kindle Edition]$0.00 @Amazon USA

8月4

ちょっと衒学的な気分に浸りたくて Amazonで

Jorge Luis Borges "Selected Non-Fictions: Volume 3" 1701円を注文。今夕届く予定。

まあ、ほとんどは邦訳書でも読めるのだが。

昔、昭和50年代の初め、まだボルヘスの評論に邦訳がない時代に

新宿の紀伊国屋の上階で、何回かBorgesの評論集を探したことがある。ペンギン叢書のB列には、A・バージェスはあったが、ボルヘスはなかった。

洋書が気軽に買えるようになったこの十年。Amazonにはほんとうに感謝している。(Amazonの日本進出は2000年の秋)

 

 

8月3

昨夜、帰宅途中によみた屋で、雑誌『カイエ ネルヴァル特集』(昭和54年、冬樹社)を100円で。座談会『ネルヴァルと日本文学』(中村真一郎、篠田一士、入沢康夫、井村実名子)は、大正昭和のネルヴァル受容史を詳しく討議して、これだけでも買ったかいがある。

夜は、職場の暑気払いの会を催した。吉祥寺軼菁飯店 http://www.yijing.jp/ でオーダーバイキング&飲み放題プラン。(おひとり3000円 )

肝心のお味のほうも女性陣に好評だったようで一安心。

 

8月2

宇野浩二の『独断的作家論』(昭和33年)。期待にたがわず面白い。

口述筆記で書かれたという回想録『芥川龍之介』とおなじく、融通無碍の文体が、まずいい。

そして、時代をともにいきた、不遇な作家たちへの深い愛を文の随所に感じる。

目下、読んでるのは、加能作次郎という私小説作家に関する、回想録。

加能作次郎は未見の作家だが、青空文庫でも代表作がよめるのがわかった。(えらいぞ、青空文庫)

さらには、近年、荒川洋治が編集して講談社文芸文庫でリバイバルさせた一冊が、一部の読書家のあいだで

高い評価を得ているらしい。(えらいぞ、荒川洋治&講談社文芸文庫)

 

 

 

 

日本古典文学大系『親鸞集・日蓮集』(岩波書店、300円)@よみた屋。

 

7月31

Amazon Japanで、ボルヘスの洋書を調べると、

 Borges and Mathematics 10月出版

 The Unimaginable Mathematics of Borges' Library of Babel

 Selected Poems Jorge Luis Borges 1600円程度

なるほど、斬新なボルヘス論が、海の向こうでは刊行されているわけで、

そこまで手をのばすことができるのかと、ある意味目からウロコであった。

3冊目のボルヘス詩集選は、スペイン語原詩と英訳の対訳本で、もちろんスペイン語は分からないものの

何故か惹かれる。

さすがに今月は本を買うのは自粛しているので、来月の愉しみにとっておこう。

 

 

 

7月29

今月も本を買いすぎた。今日は職場に残務整理にでかけるので、その足で荻窪古書店を覗こう。それでおしまいにする予定。

山野一『四丁目の夕日』(扶桑社文庫、495円) ※ジャケ買い失敗。

山口仲美『日本語の歴史』 (岩波新書、351円) はamazon注文。

 

昨晩は、立川の昭和記念公園の花火大会に夫婦ででかけてきた。往復は自転車。


荻窪まで繰り出したものの、あまりの暑さにゲンナリして、なにも買わず。

岩森・ささま・竹中の3古書店を巡ったが。

かつては、常田・古書銀河の2店も、回遊コースだったのだが、いずれも店を閉じ、わたしも歳をとった。

で、結局、いつものよみた屋店頭で、

宇野浩二『独断的作家論』(文藝春秋新社、昭和33年、100円)を買う。

この当時としては珍しく、稲垣足穂小論が載っている。

宇野浩二は、『苦の世界』『芥川龍之介』ほか、20代に親しんだ作家である。

 

 

 

 

7月26

 

"The Library at Night" Alberto Manguel 1506円 @Amazon

来月は、ボルヘス強化月間としよう。このマングエル氏の、図書館をめぐる奇想本も、ボルヘス・コレクションの一環である。

 

7月24

 

もはや、古本買うくらいしか愉しみのなくなった私は、いやなこともまま多い職場の間近にある古書肆よみた屋で、毎日せっせと古本を買うのであった。

篠田一士『ヨーロッパの批評言語』(晶文社 1981年、700円)

これがまた状態のとても良い本で、当時紅顔の美青年だった私は、31年後くたびれたオヤジになりはてているというのに、この書物は

わずかに函の端っこがヤケているものの、本冊は初々しい少女のように瀟洒である。これが700円とは!(当時の元値2000円)

篠田一士は、由良君美と同じ時期に、早く世を去っている。

いま、振り返って懐かしむひとも少ないかもしれないが、私は懐かしく彼を偲ぶのである。

 

そういえば、長年の書友 いわもと君は、首尾よくAmazonから野口冨士男を入手されたのであろうか。

 

7月23

 

大村彦次郎『時代小説盛衰史』 (筑摩書房、527円)@Amazon

酒本雅之『アメリカ・ルネッサンスの作家たち』(岩波新書、100円)@よみた屋。ホーソーン、ポオ、エマーソン、メルヴィル、ホイットマン、ソーロー。錚々たる、また謎めいた巨匠たちを扱う。

昔買ったかもしれない。けど100円だから買った。

よみた屋には、目下、チェーホフの全集が店頭にバラでほぼ揃っているし、高雅な店内には篠田一士の評論集などがある。明日もチェックしよう。

 

 

 

 

7月22

石野雄一『ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務』 (光文社新書、756円)

國貞克則『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』 (朝日新書、335円)

 

寺田透(1915生まれ)は、一高・帝大時代に、立原道造(1914生まれ)・杉浦民平(1913生まれ)とともに同人誌をたちあげた。やがて立原が日本浪曼派に接近したので袂を別った。

後、東大仏文の教授に就くが、1969年の大学紛争で東大の対応に嫌気がさし、文人としての生き方を貫くため大学を去った。(以上メモ)

 

 

7月21

久住昌之と谷口ジローのベストコンビが1995年ごろに書いたマンガ

<孤独のグルメ>が、実写版のTVドラマになったのを知ったのはつい先週のこと。

Hulu+ で、シーズン1の全12話が観れるのを知って、次男のIDで観てみた。

(Hulu+とiPadの相性ばつぐんだ。HDMI接続キットかAppleTVに食指が伸びるけど、ここは我慢か。)

孤独のグルメ実写版、休日の早朝からiPadで観ていたら、楽しそうに観ていたからかやがて妻も加わって、小さい画面に興じるようにふたりで観ることになった。

主演の松重豊が、じつに旨そうに定食・洋食の類を食べる。

旨さに感極まって思わずこぼれるほめ言葉は、ひとりごとではない<内的独白>で、そこが<孤独の>グルメたるゆえんなのだろう。

 

鷺宮や吉祥寺、豊島区東長崎(西武池袋線)、中目黒、八丁畷(京急線)等々、街の風物もうれしいじゃないか。

このドラマ、実は17年前の原作マンガを超えたのではないかと思うくらいだ。

http://www2.hulu.jp/solitary-gourmet

 

 

 

 

 

 

 

7月20

夜9時台の下り中央線の混雑のむごさ。

肝心の教務そっちのけの雑用ばかりの仕事。

愚息ども。

心知体そのほか全般の衰え。

・・・。

東京を逃れて、郷里にでも隠棲したい気分だ。

 

 

7月18

左が442円(税込・送料込)、右が、850円(同左)。

ともに1970年刊。42年経過してるが、状態良し。

Amazonのおかげで、古書がずいぶん買いやすくなった。

ランボーの全集については、もちろん最新の研究成果を反映した近年の全集がよいのはわかってるが

詩人金子光晴の訳業ということで、この雪華社版もすてがたい魅力がある。

寺田透については、長年尊敬しながらも近づきがたいところがあった。

やっと、『道元の言語宇宙』と上記本で、よむ環境が整った。

 

 

 

 

 

 

7月16

金子光晴訳『ランボー全集』 (1970年) 442円

石田衣良『波のうえの魔術師』(文春文庫、105円)

 

1、iBooksでダウンロードしたホラチウスの書簡詩の一節。青春時代に読んだキルケゴールの『反復』に引用されていて

当時から好きな詩句です。

然シ、私ハコノ地ニ住ミ、友ヲ忘レ、友カラモ忘レラレテ、陸ノ遥カ彼方ニ轟ク海神(ねぷちゅーん)ヲ眺メテイタイ

とでも訳すのかしら。

 

2、iPhone/iPadアプリ Shakespeare (無料)。Pro版は850円もしますが、無料版でも全作品がおさめられています。

無料版でも、コーパス検索ができるのが素晴らしいですね。

まあ、訳注もなしに読めるような語学力はありませんが、なんとなくもってるだけで、うれしくなります。

ポケットのなかのShakespeare 。iPhoneのなかのShakespeare。

詩もすべておさめられています。ソネットはすべての詩で、朗読が聴けるんです。

うれしいですね。(△が再生ボタン)

 

7月15

痛風が再発した。酒を控え、減食し、炭酸水をしきりに摂る。

幸い、仕事のほうはやや一段落しているので、悩み事もすくなく、上記を実行すると、よく眠れた。

 

黒木亮の国際金融小説の実践編として、

藤巻健史『[改訂新版]藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義』 (光文社新書、966円)

藤巻健史『世界経済「大動乱」を生きのびよ 預金蒸発を防ぐマネー術』(朝日新聞出版、575円) を注文。

 

 

7月14

いきつけの店よみた屋で、またしても良書を格安で。

寺田透『道元の言語宇宙』(岩波書店、1975年)100円

石井恭二訳『現代文 正法眼蔵』(5)(6)(河出書房新社、2000年)各100円

先日かった和辻哲郎『日本精神史研究』とあわせて、難攻不落の道元に挑戦する時節到来か。

と思って、昨夜は日本思想体系本の正法眼蔵を手にしてみたが、やはり難しい。歯が立たない。

禅の高峰、碧巌録あたりでも、読んで読めなくはないのだから、気負わず気楽に?読んでみてもいいかもしれない。

 

寺田透・石井恭二にめぐりあったのもなにかの縁と思い、

寺田透『ランボー着色版画集私解』(現代思潮社、1970年)を、今朝がた850円でAmazonに注文しておいた。

 

 

江波戸哲夫『集団左遷』(世界文化社、250円)

 

 

7月12

昨夜、帰りがけに職場近くのよみた屋で、清水純一『ルネサンスの偉大と頽廃 ブルーノの生涯と思想』(岩波新書、100円)。

 

黒木亮もやや食傷ぎみで、池井戸潤もあらかた読みつくしたし、より難い本はなかなか着手できず・・・。古本買いも一段落というところ。

 

このところ、腰の痛み、歯のいたみ、痛風再発の気配などがあって、身体は低調なり。

週末の3連休に、横浜中華街で中華バイキングを予約しておいたが、これもキャンセルせざるをえない。

姑の傘寿祝いに企画したので、残念ではあるが。

 

 

 

7月8

和辻哲郎『日本精神史研究』 (岩波文庫) 479円注文。道元に関する世評高い一章を読んでみたくなったので。

 

日曜の昼下り、長男と車でBookOff、いとう詣で。

丹羽文雄『親鸞 (1-4)』 (新潮文庫)を探すが、二店ともなし。黒木亮『排出権商人』(角川文庫、400円)@いとう。長男は、新潮文庫版のつげ義春『無能の人ほか』を300円で買った。

 

 

日経電子版で、BookOff/Amazonで生計をたてるせどり業に勤しむ人たちを小特集していた。

そのついでで知った、iPhoneアプリせどりすと(無料)。私のように、BookOffも街の古本屋も愛し、なおかつAmazonでも相当買ってる物好き人間には重宝するアプリ。

こうやって、iPhoneに書籍のISBNバーコードをかざすだけで、たちどころに書籍情報とAmazonの最安値をきめ細かく表示してくれる。

似たようなアプリは他にもあるが、Amazonに最適化されていて、便利なことこのうえない。

このでんで、蔵書リストもあっという間に作成できるらしいが、未詳。

 

 

 

7月7

結局、昭森社版金子光晴全集の魅力に抗しきれず、日本の古本屋で、広島の景雲堂書店というところに、揃い2500円+送料800円で注文してしまった。

つまり、先日、吉祥寺よみた屋で拾った2冊は、剰余になってしまった。

 

あと、最近ショックだったのは、アマゾンにおける稲垣足穂の古書(1970年代)がひどく安かったこと。

ヴァニラとマニラ(傑作です)仮面社版が、状態の善し悪しはわからないものの、480円からとは!

僕の”ユリーカ”南北社版が、3600円で、しかもなんの労苦もなく、ワンクリックとは!

 

まあ、仕事のほうも、いったい今後何年働くことになるのやら、出口みえず、憂きこと多く、

せめて古本買いで己を慰めようと

稲垣足穂コレクションで欠けていた書籍のうち、

稲垣足穂『ライト兄弟に始まる』(徳間書店、1970年初版、1136円送料込)

稲垣足穂『びっくりしたお父さん』(潮出版社、550円送料込)

の2冊をとりあえず注文しておいた。

 

 

 

 

 

 

7月7

 

 

7月5

半沢ほどの胆力はもとよりないにせよ、なんとか今日も難局を乗り切って、帰宅。

帰宅途中で、職場そばのよみた屋店頭にて

『金子光晴全集』2巻・3巻(昭森社、1963年)各100円を求む。

店頭の100円均一端本なり。第1巻も探したが、なぜかなかった。

中央線の車中で、日本の古本屋にiPhoneでアクセスしてみると、

どうにかバラでも入手できるようなので、気が向いたら、第1巻を買おう。

 

 

 

7月4

池井戸潤の新作『ロスジェネの逆襲』は、期待以上の面白さで、2日で読了。満足なり。

この『オレたちバブル入行組』以来の半沢シリーズ三部作が、池井戸潤のベストではなかろうか。

 

 

 

 

木村泰賢『印度哲学宗教史』(明治書院、昭和18年)をよみた屋店頭で100円で。

こうなると、かつて東京帝大印度哲学科同期で、ともに英才とうたわれた宇井伯寿(中村元はその弟子)も買い求めなくては不公平なので、

宇井伯寿『印度哲学史』(岩波書店、1965年)を1500円でAmazon注文。

 

 

 

7月2

iBooksから、The Woks Of Horace (無料)をダウンロード。

ホラチウスの書簡詩の一節。ホラチウス流謫の日々に書かれた詩と思われる。

 

7月1

吉祥寺よみた屋店頭に、仏教学者木村泰賢の古い著作が数冊あったが、さすがに読むとも思えず、見送り。

 

というわけで、今日も残務整理。

 

帰宅途中、玉川上水駅前の光進堂で、池井戸潤『ロスジェネの逆襲』(ダイヤモンド社、1575円)。

私としては今年のベスト5に間違いなく入る『俺たちバブル入行組』シリーズの3作目。

最新作はどうだろうか・・・。楽しみ。

 

 

 

 

 

7月1

早朝、NHKで観た埼玉のもやし特集番組でもやしにあらためて興味を抱き、

家森幸男『大豆は世界を救う―最新研究で実証! 健康・長寿・パワーの鍵は大豆にあった』(法研、250円) なんて本を注文。

食物科学には昔から関心がある。

最近では、バナナの効用とか。

今朝は、録画しておいたためしてがってんの鶏むね肉特集も目からウロコであった。

http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120613.html

 

 

話はかわって、今朝の日経文化面。

英文学者小野寺健のエッセイを読むのは久しぶりだが、今朝のエッセイは良かった。

氏にしてからが、英国文化の根幹を理解できたのは、60を過ぎてからだと振り返っている。

オースティン、G・エリオット、E・M・フォースター。

 

しかし、一方で、イギリス文化に滔々と流れる、奇怪なロマン主義ということもある。

最近の私の関心では、

由良君美の著作や、バイロンの娘エイダの評伝『科学の花嫁』、ブレイク→モリス→H・リード。

そういえば、ラスキンの思想について書かれた伊藤邦武『経済学の哲学』も気になっている。

http://amzn.to/OO5R7z

 

 

 

7月1

昨日土曜日。朝、やり残した仕事のために職場へ。Y塾のための成績表を完成させ、中野駅にてY塾Iさんに手渡し。

引き返して、高円寺駅に降り立ち、昔馴染みの球陽書房支店や大石書店を巡るが、なんとなく気鬱が晴れず、なにも買わず。

岩波日本思想体系『中世禅家の思想』狂雲集は青春時代から買いたかった本で買ってもよかったのだが、上述のように気分が晴れず買わずじまい。

大石書店では、エイダの評伝『科学の花嫁』(法政大学出版会)が4000円ででていて、これも安いと思ったが、買わず。

原書は、AmazonUSAから中古(USの図書館廃棄本と思われる)で取り寄せ済みだが、まったく未着手。

はじめて訳書を手にとって、この書の浩瀚さにあらためて胸ときめいた。

まあ、最近、由良君美に触発されて、Coleridgeの文学評伝なぞを、Kindleでダウンロードしたりしているが、

これらもみなすべて、一種の気取りで、今後さしたる進展があるわけでもなし。

 

なんとなく、虚ろな、さびしい、うつうつとした気分がぬけない。

歳のせいか・・・。

 

 

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