2月28日(木) 晴れ

昨夜は荻窪で仕事をし、はやく切り上げてタクシーで帰ってきたので、すこしゆっくりできた。

気分が晴れず、ときおり隠棲とか隠遁とかいったことばが脳裏をよぎる。

2月26日(火) 曇りのち雨

中丸美繪『君に書かずにはいられない―ひとりの女性に届いた400通の恋文』(白水社、439円)@Amazon注文。

仕事上でユーウツをかかえたまま、吉祥寺啓文堂へ。気分が高揚しないせいか、中沢新一の新刊『イカの哲学』は、二番煎じぽく見えるし、牧野富彦『ゲーテ「イタリア紀行」を旅する』(集英社新書)を手にとっても、これは原書を読んだほうがいいかなと敬遠してしまう。カラー写真の紀行文で、楽しそうな本ではある。原書は当然もってるんだが、なぜか積読30年だ。

夜は雨。タクシー帰宅。

2月25日(月) 晴れ

春の嵐はようやく収まった。

今日からまた仕事。国立大の前期日程が始まったりで、忙しい。

池波正太郎『旅の青空』(新潮文庫、105円)、DVD『M I:2』(500円)@BookOff。

2月23日(土) 晴れ

昨日、留守にしている間、リハウスのK氏が、拙宅を訪問していたらしい。パンフレットと手紙一式が残っていた。留守番をしていた次男(某私大建築学科に入学がきまり、すっかりバカに戻った)はドアフォン越しに両親の不在を告げたのみで、ドアもあけなかったという。封筒に入っていた、小川駅徒歩10分の物件は魅力的だったが如何せん駅から遠い物件のわりには高い。長谷川工務店のプロジェクトで、いいマンションのようだが、将来性は薄い。

Yahoo不動産で、この物件の賃貸を探してみると、月125000円程度で、同タイプ10階の賃貸もでていることがわかったので、急きょ賃貸でもいいかなという気分になった。いま住んでるマンションを内装して、ひとにかせば、±ゼロということになる。

いっぽう、今朝チラシに入っていた、近所富士見台のリモデル物件。電話で訊いたところ、95平米で4100万円だという。かつての億ションだろう、魅力はある。

狭い、職場に不便、ただし練馬に愛着があって去りがたいという、状況のもと、 (1)一橋学園の127平米のマンションを買う (2)小川駅徒歩10分の物件を買う/借りる (3)近所富士見台のマンションを買う (4)いまの住まいに住みつづける という選択肢に迷っているのだった。

それはさておき、

今朝は、近所のBookOffで、保阪正康『後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡』(文春文庫、105円)、新原浩朗『日本の優秀企業の研究』(日経ビジネス人文庫、450円)、小泉修『図解でわかる データベースのすべて』(日本実業出版社、105円)を買う。他にもビジネス書関係で買いたい本はあったが、我慢。

昼過ぎ、夫婦で東長崎に降り立つ。この地に越して、やがて30年になるが、その間1回しか降りたことがないという、じつに縁遠い駅。いつ高架駅になったのか、駅はきれいだ。

南口の商店街を抜けてフランス料理のHideoにたどりつく。無口なシェフがたったひとりで切り盛りしている鄙びたお店。ランチは840円で、メイン・珈琲・デザートまでつくという良心的な料理に満足。ここの近所の”セシボン”もチェックしてきたので次回来よう。

東長崎から練馬まで散歩。途中、桜台駅前通りにある、小さな洋菓子屋赤ずきんで、チーズクッキー・ごまクッキーの詰め合わせ1200円を求める。

練馬駅についたとたん、突風が吹き始め、気温が数度急下降。都心方向は地平が埃で濁っている。

地元駅構内の花屋で、キャットグラス280円を買い、帰宅。久しぶりのネコ草のご馳走にネコ大喜び。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月22日(金) 晴れ

堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書、735円)@吉祥寺ルーエ。昨晩からさっそく読み始めた。衝撃的なルポだ。

一橋学園の物件で、職場の携帯に電話が入った。いい物件なのだが、このマンションを売却して、さらに1000万以上の借金を抱えることになる。この歳になると、万事億劫だ。たまたま、今朝読んだ山本善行さんのブログの一文、「鴨川の見下ろせるマンションでガンガンジャズをかけながら古い小説を味わう。これだけでもういいんだがなあ。」にしみじみと共感。そのあとの一文は、「こんなことを書くようになるともうアブナいところまできているのかもしれない。 」

 

2月21日(木) 晴れ

 

川本三郎『言葉のなかに風景が立ち上がる』(新潮社、1225円)@Amazon。それと、昨夕の日経夕刊で褒めてあった『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)これは今日買おう。

 

 

 

 

 

 

 

2月18日(月) 晴れ

  やれやれ、また一週間がはじまる。公私にわたる閉塞感。ひとつひとつ改善してゆくしかない。

 昨日も、夫婦で家探し。一橋学園編。

リハウスの2氏と現地でアポイントをとって、西武線下り電車に乗る。所沢・小平・萩山と3度も乗り換え、ようやく一橋学園駅に降り立った。

ここは青春期半年ほど縁のあった町で、感慨が深い。

一橋大学のキャンパスがあるためか、昔は2店ほど古本屋があったのだが、昨日は見つからなかった。

西町で1件、東町で2件 内覧。

帰りは、バスで小平駅まで。懐かしい武蔵野の平野がひろがっていた。

高野台に帰りついたら、もう夕闇が深かった。

2月15日(金) 晴れ

なぜか映画づいていて、昨日もHDDレコーダーで、NHK-BSの岡本喜八監督『侍』、EM・フォースター原作の『眺めのよい部屋』の2作を録画しておいた。目下は、先日とどいた『レインマン』を、仕事から帰ってのちの僅かな時間でぼちぼち観ている。

中学以来の友人F君が職場にきた。JPの法人営業部長としてなので、私も会社の物流事情を説明する。でも結局昔話や友人の近況などに話咲く。

心身ともにぱっとしない日々が続く。運動不足を痛感。

2月11日(月) 晴れ 

昨日、

阿川弘之『葭の髄から』(文春文庫、105円)、吉野朔実『お母さんは赤毛のアンが大好き』(角川文庫、105円)、DVD『タイタニック』(950円)、『ダイハード』(950円)@BookOff。

それで、『ダイハード』『タイタニック』を、立て続けに観たことだった。どちらもハリウッドらしい傑作。深夜、ひとりで、この2作に慰められたのだった。

今日は、青梅線拝島までマンション下見。拝島に降りるのは初めてか。北口の大型物件、センチュリー21のN氏と現地で落ち合う。11階で富士山など眺望秀逸。ただ、ありきたりのファミリータイプ物件で高級感はない。もっともそうとう安いのでえらそうなことはいえぬ。

ゆきは荻窪までバス、そこから中央線・青梅線とすすんだが、帰りは西武拝島線で、小平・所沢を乗り継いで帰った。

2月10日(日) 曇り

昨日の夕方からふたたび雪が降り始めた。もっと積もるかと思ったが、夜半には止んだ。

昨日はひとの少ない職場で、新しいDELLのPCのセッティング。5年間使ったPCからのデータ移動や主要アプリケーションのインストールなどでかれこれ5時間を費やす。それにしても、19インチのディスプレイ、Core2DuoのMPUに2GBのメモリ、DVD−Rを積んで、セットで9万円とは恐れ入った。動きも軽やかで、実に快適也。

雪のふるなか、東中野経由の大江戸線で帰宅。閉店間際の練馬のすし屋で、半額の持ち帰り寿司を3箱。1300円。

サヴァン症候群。DVD『レインマン』(ダスティン・ホフマン主演)(1085円)を注文。ダロルド・A. トレッファート『なぜかれらは天才的能力を示すのか―サヴァン症候群の驚異』(草思社、1335円)もたったいま注文。

ポアンカレ予想。今朝の日経では、ジョージ G.スピーロ『ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者』(早川書店)が取り上げられている。著者は、『ケプラー予想』(新潮社)を書いたひと。同趣の本としては、ドナル・オシア『ポアンカレ予想を解いた数学者』(日経BP社)がある。どっちがいいだろうか、迷う。

『ブレインストーム』が届いたので昨晩すこし観た。監督は、『2001年宇宙の旅』『未知との遭遇』『ブレード・ランナー』などの特撮技術で有名なダグラス・トランブル。前掲の3作が好きな私だから、このフォルムも好きだ。人間の意識を記録する機械を考案した学者チームのひとりが、実験中心臓発作で死にみまわれる。死を悟った女性科学者(ナタリー・ウッド、遺作)が死の瞬間を機械に記録する。同僚の学者(クリストファー・ウォーケン)は、その磁気テープを再生して、死後の意識を体験しようとするが・・・。というなかなかスリリングなコンセプトの映画だ。

高橋治『絢爛たる影絵』もぼちぼち読みすすめているが、なかなかのものだ。小津安二郎の手軽な評伝として買ってみたが、平凡な評伝や回想録の類ではない。秀逸。

2月9日(土) 曇り

川村二郎が亡くなった。ついにお会いしたことはなかったけど30年のあいだずっとドイツ文学のよき師だった。80歳だった。わたしの母と同じく、もっとも感受性豊かな青春の時代を戦火のもとに生きた世代だ。ホフマンスタールの作品世界に導いてくれたのも彼だった。アンドレアス・チャンドス卿の手紙・・・。

ダグラス・トランブルの映画『ブレインストーム』(920円)@Amazon。高橋治『絢爛たる影絵』(文春文庫、200円)@藤井書店。

3連休だが、今日は仕事。

2月6日(水) 曇り

ちょっとしたウツじゃないかとふとおもったりした。はかどらない仕事、生活のあじけなさ、自責感。リアルなものの欠如。

古本屋通いも一段落してしまったので、日常の楽しみも減ってしまった。

最近はテレビをよく観る。NHK特集とか、そういう類だ。昨晩は、仕事の流儀で、弱冠33歳の三ツ星シェフが登場していて、夫婦で観たが、その裏NHK教育で、白川静の小特集をやっていた。ガイド役はあの松岡正剛で、遊第2期の白川静の連載がコメントされ、遊がずらりと披露されたりして、おお!と感動したりした。30分程度の短い番組だったが、白川漢字学の本質がよくまとめられ、遺された娘さんも登場して、生前の父の日常や書斎のようすも紹介されるなど、たいへんよい番組であった。http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200802/tuesday.html 昨夜から4回の連載のようだ。

 

2月4日(月) 晴れ

土曜の夜から降り始めた雪は、昨日の夜まで降り続けた。昨日は、それでもバスで会社へ。いくつか仕事をこなして早く退社。川本三郎を読みながら早く眠った。

 

2月2日(土) 曇り

なんだか、ゆるいエッセイが読みたい。昨晩そうおもって、以前Kさんにいただいた川本三郎『ちょっとそこまで』(講談社文庫)を、寝床で読んでみたが、これがよかった。川本三郎・つげ義春・永井荷風。なんだかわかるよねえ。

それで、今朝は近所のBookOffで、川本三郎『東京の空の下、今日も町歩き』(ちくま文庫、400円)。雑誌『東京人』に連載されたんだっけね。地元練馬も登場してるし、なんとなくいまの気分にあって、楽しそうだ。

ほかに、馬渕哲+南條恵『マンガでわかるお客様が感動するサービス』(日経ビジネス人文庫、105円)。

 

 

 

 

 

1月31日(木) 晴れ

やれやれやっと1月も終わりだ。平穏にここまでこられたことをチームのメンバーに感謝したい。そうはいえ、課題は山積していて、危機を乗り越えた後の2月のほうが精神的にはキツイのだが。実際、この1年ほど、肉体的な衰えを痛感することが多く、なにかと寂しくうらぶれた気分だ。かつて中年クライシスという本があったが、さしづめ初老クライシスということになるのか。得体の知れない、小さい危機をさまざま深みに抱えていて、まるでサブプライム問題のようだ。

『クシー君の発明』の作者鴨沢祐仁さんの死のことを、岡崎武志さんがブログで書いている。岡崎さんがいみじくもいうとおり、しっかりもので優しい奥さんが伴侶になってくれていたら、若すぎる身で孤独に死ぬこともなかったろう。かのタルホですら、志代さんというよき理解者にめぐり合えた後半生があったのだから。

昨日は、朝早く起きて、立川まで次男を送っていった。多摩モノレールの某駅前にある私大の入試のつきそいで。西武線で秋津まで、そこから武蔵野線に乗り換え、西国分寺で中央線乗り換え、立川まで。1分ほど歩いて、立川南駅でモノレールに乗り込むところで別れ、職場に向かった。

 

1月29日(火) 曇り

青土社から『足穂拾遺物語』が近々刊行されること、刊行前夜祭と称してザ・メイキング・オヴ・『足穂拾遺物語』 というイベントが西荻で催されたことを、魚雷さんのブログで知った。イベントのほうはとき既に遅しであるが。魚雷さんとは去年の4月、旧友Iさんと谷中の一箱古本市にでかけたとき、お会いしたことがある。そのときは、新刊『古本暮らし』のミニサイン会に臨んでおられた。

で、これらのリンクから、若きタルホ研究者高橋孝次氏のサイトイナガキ・タルホ・スタディーズへ。ここでは研究書誌が充実している。

1月27日(日) 晴れ

今朝の日経書評で、ニック・レーンの大著『ミトコンドリアが進化を決めた』(みすず書房、3990円)が激賞してあった。ミトコンドリアについては、講談社ブルーバックスなど気になる本が以前からあったが、この書は決定版の趣がある。ニック・レーンはイギリスの科学ライター。さすがイギリス、懐が深い。先日吉祥寺でみつけた丸山茂徳・磯崎行雄『生命と地球の歴史』も、地球=生命の共進化を活写して淀むところない好著(と見ている)。

アルベール・M・シュミット『象徴主義』(文庫クセジュ、100円)@藤井書店。石川雅之『もやしもん・2』(講談社、440円)@石神井草思堂。

『ニューシネマパラダイス』の監督ジュゼッペ・トルナトーレの2000年の作『マレーナ』を、岡崎武志さんが褒めていたので、ついついAmazonでDVD注文。2530円ほど。

 

1月22日(火) 曇り

結局、雪は降らなかった。

遠くへゆきたいと、思う夜がある。今日もどんより疲れて帰ってきて、なにげなくTVを観ていると、小田急のCFが流れている。

陽の沈むころ、夕陽に向かう電車の先頭車両に、ぼんやりと乗って、なんのあてどもなく運ばれてゆきたかった。授業を終えた女子高生たちの歓談を聴きながら。

稲垣足穂の少年世界を純粋に描いたマンガ『クシー君の発明』の作者鴨沢祐仁さんがなくなったと、由里葉さんのブログで知って、衝撃を受けた。1952年生まれとのことだから私より4年年上になる。思い起こせば、工作舎の『遊』稲垣足穂・野尻抱影追悼号でその作品世界を知ったのだから、もう30年も前のことになる。数コマの絵だけで、心から親しいひとと知れた。その数年後、青林堂の作品集を買い求めて、その後ずっと実家に眠っている。近年、HPの存在を知り、健在ぶりを喜んでいたのだが。

いい本を次々に買った。佐藤春夫『退屈読本』(上・下)(冨山房文庫、650円)@藤井書店。丸山茂徳・磯崎行雄『生命と地球の歴史』(岩波新書、350円)@りぶるりべろ。西村恵信訳注『無門関』(岩波文庫、300円)、春山昇華『サブプライム問題とは何か』(宝島社新書、350円)@高野台BookOff。

 

 

 

1月17日(木) 晴れ

嵐の前の静謐な朝。朝方どんよりと曇っていた空も、午後になると雲ひとつなく晴れわたり、やがて沈むであろう陽を慈しむようだ。

平原綾子のCDやDVDを聴きながら、古いアルバムをめくる。アナログの美徳とでもいおうか、20年もたった銀塩写真の数々は、いまも昔のままで懐かしいことだ。

昔、隣町(練馬・富士見台・石神井)で教えた子たち。ちょっとまずい表現になるが、かわいかったな、みんな。

ひとりひとりに想い出がある。実家は、いますんでるマンションのすぐそばの子だっている。後年、会社の同僚Fさんの結婚式で友人代表で参列してたHさんと、ばったりあったのも懐かしい想い出だ。

もう十年以上まえ、夜更けの電車のなかでぱったり再会したTさんは、その当時吉祥寺の建設会社に勤めていたが、その後どうしたろう。

青山学院高等部にうかったIさんや、都立富士に進学したEさんは、その後音沙汰はないが、いまも幸せにいきていることだろう。

そういえば、数年前、弊社を営業で訪れてくれたNさんとは、当時繁忙がじゃまして縁のないままだったし、いまは某TV局で活躍しているOさん(いま同じ部署で働いているF君やMさんとも縁の深い子だ)も実家はごく近くだが、十年もあっていない。

この練馬で約15年にわたって教えた子たち(小学生・中学生・高校生)の想い出の数々・・・。

そんなかんだで、第二の故郷練馬を去りがたいのだった。

 

今朝、近所の千円床屋で散髪するとき、鏡に映った自分の顔は、疲れて不機嫌そのままのかおで、我ながら悲しかった。

 

 

 

 

 

1月15日(火) 曇り

3連休のうち、2日は仕事だったので、たいして書くこともない。日一日と忙しさを増すというのに、気力が充実しない。

昨日の成人の日は、長男が練馬区の式典に参加した。ビンゴゲームでニンテンドーDSが当たったといって喜んで帰ってきた。

1月13日(日) 曇り

雨はあがったが風が冷たい。

小林由美『超・格差社会アメリカの真実』(日経BP社、1419円)。DVD『DEEP IMPACT』(950円)

昨夜はNHKのドラマ『感染爆発』を観た。鳥インフルエンザの人間感染が、東北の寒村で発見される。やがてそれは東京渋谷のフリーターに伝染し、日本をパニックに陥れる。

三浦展(他)『下流同盟』(朝日新書、350円)。アメリカ地方都市へのファスト化検証旅行、他。

1月11日(金) 曇り

万事が低調である。自転車をこいで帰る気力もうせ、連日タクシーを拾う。昨晩、車中で、京大の山中伸弥教授が発明した新万能細胞(iPS)のニュースを聞いた。今朝、高校同期のMLで同級のN君のメールをもらい、研究のなかばで米国で急死した故H君を記念してアメリカ骨代謝学会(ASBMR)でAwardが設立されたことを知った。

生まれ変わってもう一度生きるならば、基礎医学とか生命科学の領域の研究者になりたいものだ、と、ぼんやりと考えたりした。

小高い山の上の、ゴールの旗がみえながらも、ぐるぐる麓をまわる仕事の日々。疲れ果てて、たいして張り合いもないが、志半ばで斃れたH君をみならい、老骨に鞭打って、あとすこしはがんばるかなと、ふと思うのだった。

 

1月9日(水) 曇り

経済の本を読んでいる。もっとも集中して読んでるわけじゃない。CO2削減。日経の記事かなにかで読んだのだけど、微生物をつかった発酵技術で、従来廃棄してきた麦わらがバイオエタノールの原料になるという。小泉武夫教授が夙に力説しているように、21世紀は微生物が地球を救う時代になるのかもしれない。『もやしもん』の続きを読みたくなったな。

1月6日(日) 晴れ

ツタヤで、『レッド・オクトーバーを追え』『いまそこにある危機』の2本を借りて観る。

1月5日(土) 曇り

陰々たる曇り空。今日も仕事だ。昨日は仕事始めだったが、年始から忙しい。だけど夕方にはもうどんより疲労がたまって眠い、眠い。めりはりのない仕事をして、10時前、タクシーを拾って帰る。あまりよいパターンじゃない。どこかで風向きを変えないと。

昨晩は、寝床で、佐々淳行『後藤田正晴と十二人の総理たち』を読む。自慢話もここまでくると一種の芸で、わたしはむしろ楽しく読んでいる。

さて、今朝はバスででかけることとしよう。

1月4日(金) 晴れ

正月にこんなにゆっくり過ごしたのは二十年ぶりくらいか。隠棲の気分がすっかり肌にしみついてしまった。今日から仕事。1月は忙しい。

 

1月3日(木) 晴れ

神野直彦『人間回復の経済学』(岩波新書、105円)、梯久美子『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官栗林忠道』(新潮社、800円)、佐々淳行『後藤田正晴と十二人の総理たち』(文藝春秋、950円)、小浜逸郎『死にたくないが、生きたくもない。』(幻冬舎新書、350円)、DVD『トータル・フィアーズ』(950円)を、BookOffにて初買い。


箱根駅伝を見終えた後、夫婦揃って急いで江古田にでかけた。富士山登山のためである。

浅間神社 富士塚。江戸の昔、庶民が気軽に富士山詣でができるよう作られたのだとか。標高8mのミニチュアだが、ちゃんと3合目とか7合目とか標識がこさえてある。昔、富士山から運んだという溶岩まである。頂上(写真中央)で参拝。

次男のために学業御守を求め、江古田駅から練馬高野台まで約1時間の散歩。江古田・桜台・練馬のあたりは金のなかった青春時代はよく歩いたものだが、そこから中村橋・富士見台・練馬高野台と、都合5駅を踏破するのは初めて。新年早々、夫婦でよく歩いたものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月2日(水) 晴れ 謹賀新年

今朝も晴れわたったよい天気だ。

大晦日以来、飲んでは眠り、の日々だ。元旦の夜など9時ごろには眠りこけて10時間ほど爆睡してしまった。

ツタヤで、『墨攻』、『ホタル』の2DVDを借りて観た。『墨攻』はいわずとしれた酒見賢一の原作になるものだが、映画のクレジットには漫画家の久保田千太郎の名も併記されている。原作を離れて様々なエピソードを創作したからだろう。ついでに書くと、酒見賢一の中篇は、魯迅の故事新編のなかの短篇『非攻』を下敷きにしている。魯迅の作にはどこでも言及されていないので付記する。

 

 

 

 

この中国映画だが、アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン等の俳優も良く、演出もなかなか緊密。春秋戦国の時代、絶対平和主義を貫くため、高度な防衛技術を研究する秘教的「墨子」教団の、たった一人のスタッフが、小国を指揮して、攻めて来る十万の将兵から小国を守る。このコンセプトは、いまも斬新だ。東洋文庫『墨子』を数年前買い損ねていたので、Amazon他で探してみたが、どこも品切れ。気が向いたら、こんど吉祥寺の藤井書店2階で探してみよう。まだあるかも。

と書いたところで、まてよ東洋文庫の元本?でも買っておこうと思い立ち、Amazonで平凡社版『韓非子・墨子』(1339円)を初注文。

 

 

 

 

 

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