2月28日(火) 曇り

岡崎武志さんがブログで栃折久美子『森有正先生のこと』 (筑摩書房)を褒めていたので、今朝Amazonで即購入。

最近の訃報から。川田俊子さん(享年96歳)辻井喬の『虹の岬』のモデルとなった、歌人川田順との老いらくの恋で知られる。福島次郎氏(76歳)、三島由紀夫との交際をつづった『三島由紀夫 剣と寒紅』は遺族の訴えで出版差し止めになった。

2月20日(月) 曇りのち雨

詩人の茨木のり子さんが東伏見の自宅でひっそりと亡くなっていた。

ヘンリー・ジェイムズ『金色の盃』(上・下)(講談社文芸文庫、800円)、田中隆吉『敗因を衝く』(中公文庫、150円)@藤井書店。

2月19日(日) 曇り

模試の日、出勤。ヘンリー・ジェイムズ『鳩の翼』(上・下)(講談社文芸文庫、600円)は安い買い物。藤井書店にて。

2月18日(土) 曇り

昨夜の余韻も覚めやらぬまま、今日は今日で夫婦で会食。ホテルカデンツァ光が丘(旧第一ホテル)でヴァイキングランチ。行き帰りは送迎バスでらくちん也。

2月17日(金) 曇り

公休日。休もうと思ったがそうもいかず、11時から3時30分まで職場で仕事を処理する。4時過ぎ、神田のK君オフィス。秘書のKさんと3人で秋葉原I電気でPC購入。持ち帰ってセッティング。意外にスムーズに環境設定・データ移植が捗った。このころめでたくSさんにもお越し頂き、夕刻より仏蘭西料理の神田・万惣に出向く。神田の老舗の仏蘭西料理というとなんとなく池波正太郎を思い出したりするのだが、帰宅の後調べると確かにこの店のことを書いた文があるようだ。気品があるのに寛げる店。料理といい接客といい、なるほどK君愛顧の店と納得がゆく。(以下プライベートにつき略)

Tim Schaaffは1997年前半に、Apple Computerで「QuickTime」の開発チームを指揮していた。当時のAppleでは、新たに復帰したSteve Jobsが社内の整理を進めるなかで、同社の没落に加担したと感じた社員を解雇したり、製品の取り扱いを打ち切ったりしたことで、社内はゴタゴタとした状況にあった。 ・・・・・・・ 彼は物静かで頭がよく、ソフトウェアの仕組みだけでなく組織や人間の動き方に対する理解力にも優れていると評した。Schaaffは他の人の話に耳を傾け、情報を吸収し、判断を下す前に深く考え、自分自身が目立ちたいとはまったく思わない人物だという。Wiltgenは彼のことを「Steve Jobsとは正反対の人物」と呼んだ。 CNetの記事より転載。

2月16日(木) 曇り

『高慢と偏見』を読み終え、今は『説きふせられて』を愛読中。松下博宣『実践!オープンソースCRM アプリケーション入門』(翔泳社、2415円)をAmazonに予約注文中。

荻窪で大学入試データベースに関する充実した打ち合わせを終え、タクシーで帰宅。

2月13日(月) 晴れ

尾崎一雄『閑な老人』(中公文庫、180円)@藤井。

2月12日(日) 晴れ

風が強い。

今日も残務整理。散髪をし、荻窪・西荻窪経由で職場にいこうと決める。荻窪BookOff、お目当ての『エマ』下巻105円はもうなかった!ちょっとショック。だれが買うんだ、下巻端本を。

気を取り直して、ささまへ。ここで、岩波の化学入門コース『有機化学』(1050円)が気に入り、急きょ、今後の読書方針を、物理・化学再入門へと岐路変更。物理入門コース1、戸田盛和『力学』(840円、岩波書店)を購入。つづけて職場で、岩波の化学入門コース1・竹内敬人『化学の基礎』(990円、岩波書店)をAmazonにて。この物理・化学再入門の導入が首尾よくいけば、ひきつづき、くだんの有機化学@ささまや電磁気学に突入する方針。

『エマ』(下巻)(岩波文庫、735円)と、懸案の『ノヴァーリス作品集』(1)(ちくま文庫、1365円)は、めんどうなので、Amazonでさきほど注文した。ギフト券500円を使用し、1600円ですんだ。

 

2月11日(土) 晴れ

年始の挨拶もすんでいないありさまなので、鎌倉の姑の家に出向くことにした。湘南鎌倉ラインで乗り継ぎなしの旅。鎌倉駅から鶴見八幡宮に至る参道沿いに古本屋2軒。藝林荘と木犀堂を覗く。木犀堂には近現代文学の貴こう本も多い。何も買わず。帰りはまた、駅の反対側まで歩いて公文堂書店へ。鬱蒼たる古書の森。ここでも買わず。

帰路、池袋で西武リブロに。『ノヴァーリス作品集』と、岡崎武志さんの新刊『気まぐれ古書店紀行』(工作舎)を買うため。とくに岡崎さんの本はサイン・イラスト入りが置いてあるとのことだった。しかし、駅の雑踏で、会社からの着信が入って、気分暗転、とたんに買う気失せた。

『KAWADE道の手帖種村季弘』(河出書房新社)に、『種村季弘のウェブ・ラビリントス』主宰のやっきさんが書誌・解題をかいておられるのを発見。そのほか、たくさんの新刊をチェック。

往復の車中で、ひたすら『高慢と偏見』を読む。

2月9日(木) 晴れ

疲労が堆積していて、ここは休むことにした。忙中閑。オースティン『エマ』(上巻)(岩波文庫、105円)@BookOffは美本。下巻は荻窪のBookOffにある。先日かっておけばよかった。次回荻窪訪問の際に買おう。

由里葉さんのHPで、ちくま文庫から『ノヴァーリス作品集』刊行開始を知る。明日、チェックしよう。※稲垣足穂コレクション・シュティフター『晩夏』・ネルヴァル『シルヴィー』etc,。ちくま文庫の趣味や良し。そういえば、岡崎さんのブログで仄聞したが、中央公論社120周年記念で、中公文庫総目録が刊行のはこびになるとか。来年は岩波文庫80周年記念だから、きっとまた総目録もでるだろう。いましばらく生きてみよう。

2月7日(火) 雪のち曇り

明け方に雪が降って、朝は少し積もっていた。練馬・東中野経由の電車で通勤。車中、『高慢と偏見』を読む。200年前に21歳の女性が書いた小説が、いまもなお、興趣にあふれることにいまさらながら感嘆。

今日もまた、さまざまな労苦があったことだった。帰りはタクシーで。池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』(新潮文庫、100円)@藤井書店。

2月5日(日) 

今日も残務整理。荻窪のBookOff・ささま・竹中・富田(休み)→西荻窪の音羽館・花鳥風月と、いつものコースを周遊。吉祥寺の藤井書店や上石神井のけんぶん堂・BookOff、自宅そばのBookOffと、この週末だけでも、都合10店の古本屋を訪れている。

で、買ったのは、オースティン『高慢と偏見』(上・下)(岩波文庫、580円)、H・ジェイムズ『ねじの回転、デイジー・ミラー』(岩波文庫、370円)@上石神井けんぶん堂。ともに新潮文庫版を所有しているので、買い増しである。小説に気持ちが向かうということは、すこし元気になった証拠であろうか。

2月4日(土) 

強い冷たい風のせいか上空はとても澄んだ青。その青空たかく浮かんだ雲を見上げると、まぶしい光と高い青空は、ただそれだけを切り取れば、まごうことない早春のそれなのだった。遠い昔のくったくない幸福な生活を思った。

結局休みとは相成らず、午後からとことこ職場にでかけた。昼食は妻とふたりで、駅前の天狗で和食弁当。そののち、ふと、朝のチラシに入っていた近所の一戸建てのオープンハウスを覗いてみることにした。全室南向き(1階はリビング+和室、2階は洋間3部屋)で、燦々と陽のはいるさまが気に入り、現地にいた営業マンに今住んでるマンションの査定まで申し込んでしまった。しかし、よくよく考えると、この歳になって新たにローンを組むというのもしんどい話だ。今残っているローンを完済し、五十代は蓄財に勤しんで、満を持して不動産に向かうのがいいのではないかと考えなおした。というわけで、やっぱり断ろうと思っている。

村上春樹『遠い太鼓』(講談社、105円)@BookOff。

2月3日(金) 

延々と仕事漬けの日々で、さすがに気力も萎えた。明日は休むこととしよう。

旧著再読の夜。目下、断腸亭日乗や、安岡章太郎を拾い読む。『男はつらいよ 寅次郎物語』『男はつらいよ 寅次郎紙風船』。この冬なんとか精神の平静をたもってこられたのは、寅さんのお陰也。

1月30日(月) 

コニカミノルタがカメラ事業から撤退し、ホリエモンが時代の寵児から一転転落。

二週間に及ぶセンター試験がらみの繁忙にもようやく出口がみえてきた。

村上春樹『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』(朝日新聞社、105円)

 

1月25日(水) 

『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』『男はつらいよ 寅次郎の縁談』。

1月23日(月) 

土曜日に大雪が降った。それ以降、行きは東中野経由の地下鉄、帰りはタクシーという日々が続く。

藤田尚徳『侍従長の回想』(中公文庫、100円)@藤井書店を読む。戦中戦後の動乱期の昭和天皇の動向を伝えて良書。

1月19日(木) 

『男はつらいよ 幸福の青い鳥』『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』。

1月15日(日) 

昨日は夕方から雨になった。職場からはタクシーで帰ってきた。1月になって三度目のタクシー帰宅。

『男はつらいよ 寅次郎真実一路』『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』、いずれも佳作。

1月14日(土) 曇りのち雨

齋藤慎爾『読書という迷宮』(小学館)を年初から少しづつ読み返している。「作家を驚嘆させ、読者を落涙させる──「出版ニュース」に連載中の知る人ぞ知る書評から52篇を精選。」という紹介文はあながち大袈裟ではない。今朝もここに取り上げられた本から、松岡祥男『アジアの終焉―吉本隆明と吉本ばななのあいだ』(大和書房、608円+送料)他に吉村英夫『男はつらいよ魅力大全』(講談社、360円+送料)をAmazon注文。

※掲示板が自動書き込みソフトによる悪質なスパムに悩まされている。先日、ご丁寧なご助言の書き込みをいただいて、今朝、改良を試みたが、動作不能になったので、いったんもとに戻した。しかし、いただいたアドバイスがきっかけとなって、掲示板ソフトの作者のHPを調べてみると、スパム対策を施した最新版が公開されているので、近々再構築することとしよう。

1月12日(木) 

仕事山積。雑務多し。肝心の仕事は捗らぬなり。

『男はつらいよ 寅次郎と殿様』『男はつらいよ 私の寅さん』。角山栄『茶の文化史』(中公新書、150円)@藤井書店。

人間関係がややこしい。メルシャンの本搾りチュウハイを飲みながら寅さん観るのが唯一の慰め。猫とたわむる。

1月8日(日) 

正月といってもめでたくもなんともない。延々と仕事をしてるだけ。

久しぶりにゆっくりと起きて、朝の日差しを楽しむ。遠い昔のふたりの恋びとを想う。官能はもはや遠い思い出。

職場へ出がけに自宅そばのBookOffで、本多秋五『物語戦後文学史』(上・中)(岩波現代文庫、計350円)は安い買い物。はずみをつけて、環八を南に荻窪へ。ささま書店で懸案の稲垣足穂『ヴァニラとマニラ』(仮面社、2100円)函・帯付を買う。まえにも書いたが、函なしで一冊もっている。迷ったけど、年中無休のじぶんへの年賀として買っておいた次第。ささまでは、他に稲垣足穂の戦後間もないころの、『彼等』(桜井書店版、瀟洒な造本がいとしい)や『弥勒』初版(小山書店版)、『明石』(初版)を手に取ることができた。いずれも手がでない高価な本だが、ささやかな幸せとしたい。小沼丹の数冊も手が出ないほど高価だったが、これも、いたしかたない。

荻窪から西荻窪へ自転車を走らせ、にわとり文庫・音羽館を覗く。音羽館では、店頭に高橋英夫の初期の評論集3冊をみつけるが、(うち一冊は献呈署名いり)、このころには傾きかけた陽もあって、意気消沈、結局買わず。高橋英夫といい、川村二郎といい、わかいころあこがれたが、当の自分がついてゆけなかったのだ。

職場で5時間PCと苦闘。帰って今これを記す。

1月7日(土) 

川本三郎『我もまた渚を枕 東京近郊ひとり旅』(晶文社、500円)@BookOff。Amazonに1000円で予約しておいた竹信悦夫『ワンコイン悦楽堂』に売り手がみつかったとのメールが届いた。

1月4日(水) 

『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』。

 

 

 

 

1月3日(火) 晴 謹賀新年

年の瀬に荻窪の岩森書店で買った『南方熊楠英文論考 「ネイチャー」誌編』(集英社)をあらかた読んでしまった。二十代の若さで英国の名門科学誌に投稿された熊楠初期の論文集。本邦初訳を多く収める。科学とフォークロアを自在に行き交う融通無碍な思考におおいに酔わせてもらった。このでんで、今朝方、東洋文庫『酉陽雑俎 4』(平凡社、2720円)をAmazonに注文。現在版元品切れ中の5巻も、1900円+送料で予約をかけておいた。25年をかけて全5巻揃いのチャンスだ(笑)

このAmazonで現在予約中の書籍はというと、草森紳一・四方田犬彦『アトムと寅さん』(モシキさんのご紹介)、高橋徹『月の輪書林それから』(サイン本が吉祥寺りぶるりべろにあるんだけどね)、『不思議な数πの伝記』、小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』( 新潮文庫版)、竹信悦夫『ワンコイン悦楽堂』と、今朝の『酉陽雑俎 5』の計6冊。調子が良ければ即買ってもよさそうな本ばかりだが、まあ安く買えたらね、という感じで、ぼちぼち待ってます。

息子どもは年賀状くばりのアルバイトにも精を出してるし、親父も午後は職場に顔を出す、あまり正月らしくもない三が日。

『男はつらいよ 寅次郎の告白』『男はつらいよ 寅次郎の青春』。これで累計34作を観たことになる。

 

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