4月30日(月) 晴れ

祝日だが今日は仕事、明日休む。最近は、ちょっとしたことにもひどく疲れる。老骨に鞭打って、という悲愴な気分になる。もちろん、老骨というほどの歳ではないのだが。それが寂しい。

昨日は、長年の友人Iさんと、谷中で催された一箱古本市にでかけてきた。谷沢永一『紙つぶて 二箇目』(文藝春秋)、『世界短編文学全集 ドイツ文学19世紀』(集英社)の2冊を買う。

いやあ、歩いた、歩いた、4kmは歩いたろうか。岡崎武志さん親子にもお会いしたし。

 西日暮里駅前のさくら水産で打ち上げ。

長男は鎌倉にドライブ旅行にでかけた。夜は妻の実家で一泊したという。

 

4月28日(土) 晴れ一時夕立

GWの初めにふさわしいのどかな天気だなと思っていたが、午後一時夕立で激しい雷雨があった。

不穏な夢で早朝に目覚めたが、幸いふたたび眠りにつけた。朝は、松坂VS松井の対戦をBSで観る。NYのヤンキースタジウムには2005年の夏にいったのだった。

夫婦で、石神井公園の日本料理店『海音』で昼食。駅前の草思堂で、『深夜特急6』(新潮文庫、180円) を買う。地元のグルメ系ブログが面白い。なんでも東京女子大そばに吉祥寺でNo1のアテスウェイというケーキ屋があるらしい。職場のそばなのにしらなんだ。今度チェックしよう。MAP 

石神井庁舎前から吉祥寺行きのバスに乗り、職場へ。2時から6時まで残務整理。すこし捗った。

予備の自転車で帰宅。ネット麻雀。尾崎豊没後15年記念の映像(BS2)を観る。弱冠19歳で秋田で唄ったI LOVE YOU。年頃の少女たちの合唱が、かえって聴衆と歌手の弧絶をきわだたせる。目頭があつくなるのなり。

 

4月27日(金) 晴れ

GW前だが課題が山積している。ひとつひとつかたづけてるところ。沢木耕太郎『深夜特急1』『深夜特急2』(新潮文庫、各250円)、中野孝次『神々の谷 インド・ガンゴトリ紀行』(河出書房、420円)@りぶるりべろ。

4月24日(火) 曇り

公私にわたって低調なり。いまは流れに身を委ね、さからわず細々と生きている。沢木耕太郎『深夜特急3 インド・ネパール編』(新潮文庫、250円)が面白い。

4月21日(土) 晴れ

2日ほど前の夕方、西の空に、幻想的なまでにほっそりとした三日月と宵の明星をみつけた。三日月と内惑星のペアは、私たちに、地球・月・惑星・太陽のダイナミックな位置関係を思い起こさせてくれる。地上の汚濁からなんと遠い美しさ。

まあ、今の私は、それほどまでに、心弱っているのである。

堀田善衛『インドで考えたこと』(岩波新書、300円)@吉祥寺BookOff。1957年の初版のまま、半世紀も版を重ねている超ロングセラー。インド紀行では、妹尾河童『河童が覗いたインド』、沢木耕太郎『深夜特急3』あたりをマーク中。


午前11時の開店をめどに、夫婦おそろいで中村橋「鍋家」へ中華ランチをたべにでかけた。エビチリ・イカと高菜のいためもの各700円(デザートつき)。食後に駅の北口商店街を散歩。北口も中杉通りって名がついてる。つまり、阿佐ヶ谷駅からず〜っと一本道で、ここまでくるわけ。なんだかうれしい。ふと、自家製焙煎の珈琲豆を売る小さな店が目にとまり、店先のテラスで珈琲を飲むことにした。一杯200円。売り物の豆を、目の前で挽いて、ドリップで丁寧に淹れてくれるのはうれしい。ここのご店主は脱サラかしらね。オレも退職したら、古本屋でもやろうかしらね。原資本はあるし(笑)。いや、冗談ぬきに、実家にあずけてある本・市川のトランクルームに託してる本とあわせれば、じゅうぶん古本屋ができそう。しかし、商売はたいへんそうだな。

まめせん ★鍋家

 

4月19日(木) 曇り

雨模様の数日。昨晩も3夜連続のタクシー帰宅。楽ちんだが財布が軽い。昨晩の運転手さんが最速のルートを教えてくれた。次回からそのルートにしよう。

4月になってこのかた、ずっとこころ楽しまない低調な日々である。からだも心も、仕事も・・・。きたる29日は志木のIさんにお招きいただくし、月がかわって1日はKさんのオフィスで会う予定。なんとか風向きが変わるといいが。

車中では、トーマス・マン『ゲーテを語る』をひろい読む。35年ぶりに『若きウェルテル』を再読したいとおもったが、目下書棚から発掘できない。

4月16日(月) 曇り

日経朝刊文化面、詩人・音楽評論家の吉井亜彦(つぐひこ)氏(62)の長年の音楽評論が春秋社版の全集で完結したと。T銀行に就職した友人のTさんが、学生時代に熱烈な信者だったことを思い出す。当時は若かったんだね。

4月になって週末休めるようになったものの、週末は異様にテンションが低い。近所を散歩して、チュウハイ買いこんでは昼間から飲んでいる。そして惰眠を貪る。半世紀生きて、ながい仕事の澱のようなものがたまっているみたい。いずれ元気にはなるだろうが、目下は悩みの深い春であることだ。

4月15日(日) 晴れ

ツタヤでピーター・コズミンスキー版『嵐が丘』と『エネミー・ライン2 北朝鮮への潜入』の2巻を借りた。ともに期待はずれ、というか観る気力なし。

4月14日(土) 晴れ

休日。明け方に不穏な思いで目が覚める。幸い再び眠りにつけた。起きて、先日amazonから届いたハンガーセットを苦心して組み立て。ところが図体の大きさが家人に不評なり。次男の部屋の衣類の片付けに絶好かと思ったのだが。

カメラ(コニカミノルタA200)を持って、近所にサイクリング。児童遊園のチューリップも咲いていたが気後れして撮らず。石神井川沿いでようやく咲き始めた八重桜の撮影に挑むがこれは背景の光が強すぎて失敗。川沿いの桜の葉を載せることとしよう。

長男がドイツ語の辞書か電子辞書を買いたいというので、amazonでセイコーの機種に見当をつけて、三省堂&ヤマダ電機に繰り出したが、くだんの機種の品切れとか諸般の事情でどちらも買わず。そういえば、実母からは入学祝いの現金書留が今朝届いた。(先日、仕事の関係で調べてみて驚いたことに、いまや東大文系でも早稲田文系でも、第二外国語の人気No1は中国語なんだ。ちょっとした衝撃である。)

近所のBookOffで、諏訪哲二『なぜ勉強させるのか?』(光文社新書、250円)、岡崎武志『読書の腕前』(光文社新書、250円)、久住昌之・谷口ジロー『孤独のグルメ』(扶桑社文庫、350円)。諏訪氏の本は、はやりの教育ヒーローたちを俎上あげて批判する。ある意味溜飲を下げる本。『孤独のグルメ』には、西荻窪の無農薬レストラン・吉祥寺の回転寿司・石神井公園三法寺池の売店などなじみの土地がぞくぞくでうれしい。なかでも赤羽の居酒屋まるます屋(昨年だか、友人 Iさんに連れられていきましたが、あいにく満席で入れなかった店)がモデルになっている一章がうれしい。参考サイト 

 

 

4月13日(金) 曇り

あめりか物語を一時中断し、ふらんす物語に移る。荷風らしい文体で描かれるフランス田園地帯の自然描写に心洗われる思いがする。

カート・ヴォネガットが亡くなった。

仕事のメリハリがつかない。いちおう黙々と仕事はしてるのだが。ただそれだけ。

4月12日(木) 晴れ

日経文化面、文化往来記事、新藤兼人監督、95歳にして脚本・主演の映画公開とか。

4月11日(水) 

電話調査外注のため、2社の担当者と会う。夜は雨。タクシーで早く帰宅した。

4月9日(月) 晴れ

昼休み、東京女子大裏の善福寺池南端で、花見の弁当を食す。そこから西荻窪まで、自転車なら数分。ひさしぶりに花鳥風月・音羽館を覗く。オーパ!他、開高健の大型本が各1000円は安いが買わず。

愛らしい新刊書店今野書店地階で、ド・クインシー『深き淵よりの嘆息』(岩波文庫、630円)を買う。野島氏の訳になるこの阿片の続編は、国書刊行会の著作集からの文庫化である。亡き由良君美が関わっていたにちがいない。イギリス・ロマン派好きの私にはうれしい新刊です。

青春と読書・集英社文庫三十周年記念号も、ここで頂戴した。

4月8日(日) 晴れ

日経朝刊文化面は、加賀乙彦の本郷散策記。

坂本桂一『頭のいい人が儲からない理由』(講談社、1320円)を注文。

4月7日(土) 晴れ

前田安彦『新つけもの考』(岩波新書、150円)@藤井書店、城山三郎『辛酸』(角川文庫、250円)は田中正造の評伝、『カミュ全集4 ペスト』(新潮社、105円)@BookOffは再読に挑戦、他に『図書 岩波文庫私の3冊』を吉祥寺ブックス・ルーエで頂戴してざっと目を通す。ちなみに私の3冊は、(1)青い花(小牧健夫訳の旧版)、(2)千夜一夜物語(マルドリュス版) あとがでてこない。

全ての女性が等しく希求するのは愛する男性を支配することだ とは、長年の友人Kさんがチョーサーの一節からみつけたことば。

ド・クインシーの阿片の続編『深き淵よりの嘆息』(岩波文庫)が3月にでてたのをさっき知った。正編はその昔田部重治訳で読んだので、2月に出た野島氏の新訳は入手してないが、これは買って読もう。


近所の桜は徐々に葉桜になりつつある。八重桜はまだ蕾のまま。駅前三省堂で、 塚谷裕一 『ドリアン―果物の王』(中公新書、980円+税)を買う。決断までに1週間かかった。読み始めると、たしかに面白い。植物学・文学史を博捜しての、ドリアン博物学。ウイットに富む文体も良。ドリアンは1個2500円〜3000円でネットでも注文できるようだ。食べ過ぎて死ぬ人間もでるとか、あまりの臭さに飛行機への持ち込み禁止だとか、果物の魔王には話題が事欠かない。

同じく駅前のBookOffで、『荷風全集 3』(岩波書店、500円)を買う。じつは買いそびれていまだに全集を揃えていない。あめりか物語とふらんす物語を収めたこの巻で、両物語を読みたくなった。あめりかの数章を読んだが、今のところさほど傑作とは思えない。

ヤマダ電機のポイント籤で、500円が当たり、気をよくして、USB2.0のハブ(セルフパワー対応)、A4版の高画質用紙、プリンタのインクなどを買い込む。3600円。

このところ、ネット麻雀(Maru-Jan、半荘1回150円)に親子ではまっている。IDを2つ用意して、息子は息子の部屋、親父は書斎で、それぞれ無線LANでログイン。鹿児島のなんとかさんなど4人でヴァーチャル卓を囲んだ。結果、親父は2着、長男はビリ。相変わらずばかな親子也。(下図はどりあん氏が、リーチ・七対子、ドラ4をツモあがりした局)

 

4月5日(木) 晴れ

昨日は都心では雪、営業のHさんの話では八王子で雹がふったそうな。

相変わらずメリハリのない仕事になっている。根気が続かない、目が疲れる(老眼とディスプレイによる眼精疲労)。こういう境遇を迎えてはじめてわかることもある。他人にも優しくせなあかん。

読売ウイークリー、国立医学部合格実績特集を職場のHさんに買ってもらう。鹿児島の母校、灘をおさえて堂々の全国No1。溜飲を下げる。

郷里の母に、先日の入学式の写真数葉を送った。

4月3日(火) 雨のち曇り

長男の大学入学式なので休みをもらった。早朝、郷里の母から祝いの電話あり、寝不足のまま起きる。長男とは別に、夫婦で下り電車で40分。スクールバスで丘陵のうえにそびえるキャンパスに到着。入学式参列、3人で学食で弁当、小雨のなか記念撮影。夜はまた、近所の「天狗」で祝いの食事。寝不足だったので、早く眠った。

息子の入学式に参列して、30余年前の自分の上京の日を思い出した。その日の漠たる不安を。ぼんくら息子だが、はやく友人をみつけ、大学に慣れて、楽しい日々を過ごして欲しいと、同じくぼんくらの親父は願うのであった。Mさんのお嬢さんも、おなじように、上京して新しいキャンパス・ライフを始めているのだろう。

4月2日(月) 曇りときどき雨

予算資料の作成に夜遅くまでかかり、12時ごろ帰宅。

4月1日(日) 晴れ

今月の日経私の履歴書は、セブンイレブン創業者にしてセブン&アイホールディングス会長の鈴木敏文氏。冒頭いきなり文豪谷崎と女優淡路恵子の対談のシーンから始まり、ちょっとびっくりする。トーハンの広報課勤務の時代に、PR誌『新刊ニュース』の編集をまかされ次々に斬新な企画を実現させた時代のエピソードとか。

同じく日経朝刊文化面のエッセイは、植物学者塚谷裕一氏の「熱帯果物愛好」。マンゴー・ドリアンの文化誌。amazonで調べると、この方の果実に関する著作は、『果物の文学誌』『漱石の白くない白百合』など多数ある。近々、中公新書カラー版の『ドリアン―果物の王』を入手しよう。

書評欄では、高文謙『周恩来秘録』(文藝春秋)、佐藤正午『5』(角川書店)あたりをマークしておく。

佐々木俊尚『グーグル Google 既存のビジネスを破壊する』(文春新書、200円)を吉祥寺藤井書店で買いもとめ、一日でざっと通読。既成観念にとらわれないビジネスモデル。示唆に富む本。

今日はお花見。弁当をかって石神井川の畔で食べる予定。そのあとオフィスへ残務整理。


というわけで、石神井公園のクイーンズ伊勢丹で弁当を買い込み、長男と3人で花見。キリンの新ビール"The GOLD"を飲んだ。

たいした写真じゃないが、いちおうアップしておこう。職場のEさんの桜写真はこちらからどうぞ。

家に帰り、昼寝して、疲労を癒す。のこのこと起きて、西友で買い物。重い荷物をもちかえって、再度BookOffにおもむく。BookOffは自宅から徒歩2分。この利便だけは自慢できる我が家だ。

城山三郎『静かに健やかに遠くまで』(新潮文庫、200円)、『粗にして野だが卑ではない 石田禮助の生涯』(文春文庫、250円)を買う。

これから自宅でぼちぼち来年度の予算をこさえよう。

長年の友 Iさんからメールをいただいて、何通かやりとりしたことだった。

 

 

 

 

 

 

 

お花見の場所をGoogle Mapへリンクをはってみよう。

 

 

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