3月31日(木) 曇り

午前中、近所に桜でも観にゆくつもりだったがあいにくの花冷え。

城山三郎追悼の意を込めて近所のBookOffで買った『打たれ強く生きる』(日本経済新聞社)『指揮官たちの特攻』(新潮社)(計210円)を読んでいる。『打たれ強く生きる』は20年前のベストセラーで当時読みそびれた。今でもなかなか滋養に富むエッセイである。

 

3月29日(木) 晴れ

近隣の桜は三分咲きといったところ。島尾ミホさんが亡くなった。87歳。『死の棘』のモデルで、自身も『海辺の生と死』で田村俊子賞を受賞した。

3月28日(水) 晴れ

今月の日経私の履歴書は、ねむの木学園の宮城まり子であった。今朝の履歴書は、吉行淳之介との別れ。生涯をつうじて吉行は宮城まり子の最良の理解者であった。著作権は宮城まり子が継承したという。

植木等没。享年80歳。

仕事に力が入らぬ。メリハリがつかない。今日は昼休み善福寺池でものぞいてこよう。

3月25日(日) 雨のち曇り

城山三郎氏の追悼文を、かの辻井喬が日経日曜の文化面に寄せている。わたしは『落日燃ゆ』や俳人永田耕衣の生涯をかいた『部長の大晩年』以外はそれほどよい読者ではないが、これを機に、晩年の『指揮官たちの特攻』などいくつか読んでみたい作があるのに気がついた。

春の宵。家族といっしょの、過ぎ去ったささやかな幸せが懐かしく思い出される。40年前、30年前、20年前、10年前、5年前・・・と。

3月24日(土) 曇り

今日は休むことにした。明日は仕事。

先日FAXで図面をもらったきりの大泉学園町の物件を夫婦で見にいくことにした。(しぶる妻を夫が無理やり口説いたわけだが) 建物100平米超、3200万円の一戸建て、これなら今のマンションを手放さずにすむ。(なぜ手放さないかというと、これは、買ったとき、涙がでるほど高かったので。不動産やさんにはわからないでしょうが、ま、意地のようなもんです)

大泉学園駅からバスに乗れば近道なのだが、それでは駅からの距離感がつかめない。というわけで、自宅(練馬高野台)から、遠路はるばる夫婦でサイクリング。

石神井公園の踏み切り近くの日本料理屋「海音」をチェックしたのち、大泉学園駅前にたどり着く。そこからさらに北上して十余分。くだんの物件近辺は閑静このうえない住宅街だが、ちかくのバスどおりは意外に賑わっていて、うら寂れた感じがないのはよかった。桜はまだ蕾だが、大泉評判の桜並木は、満開になればさぞかし美しかろう。

バスどおりぞいのフランス創作料理「ビストロ ラブーレ」で閑雅なランチ。ふたりで2700円ほど。そこから、関越自動車道脇に延々とつづく遊歩道ぞいに自宅まで帰った。

さてどうしたものか。はやく眠って夜更けに目覚め、地図や『私は悪い不動産屋』(王様文庫)を片手に思案したものだ。

池波正太郎『梅安蟻地獄』『梅安針供養』『梅安冬時雨』(すべて講談社文庫、計310円)@藤井書店・高野台BookOff。

3月22日(木) 曇り

お彼岸の日、妻は京急線六浦にある父のお墓参りにでかけた。夫は仕事。たいして捗らない。いやめんどうな仕事が多いだけだ。大泉学園町5丁目に格安の中古一戸建てをみつけるが、なにしろバスで9分、停留所からまた5分と、不便この上ない。わたしはどうせ自転車だからあまり関係ないが。(100平米以上あって、3200万円。)

『殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安』(講談社、105円)@BookOffを買って、仕掛人シリーズに突入。さいわい講談社文庫3冊は書棚から発見できたので、シリーズで未揃いは残り3冊ということになる。『剣客商売』が春風駘蕩の小世界なら、こちらは江戸の暗黒世界。しかし、ここにも人情と、ささやかでつつましい食事の情景が用意されている。

石神井川沿いの桜。たった一枝だがもう咲き始めた。

3月21日(水) 晴れ

英国の科学誌Natureが、日本に編集拠点設置。光関連技術の先進国ゆえと。

理化学研究所が、粘菌の複雑な生態をもちいた粘菌コンピュータを開発。2チャンネル掲示板 どちらも熊楠つながりで、メモしておこうっと。

3月17日(土) 曇り

毎日毎日汗みずくになって働いて、休日まで働いて、それでいて狭い我が家。ぼんくら息子ふたりがおのおの一部屋占有して、夫婦せせこましく暮らしている。ままよと、東久留米の一戸建て(中古)の資料をyahoo不動産で取り寄せてみたが、さすがに安いだけあって、駅から遠いわ、たいして広くないわで、家族には不興。いい家はたしかにいくらでもあるんだが、しかしいまさら四千万も借金するのもなあ。

というわけで珍しく休みの今日は、息子にAmazonでゼンハイザーのイヤフォン(4400円)を注文してやったり、夫婦で近所を散歩したりして過ごす。富士見台方面でたまたまオープンハウス中の一戸建て2棟を外から覗きこんだりした。一棟は狭く小さく、もう一棟は6000万もするのに日当たり最悪。やはりこの辺じゃマンションのほうがいいのか。

夜。珍しく家族四人が揃ったので、大泉学園へ中華料理の探索にゆく。北口ゆめりあ(ここに弊社の分校もはいっている)の地階「ロンファン(Ron Fan)」に直行するものの、1周年記念とかで、満席。予約のない客は入れぬというので、あきらめる。家族の非難を背に、駅の反対側南口、線路沿いの「真龍茶荘」へ。一皿500円均一、餃子は一人前300円という格安中華で、家族にも好評でたすかった。飲んで食べて4人で5000円ジャスト。わかい中国人ふたりだけでコックや接客・レジを切り盛りしているのだが、味もサービスもよかった。

Amazonで『ニーチェからの贈りもの ストレスに悩むあなたに』(白水社、590円)は、買いなおし。 息子にとられたので。

夜、ながく眠る。

3月16日(金) 曇り

吉祥寺啓文堂で、 高橋信『マンガでわかる統計学』(オーム社、2100円)。萌え萌えの気分でちょっとおさらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

3月12日(月) 晴れ

昨晩もよく眠った。目覚めて、深い喪失感というか、虚ろな気分。まあ今週も、たまった仕事をひとつひとつ片付けるのだが、どうも張り合いがない・・・。

3月11日(日) 雨のち晴れ

のこのこと起きる。今日もまた、午後は職場に向かう予定。雨なのでバスでいこう。

昨晩、常盤新平の『快読解読池波正太郎』(小学館文庫)を読んで、むしょうに池波正太郎のエッセイが読みたくなり、今朝、Amazonで『男の作法』(ごま書房、532円)、『日曜日の万年筆』(新潮文庫、1980年、1140円)を注文した。いずれも文庫で手に入るが、オリジナルが欲しくなり、古書で注文をかけた。ところがさきほど文庫の蔵書検索をかけてみたらば、『男の作法』(新潮文庫)はちゃんと書棚の奥にあるではないか。まあ、いいか。

3月10日(土) 曇り

朝、風は冷たい。哲学者の池田晶子女史が47歳の若さで先月23日に亡くなっていたことを知った。

夜、家族3人で、中村橋の中華料理同心房で夕食。帰り道、家族と別れて駅前のサカイブックセンターにも寄ってみたが、旧い岩波文庫がただ同然の値段で雑然と積んであった隅の一角はきれいに片付けられてしまっていた。残念無念。

職場に顔を出し残務整理して早く帰宅。早く眠って、夜半にめざめ、届いた舟尾暢男・高浪洋平『データ解析環境「R」』を読む。Rについては、下記のリンク他、操作・関数入門や統計処理の事例研究など、すぐれた文献がふんだんにネットに公開されている。プログラム本体もふくめ、すべてネットで用が足りてしまうので必ずしも書籍は必要ない。高額なSASやSPSSに匹敵する統計処理ソフトウェアである。ただ、いかんせん、私は統計処理の初心者で、広大な海原の前で呆然としているにすぎないのだが。

3月9日(金) 曇り

国立大の前期日程の合格発表も、明日の東大・一橋・京大・東工大を除けば、ほぼ終り。もちろんここから後期日程に向かう受験生や私大の3月入試に臨む受験生もいるのだが、春の訪れとともに希望の大学への入学が決まった18歳の喜びはいかばかりであろう。わたしの仕事も、暗いトンネルをようやく抜け出した。ただ、今週末もなにかと慌しい。

啓文堂@吉祥寺で、”TheR”というオープンソースの統計解析用の言語の解説書をみつけた。舟尾暢男・高浪洋平『データ解析環境「R」―定番フリーソフトの基本操作からグラフィックス、統計解析まで 』(工学社、2415円)を注文。ネットでも、http://phi.ypu.jp/swtips/R.html 他、たくさんの情報がある。もちろん、Windows版、Mac版、Unix版とも、ネットで入手できる。ちょっと遊んでみようかしら。

3月8日(木) 晴れ

先日はフランス文壇の大御所アンリ・トロワイヤが95歳で大往生し、昨日は『象徴交換と死』などで一世を風靡した社会学者ボードリヤールが亡くなった。

デイヴィッド・サルツブルグ『統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀』(日本経済新聞社、2310円)を注文。永田靖『統計学のための数学入門30講』(朝倉書店)も買いたいけど、どうしようか。

3月6日(火) 曇り

昨日は日本全国で春の嵐が吹き荒れた。だが、夜には雨も上がり、澄んだ夜空にひときわ美しい上弦の月を眺めながら帰宅したことだった。

3月4日(日) 

昨夜は12時間も床に伏せって、爆睡したり、本読んだりした。佐々木俊尚『次世代ウェブ』(光文社新書)もあらかた読んで、得るところ多かった。好著。

日曜日。相変わらず職場にでかけて残務を処理するわけだが、例によって割り込み仕事がヘヴィで、肝心の仕事は捗らない。最近つくづく自己嫌悪に陥っている。

すっかり春めいた吉祥寺の歩道を、英米系の旦那さんと日本人の奥さんの夫婦がなかよく歩いている。どちらかといえば母親に似たお嬢さんが、お父さんと談笑している。この仲の良い国際的な親子のしあわせを願わずにいられない。

帰り道、上石神井せきぶん堂に立ち寄り、池波正太郎『剣客商売 暗殺者』(新潮文庫、260円)と、常盤新平『快読解読池波正太郎』(小学館文庫、300円)を求める。

それからそれから、チュウハイ2缶とアフターシェイブローション(資生堂ブラバス)と剃刀を買って帰った。

 

3月3日(土) 曇り

とりたてて面白いこともない毎日だ。吉祥寺りぶる・りべろ店頭でヘッセ『幸福論』(新潮文庫、100円)の美本をひろい、最近時折利用している中華料理『中華街』でラーメン・炒飯セット(500円)を食べながら、すこし読む。標題の『幸福論』という小品は、人生いかにいきるべきかといったことをさとす文ではなく、ヘッセ少年期のとある一日の、その早朝の浄福を描いた小品。懐かしい。ところで、ここ(中華街)は中国人一家がやってる店で、店内の会話はすべて中国語だ。

知る人ぞ知る、そして知らない人はまったく知らぬ、往年のピンク映画の旗手中村幻児の過去の傑作群が、「桃色映画クラシックス」と銘打ち、DVDで復活したのはうれしい。わたしも昔々、池袋文芸地下で、「異常SEX 乱射魔」などという恐ろしげなタイトルの映画をみたのがきっかけで、このひとの映画に惹かれた時期がある。この映画、タイトルとまったく違って、青春映画のなかなかの佳作で、いまもって懐かしくおもったりする。この映画こそラインアップにはないものの、いくつかの過去の作品がDVDで手に入るようになったのは喜ばしいかぎりだ。この中村幻児監督は、近年、『ロード88 出会い路、四国へ』というロードムーヴィーも撮っていて(アダルトではありません)Amazonの評判もよい。昨夜ツタヤでちょっと探してみたがみつからないけど、引き続き探してみようという気になっている。

ひろさちや『デタラメ・あきらめ・いい加減―仏教に学ぶ幸せな生き方』 (ソニーマガジンズ、989円)@Amazon、佐々木俊尚『次世代ウェブ』(光文社新書、798円)@三省堂。

アイロンが壊れたというので、ヤマダ電機にゆき、夫婦で東芝製のアイロンを買ってかえった。

電気炊飯器も、電源がはいりにくくなっていて買い換えようとおもったのだけど、これは夫が電源コードを修理して、とりあえずしばらく使うことにした。

長男と、ネット麻雀に興じた。

3月2日(金) 

昨夜もタクシー帰宅。最近自転車こぐのも億劫になってきた。 旧友Iさん、Mさんからメールをいただく。熊襲さんの掲示板メッセージも届いた。気心のしれた、懐かしい、友人からのメールは心にしみる。

3月1日(木) 

いくつか抱えている面倒な仕事、明日の会議、目下の模試の処理、そして3月の2本の模試の準備。でも、気力・体力がみなぎらない。

昨晩は、吉祥寺から荻窪まで、そして荻窪から自宅までと、寒風吹きすさぶなか2回もサイクリングしたにもかかわらず、今朝は5時半に一回めざめ、なかなか再び眠りにつけない。精神的に疲労が溜まっている感じ。

長男のために、Amazonでリリー・フランキーの本を注文してやった。

 

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