10月30日(火) 晴

吉祥寺啓文堂で、鈴木貴博・宇治則孝『進化する企業のしくみ』(PHPビジネス新書、840円)を買う。

10月28日(日) 快晴

台風一過の秋晴れの朝。

昨日買った榊原英資『経済の世界勢力図』(文春文庫、530円)は好著である。昨晩、アメリカ・日本編を読む。昨日も車中で川北隆雄『経済論戦』を速読し、郵政民営化・構造改革など昨今の主要な問題を学んだばかり。

日経書評。堀切直人『渥美清』(晶文社、1900円)、伊藤憲一『新・戦争論』(新潮選書)、鈴木貴博・宇治則孝『進化する企業のしくみ』(PHP新書)はWeb2.0時代の企業戦略、刈谷直『移りゆく教養』(NTT出版、2200円)は、教養とは政治的判断力だと喝破している。これは目からウロコであった。旧制高校の教養もとどのつまりは「良識ある公民たるに必要な政治的教養は、教育上これを尊重しなければならない」(教育基本法改正第14条)のだという。腑に落ちる主張だと思った。

 

 

10月27日(土) 雨

朝、BookOffにて、川北隆雄『経済論戦』(岩波新書、350円)、理工系の数学入門コース 薩摩順吉『確率・統計』(岩波書店、1200円)、理工系〜全8巻はシリーズは完揃い。

台風による雨の中、長男の大学の文化祭を観に飯能まででかけた。酔狂にもHIPPOPのダンスショーをみるため。観客のほとんどは二十歳前後か高校生。たまに私たちのような父兄がいた。まあ、私だって元祖ハードロック人間だから別に抵抗はないが、特段面白くもなく途中で退場して、風雨の強くなった狭山丘陵を後にした。スクールバスで飯能に降り夫婦でスタバで休憩。

深夜、窪塚洋介&小雪主演の『ランドリー』を観た。小雪を失い深い喪失に子どものように泣く窪塚に共感したのだった。

10月26日(金) 雨

四方田犬彦『人間を守る読書』。時折はっとするほどスリリングな指摘にでくわす。世評高い『月島物語ふたたび』(工作舎、2320円)も注文をかけた。週末のささやかな愉しみとしよう。

 

10月25日(木) 晴れ

四方田犬彦『人間を守る読書』(文春新書、890円+税)@荻窪駅前書店。

今朝の新聞に小学生学力テストの県別平均点などが公表されている。11月の小学生向けのテストの企画にも影響がでそうだ。

小川国夫のエッセイ「焼野が原」(24日日経夕刊)。

10月24日(水) 晴れ

青木昌彦の私の履歴書は毎朝目を通している。かの西部邁との絶交、北海道で漁師となったが病で早世した唐牛健太郎との別れなど、全学連時代の盟友たちのことが折にふれて回想されている。

今日は妻は休み。職場の友人と、池袋のホテルでバイキングを楽しむという。

 

10月21日(日) 快晴

昨晩は上弦の月が南の空に懸かっていた。清涼な風が吹いていた。そして今朝目覚めると、雲ひとつない秋晴れ。空気も澄んで、万象がすがすがしい。

以下メモ。四方田犬彦『人間を守る読書』『ハイスクール・ブッキッシュライフ』、日経書評欄、インド小特集からロビン・メレディス『インドと中国』、堀本武功『インド グローバル化する巨象』、『鹿島茂の書評大全』(洋物篇・和物篇)

土曜日:Amazonに出品していた本が売れたので、徒歩10分ほどあるヤマトの集荷センターに発送しにゆく。午後は早い酒と午睡。夜、散歩の途中、BookOffで藤原伊織『てのひらの闇』(文春文庫、105円)を買う。

金曜日:昼休み、東京女子大前までサイクリング。パティセリーの店アテスウェイで贈り物を買いもとめ、ヤマトの営業所で発送。

10月19日(金) 曇り

昨日の朝、荻窪駅周辺を散歩。北口BookOffで、魚住昭『特捜検察』(岩波新書、105円)。これは、『反転』つながり。

職場に顔を出し、昼休み啓文堂で、佐々木俊尚の新刊『ネット未来地図』(文春新書、770円ほど)。これはWeb2.0関連。

某大規模テストについて、F社と入念なミーティングを2時間以上かけておこなう。侃々諤々なり。

帰路、自宅ソバのBookOffで、佐伯啓思『ケインズの予言 幻想のグローバル資本主義 下』(PHP新書、350円)。これは、内橋克人『悪夢のサイクル』やガルブレイス・青木昌彦など一連の流れ。

小谷野敦『日本の有名一族―近代エスタブリッシュメントの系図集』(幻冬舎新書)や、渡辺昭夫『戦後日本の宰相たち』(中公文庫)は店頭で見送り。いずれ買おう。

 

 

10月18日(木) 晴れ

札幌のMさんから、青木昌彦『移りゆくこの十年動かぬ視点』(日経ビジネス人文庫)を送っていただいた。定価667円の文庫本だが、版元品切れのためAmazonでも古書価が高い。青木は今月日経の私の履歴書が連載されていて、世間の注目も高いだろう。私は、履歴書連載ではじめてこのスタンフォード大名誉教授のことを知ったのだが、世界を股にかけて活躍する経済学者だけあって、錚々たる人脈や経歴には驚かされている。Mさん、ありがとうございました。

昨日はKIOSKで、『東洋経済 特集・インド人中国人』(670円)。IIT卒業生の綺羅星のような人脈に驚く。

先日BookOffで買った志賀浩二の『無限のなかの数学』も好著である。新書一冊で数の概念からフーリエ変換まで進もうというのだからずいぶん猛スピードだが、細部に手抜きなく緻密な進行である。数学の醍醐味を味わわせてくれる一冊。みつけてよかった。

連綿と続いた模試もようやく一段落し、今度の日曜の模試と11月の小学生対象の模試を残すだけとなった。今日は公休だが、荻窪経由のバスに乗り、荻窪でちょっと本屋を覗いてから職場にでかけることとしよう。

 

10月16日(火) 晴れ

昨晩は11時にタクシーで帰宅。ところが帰宅後に、あるトラブルの報告が携帯に入った。2・3連絡をとって、ひとまず休む。

仕事のことが脳裏にたまっていて、早朝目覚めて寝付けなくなる。

 

10月14日(日) 晴れ

今朝は、近年開通した環状八号沿いに、高松・春日町方面までサイクリング。農園レストランみやもとファームのあたり一帯は、東京都区内とは信じられないほどの立派な構えの農家が散在している。春日町のあたりは地下鉄が開通したせいか随分賑わっていた。

10月13日(土) 晴れ

志賀浩二『無限のなかの数学』(岩波新書、350円)、内田健三『現代日本の保守政治』(岩波新書、105円)、藤原伊織『ダックスフントのワープ』(文春文庫、300円)@BookOff。10月からTポイントに移行するときいていて、今日おそるおそるツタヤのJCBカードを差し出したら、300円の文庫に対して3ポイント(=3円?)がついた。ま、それはいいんだが、昔の割引券のほうが率はよくないかい?

とくにすることもないし、美食にも不動産探しにも官能にも、はたまた映画にも芸術・文芸にも飽いた休日。あいかわらず仕事は山積しており、なにかが解決したわけでもない。いっそからだでも動かせば気も散じように、遠出のハイキングやサイクリングをする気力もない。

そんなわけで、午後は桜台を散歩。20代のころ住んでいた街。北口のほうはすっかり成熟した街になっていて、それが原因だろうか、妙にうら寂れてしまった。昔住んだ風呂なしアパートはこじんまりしたマンションに建て変わっていた。

10月12日(金) 曇り

吉祥寺Booksルーエで、江副浩正『不動産は値下がりする!』(中公新書ラクレ、777円)を買う。四方田犬彦『人間を守る読書』(文春新書)と見比べてつい江副さんを買ってしまった(笑)

10月10日(水) 曇り

小学生対象の大規模なテストの企画が急浮上し、準備が慌しい。他に同時進行の模試が5つも。忙しいが、メリハリがつかない。

今月の日経私の履歴書は、世界的な経済学者にしてスタンフォード大・京大等の名誉教授青木昌彦。最近のエッセイ集『移りゆくこの十年動かぬ視点』(日経ビジネス人文庫)は版元品切れとかでAmazonでも古書価が高い(3000円超!)。安ければ読みたいのだが。

10月8日(月) 雨・曇り

職場で半日残務整理したのち、夜タクシー帰宅。自宅ソバのBookOffで藤原伊織『雪が降る』(講談社文庫、350円)。所収の短篇「台風」を寝床で読む。なかなかの秀作である。

10月7日(日) 晴れ

五木寛之『風の王国』(新潮社、105円)は、やや期待はずれで途中で放棄。吉田裕『アジア・太平洋戦争』(岩波新書、819円)を買い、あらかたを通読。

 

10月1日(月) 曇り

昨日は雨の中をバスで荻窪へ。北口の大きなBookOffで、岩田規久男『金融入門 新版』(岩波新書、350円)、さいとうたかお『大宰相』2巻・7巻(講談社α文庫、1100円)を買う。南口に移動して、ささま訪問。金子光晴全集の2巻・3巻(ともに詩集)各315円や荷風全集揃い5250円あたりに惹かれるものの、雨の中このあと職場行きでは気乗りがせず、見送り。

総武線で吉祥寺まで、職場で7時ごろまで仕事をこなし、雨にうたれながら自転車で帰宅。早く眠る。

十月か・・・。

日経朝刊文化面、蟹澤聰史東北大名誉教授のエッセイ『文学の妙味 地質学で発掘』。蟹澤さんは世界各地に旅して地質学的な観点から文学作品を再発掘してきた。ゲーテのイタリア紀行の記述を検証するためにベスビア火山に登ったりと、スケールがなかなかおおきい。このほどその成果が、『文学を旅する地質学』(古今書院)としてまとまった。(以下目次を転載)

第1章 スタインベック『怒りの葡萄』とルート66
第2章 ゲーテの『ファウスト』と花崗岩の成因、『イタリア紀行』における地質学的観察
第3章 宮澤賢治の『春と修羅』とノヴァーリス『青い花』に共通するもの
第4章 漢詩をとおして見た中国の地質
第5章 魯迅と地質学の接点を探る
第6章 大岡昇平の作品と地質学
第7章 『ニルスのふしぎな旅』『ペール・ギュント』と北欧の地質
第8章 地中海東部の地質とギリシア神話
付表 地質年代表と地球上でのおもな出来事

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