6月30日(土) 曇り

株主総会や歓迎会など、慌しい週であった。

宮沢喜一元首相がなくなった。このところ、たまたま、戸川猪佐武の『小説吉田学校』を漫画化した『大宰相』シリーズを読んでいるので、日経の訃報記事も隅から隅まで読んでみた。「ぼくのように東京で生まれ育った人間は、越後や讃岐から出てきた人のように、どうしても何かにならないと故郷へ帰れない、などということはないんですよ」。この談話を読んで、故・大平正芳元首相は怒ったというが、なるほど東京に生まれ育ったエリートというのは、そういうものなのだろうかと、妙に納得させられる。経済財政にあかるく、外交手腕ももちあわせた戦後有数の知性だったが、義理人情の世界のなかで、蛮勇をふるえなかったとは記事の弁。

先週、大泉でかったテラスデッキを敷いてみた。ネコが喜んだ。

山口正介『山口瞳の行きつけの店』。石神井MICでみつけました。買いませんでしたけど。瞳ファンにはうれしい一冊でしょう。親父の通った店々の再訪記。

6月29日(金) 曇り

Iさんお薦めの半藤一利・垂見健吾『昭和史の家』(文藝春秋)が届いた。

松本剛『甘い水』(上・下)(講談社)もとどいてさっそく読んだが、エキセントリックな設定に当惑する。悪い漫画ではないが・・・。

さいとうたかお・戸川猪佐武『大宰相』(六巻)(講談社α文庫、500円)

疲労がたまっており、切れが悪い。

6月25日(月) 曇り

昨日 Iさんが薦めてくれた半藤一利・垂見健吾『昭和史の家』(文藝春秋、1175円送料込)をAmazonに注文。(ありましたぜ I君)

職場の昼休みに、さいとうたかお・戸川猪佐武『大宰相』(一巻・四巻)(講談社α文庫、1100円)を買う。戦後日本の劇画版政治史。全10巻の威容である。

6月24日(日) 曇りのち雨

朝、妻といっしょに三宝寺池にサイクリング。石神井川沿いをゆっくりとすすむ。

三宝寺池にて、紫陽花と睡蓮を撮影。

人だかりができているので、そばにいってみると、カワセミがいるのだった。

200mm相当・手持ちではこれが限界なのである。なにしろまわりに居並ぶ、人生のすべてをカワセミに賭けたようなおじさんたちの機材は凄いのだ。

こののち、関越インターそばのスーパーバリュー練馬大泉店までサイクリング続行。三宝寺池と石神井池のあいだの道を、まっすぐ道なりに北上すること15分で到着した。途中、先月来マークしている中古マンション(3290万円)も再度チェック。

ここは1700坪もあるホームセンター。木製のテラスデッキ8片(3200円)を購入し、荷台に載せて、今度は目白通りぞいに帰った。(本日のサイクリングコース)

午後。Iさんが近所のヤマダ電機まで迎えに来てくれた。そのまま志木のIさん宅に向かう。1年ぶりに志木の東西書房で、永井龍男『石版東京図絵』(中央公論社、840円)、谷崎潤一郎『吉野葛・蘆刈』(岩波文庫、180円)、平野謙『芸術と実生活』(新潮文庫、100円)を買った。小沼丹の作品集(小沢書店)揃いや南方熊楠全集(平凡社版)揃い2.8万円程が気になった。

歓談つきることなし。夕方に辞去し、成増経由でバスで帰宅。はやく眠った。

 

6月23日(土) 晴れ

休日。早朝5時ごろ、枕元でネコが毛玉を吐瀉する音で目が覚める。ずいぶん苦しんだあげく、まるでウ○コのような毛玉を吐き出した。

再び寝付けなくなり、のろのろと起きだして、ベランダで一服。

荻原魚雷さんといえば、先日の谷根千一箱古本市のとき、往来堂だったかの店頭で新著『古本暮らし』(晶文社)のミニサイン会を開いておられたときにはじめてお会いした古本エッセイストである。その魚雷さんのブログ文壇高円寺を今朝読んでいると、松本剛という漫画家を激賞しておられる。というわけで、『甘い水』(上・下)(講談社、計1850円)@Amazon。

先日、パンク修理で1260円使ったばかりだが、通勤用のもう一台も先日の夜パンクしてしまった。今朝は、近所の自転車屋までひきずりながら運んだ。2940円の出費が痛い。そして散髪。

近所のイタリアレストラン、ボラーレにて、家族3人でランチ。4700円。前菜にパスタ、飲み物にドルチェがついて、ゆったりとした空間でのランチ。この値段は安い。次男は高校の歌舞伎鑑賞会で永田町まででかけていった。

 

 

6月22日(金) 曇り

午後から雨になるという。

川端康成『愛する人達』『千羽鶴』(ともに新潮文庫、各100円)@吉祥寺りぶる・りべろ。『千羽鶴』のほうはねっとりとまとわりつくような文体になじめず一旦中断。『愛する人達』は戦後間もないころの短編集のようで、所収の『母の初恋』、これはよかった。朝の通勤バスの車中でおもわずのめりこみ、涙がとまらなくなり、終点ひとつ前のバス停を乗り過ごして終点の吉祥寺駅までゆくはめになった。

夏至。最近、街ゆく女性のすがたに目を瞠ることが多い。

6月18日(月) 曇り

さてもまた一週間が始まる。新規の模試の処理を完成させるのが今週前半の課題。

6月17日(日) 晴れ

模擬試験の日。志木のIさん宅にお邪魔する予定だったが、仕事が山積しており、職場にでかけることにした。

仕事を終えての帰り道、上石神井の碩文堂に立ち寄り。伊吹和子『われよりほかに 谷崎潤一郎最後の十二年』(講談社、1500円)を買う。文庫版の『谷崎潤一郎 渡辺千萬子往復書簡』もみつかったけど、こっちは見送り。

家に帰ると、長男が、村上春樹の翻訳本はもってないかと訊いてきた。このあたりは手薄なので、唯一所有している『ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』(中公文庫)(※評伝と翻訳)を貸し与える。(たぶん返ってこないだろうが)

夕食のあと、近所を散歩したついでに、BookOffに立ち寄って、話題の翻訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(白水社、750円)を買い求めて、父の日プレゼントのお礼とした。

6月16日(土) 晴れ

地元のグルメブログ『東京ウエスト』は、このところのわたしたち夫婦のガイドブックになっている。梅雨入りしたものの晴れわたって心地よい風の吹く土曜の朝に、サイクリングをかねてちょっと離れたレストランまで、夫婦ででかけることにした。

途中、南蔵院というお寺で休憩。かすかに読経の声だけが響いている。真言宗の名刹である。

練馬に移り住んで30年近くになるが、この界隈にくるのは初めてだろう。

お目当てのガーデン・スクエアは、一区画まるまる敷地を所有して、園芸用の樹木を栽培している。その一角に建てられた瀟洒なビルの2階にイタリア・レストラン『ラ・ベントゥーラ』はあった。緑に囲まれた、ちょっと南仏の田舎のレストランの風情であった。なんでも地元の造園業者が数百坪の敷地のかどに余興でたてたレストランらしい。

朝11:30の開店にあわせてでかけたので、客はまだだれもいない。土曜のランチ・デザートつき2000円を楽しんだ。接客や料理はいまひとつといううわさもあったのだが、なになに、休日のひとときを閑雅に過ごすには、なかなか洒落たレストランであった。

 

6月15日(金) 曇り

昨夜は雨でタクシー帰宅。今日から3連休を申請してあって、忙中閑あり夫婦だけで二十周年記念旅行にでもでかけようというもくろみもあったのだが、次男の三者面談や仕事のアポイントが次々に入り、あえなく延期となった。今日は4時からT社来訪。6時から2件ミーティングが入っている。

谷崎松子『湘竹居追想―潤一郎と「細雪」の世界』が、北海道紋別郡から届いた。昭和61年初版、帯付の美本。408円+送料340円はまずまず安い買い物といえようか。ネット注文は、本探しの楽しみがないと嘆く方も多いが、必ずしもそうともいえぬ。北海道紋別郡からメール便がとどくと、いまだ訪れたことのない土地からのプレゼントのようでこころが弾む。

 

6月11日(月) 雨

昨晩は早く眠った。夜半にめざめて暫く 『倚松庵の夢』を読み、また眠った。 文豪の最晩年の日々が典雅な文章で綴られている。

谷崎松子『湘竹居追想―潤一郎と「細雪」の世界』(中公文庫、748円)@Amazon。やや高いが、これも今朝注文。

むなしさというか、空漠とした思いが去らない。

6月10日(日) 雨のち晴れ

志木のI君宅へ訪問することになっていたので、朝方集中して仕事をこなした。ところがでかけるころに、雷とともに大粒の雨が降り出した。勇を鼓して駅前まででたものの、風雨にめげて断念。

雨の静まるのをまつ間、BookOffにて谷崎松子『倚松庵の夢』(中公文庫、105円)をみつけた。これはベストタイミングでうれしい。午後、ぼちぼち読む。

 

6月9日(土) 曇り

とりたてて面白いこともなきままに月日が流れる。

『猫と庄造と二人のおんな』。『春琴抄』の文体にはいまさらながら驚いている。このまえ読んだのは昭和47年のことだから35年の月日がたっている。

休日の朝。いつものように駅前のBookOffと三省堂まで散歩。昨晩、長男が社会学の入門書を欲しがっていたので、富永健一『社会学講義』(中公新書、250円)。上村幸治『中国のいまがわかる本』(岩波ジュニア新書、250円)、アラン・ブルーム『アメリカン・マインドの終焉』(みすず書房、950円)をBookoffにて。佐高信『城山三郎の昭和』(角川文庫、540円)@三省堂。城山三郎の絶筆になった日経私の履歴書(未完)原稿は、今月の文藝春秋に載っている。(先日の日経文化面でも小特集が組まれていた) 本書には『落日燃ゆ』の執筆にあたってどうしても取材を許してくれなかった遺族を、ていねいに説得してくれたのは大岡昇平であった、などのエピソードが随所にみえる。

 

6月8日(金) 晴れ

K塾からGuideLine6月号届く。香港から、DVD3巻が届く。前回同様、届くのが速い。

『細雪』了。

6月3日(日) 曇り

日経朝刊文化面 鴨下信一『記憶力』。早世した山川方夫の自宅で小林信彦の博覧強記に驚いたこと。向田邦子の記憶力など。

朝方、愛猫のシャンプーをしてやる。見違えるようにきれいになった。

運動不足解消のため、カメラを提げて石神井公園へサイクリング。きさらぎ文庫で、太田善麿『塙 保己一』(吉川弘文館、300円)。草思堂は買う本なし。その奥のブックマートでDVD『酔拳2』(940円)を入手。

三宝寺池は、早咲きの紫陽花や咲き始めた睡蓮が美しい。ノハナショウブの一枚。

三宝寺池の前の通りを北上して、数分で東大泉のマンションまでたどりつく。目下思案中なり。ここから石神井まで引きかえし、自宅まで十数分。思いのほか近かった。

午後はチュウハイのんで昼寝。『酔拳2』を観る。

 

6月2日(土) 晴れ

眠りが浅く早朝に目覚める。きっと運動不足なんだろう。今週は雨のせいで、バスやタクシーにもよく乗ったし。

石立鉄男さんが亡くなった。追悼の意をこめて、CSで雑居時代を観た。山口いずみ、浅野真弓 懐かしいなあ。

つれづれに、 YesAsia.comというサイトで3年ほど前買ったジェット・リーのDVDを観た。そして今夜も YesAsia.comにて、『方世玉』『少林寺・少林寺2』3巻でしめて4000円くらいと激安のDVDを注文。清算は米ドル建てになる。発送はどこからなんだろう?香港か。前回は届くのがけっこう速かった。DVDのリージョンはAll なので日本のDVDプレーヤーでも問題ない。ただ、字幕は英語になる。

6月1日(金) 曇り

山田稔編訳『フランス短篇傑作選』(岩波文庫、440円)注文。山田稔の訳業に注目して。

『細雪』は上巻を終えて、中巻に入る。

 

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