4月30日(土) 

というわけで,キャットタワー12000円余なり。瀟洒で豪奢な高層マンションを買ったのにネコさまはあまり喜んでないご様子。減ったのはとうさんの懐と書斎(苦笑)

小山清の後遺症で古本は買ってないが,毎日古本屋へは通っている。西荻窪音羽館,小沼丹の新全集揃い35000円,角田光代・岡崎武志の共著『古本道場』の岡崎さんのイラスト入り新刊などをチェック。

チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー『Beyond The Missouri Sky (Short Stories) 』@Amazon発注。巻中のニューシネマ・パラダイスの主題曲を試聴したら,涙が零れてきたので・・・。かの映画に欠点があるとすれば,主人公がなんのかんのといいながらも故郷に錦を飾る物語だからだ。うらはらに,尾羽打ち枯らして郷里に帰るのは,志水辰夫の短編群の中年および初老の男たちであって,それだから志水辰夫を許せてしまう。かくいうわたしは今日も仕事と生活に疲れ果てて,とぼとぼと家に帰り,愚かしいTVに憤りつつ,MDでエンニオ・モリコーネを聴いていると,遠い昔の春の日に,静かに田舎の小道の階段を降りていった初恋のひとの哀しい後姿が思い出されて,人生など一幕の芝居のようだと・・・

4月27日(水) 

万事低調なり。仕事が多いのに,集中力が続かない。疲れる。頭もからだもだるい。歳だなあ。

◆芝木好子『火の山にて飛ぶ鳥』(中公文庫,80円)@藤井。Iさんが持ってなければこの次あったときにでも進呈する予定。

愛猫のために,大金を叩いて豪壮な猫専用高層マンションを購入@楽天猫快適生活。今晩着予定。組み立て後公開します。

4月24日(日) 

今日も仕事だった,これから5月2日まで突貫で模試の処理にあたる。

◆岡本綺堂『半七捕物帳』(2・3・4・6)(旺文社文庫,420円)@BookOff。で翌日に吉祥寺藤井書店で,『半七捕物帳』(1・5)(旺文社文庫,400円)。二日で完揃。他に,野澤延行『ネコと暮らせば 下町獣医の育猫手帳』(集英社新書,250円)。

4月23日(土) 快晴

快晴。高いところを細い雲が流れてゆく。空の高さ。

中沢新一『僕の叔父さん網野善彦』のアマゾン書評子モワノンプリュさんの書評のうまさに感心する。書評一覧はこちらで。おかげで山本直樹のマンガを読んでみようという気になった。BookOffに探しにゆこう。

◆今週買ったのは,松原秀一『中世ヨーロッパの説話』(中公文庫,200円)@藤井のみ。比較説話学の隠れた好著らしい。麻生千晶『世紀末、どくぜつテレビ』(490円+送料)発注中。

4月19日(火) 

爽やかな朝,はやく起きて,届いた『GuideLine』4月号,2005年度入試結果速報他を読む。もっとも記事のほとんどはHPでも公開されてるんだけどね。書評欄では,丹羽健夫氏が中沢新一『僕の叔父さん網野善彦』(集英社新書)を薦めている。同書と網野善彦の本が読みたくなった。探してみよう。

4月17日(日) 

芝祐順『項目反応理論 基礎と応用』(東京大学出版会,2200円+送料)が届いた。出品者のかたのご丁寧な対応に感謝しています。さっそく読むが難しいのは他書と同じ。グラフソフトBearGraphをDLして項目特性曲線の実感をつかんだ。志水辰夫『生きいそぎ』(集英社,399円+送料)も届いてさっそく読む。上手すぎる,というか,ソツのなさが志水辰夫の唯一の欠点だ。例によって日曜の残務整理のみちすがら,上石神井BookOffで,石光真清の自伝4部作を買う,420円。

昨日は,夫婦で,近所の建売住宅のモデルルームを冷やかしてきた。マンションと違った,季節の陰影にとんだ生活が思い起こされて,夫婦でちょっと惹かれた。

4月16日(土) 曇り 項目反応理論

仕事のほうはキレがわるくスランプ気味。新奇な要素がないと飽きてくる。木曜日の荻窪での打ち合わせでM女史にみせてもらった芝祐順『項目反応理論 基礎と応用』(東京大学出版会,2200円+送料)をAmazonで出品者に注文。定価4410円の本が約半額で入手でき,うれしい。出品された方に感謝します。

この芝教授の本は未着だが,その他の項目反応理論関係の所有本を整理すると,

・池田央『現代テスト理論』(朝倉書店),『テストの科学』(日本文化科学社)
・大友賢二『項目応答理論 言語テスト・データの新しい分析法』(大修館書店),『テストで言語能力は測れるか』(桐原書店)
・豊田秀樹『項目反応理論 入門編』(朝倉書店)
・W.J. van der Linden他『Computerized Adaptive Testing』
・William A. Sand他『Computerized Adaptive Testing』
・高橋正視『項目反応理論入門 新しい絶対評価』(イデア出版局)

であった。豊田秀樹氏の著作では,このほか『項目反応理論 事例編』が刊行済であり,朝倉書店のHPでは,『同 理論編』の近刊が予告されている。

なんとか,ここから突破口を開きたいと思っている。

MPlus 豊田秀樹先生の推すソフトウェア。デモ版あり。

☆金子光晴『詩人 金子光晴自伝』(講談社文芸文庫,105円),目黒考二『酒と家庭は読書の敵だ』(角川文庫,105円),中島敦『李陵・山月記』(新潮文庫,250円)@BookOff。

 

4月13日(水) 

久しぶりに平日の休みをもらい,小雨のなか高円寺に繰り出した。練馬から関東バスで15分ほど。野村宏平氏の『ミステリーファンのための古書店ガイド』(光文社文庫)を片手に,古本屋を片っぱしから踏破しようというわけ目的はただ一冊,小山清である。結果・・・。But in vain。小山清の新潮文庫,いったん諦めた。高円寺の南口PAL商店街の,アーケードを過ぎたあたりはいつの間にか古着ショップ街になっていてびっくり。なかには,アニマル洋子っていう風変わりなブティック&古書店もある。古本のほうもなかなかディープな品揃えだった。

◆フックス『風俗の歴史』(1〜9,揃い)(角川文庫,1000円)@都丸書店。これは安い。でも買ったのはこれだけ。最近は他に,今東光『毒舌身の上相談』(集英社文庫,100円)と武者小路実篤『愛と死』(新潮文庫,100円)@せきぶん堂。

高円寺駅前で,『GuideLine』年間購読料7080円をK塾に送金。高野台駅前でネコ草(210円)をかって帰った。歩き疲れたのか夜はぐっすり眠れた。よい運動になった。

4月10日(日) 晴れ

満開の桜にあわせるように3日間息抜きすることができた。昨日・一昨日と近所に花見。本質的なことはなにひとつ解決していないけど。まあいいか。ゆっくりと,荒川洋治さんの書評を読んだり,Big Bangをかじったりしてる。

書評関連で,結城信一『不吉な港』(新潮社,1983年,600円),幻の名盤解放同盟『定本 ディープ・コリア―韓国旅行記』 (青林堂,580円)ともにAmazonに注文。

4月8日(金) 晴れ

桜が満開である。次男の高校の入学式に参加した。帰り道,練馬で途中下車してなんでもありそうな一信堂で小山清の全集または文庫を探すが,みつからず。いったいどこに彼の新潮文庫はあるのであろう?40年ぶりの復刊は1994年とのことだから,探してみつからぬこともないと思うだが,ない。昨日だって,吉祥寺のBookStation,よみた屋で探してるし,吉祥寺のほかのどの本屋にもないのだ。ちなみに練馬の古本・遥は閉店していた。(あるいは移転?)

渇きを癒すために昨夜は井伏鱒二『荻窪風土記』,「小山清の孤独」の章を読んだ。また,今日届いた荒川洋治『読書の階段』(毎日新聞社,1100円)にも新潮文庫版『落穂拾ひ』の書評があったのでさっそく読んだ。でも肝心の小山清のテキストにはまだめぐり合っていない。

(メモ)フォンターネ(迷路・罪なき罪) 

4月3日(日) 晴れ

掲示板のほうにも書いたけど,残務整理の道すがら,荻窪ささま→竹中書店→常田書店→西荻窪の数店→音羽館→花鳥風月→(職場),帰路は,上石神井せきぶん堂→石神井公園草思堂→きさらぎ文庫 と,古本屋を10も回って,小山清の新潮文庫を探すが,みつからず。花鳥風月で小山清編『太宰治研究』がみつかったのみ(これは見送り) 引き続き探索の手をゆるめずにおこう。デデ様ご教示のように,全集をかってしまうという手もあるが。

で,買ったのは,ささま店頭で,カール・シュミット『政治的ロマン主義』(みすず書房,105円),山本夏彦『二流の愉しみ』(講談社文庫,105円 ※だぶり発覚)の2冊というありさま。

4月2日(土) 晴れ

昨日は久しぶりの休み。自宅そばのBookOffで,荒川洋治さんのエッセイ集『本を読む前に』(新書館,950円)を仔細に立ち読みしたうえで購入。なにしろ今年は読まない本を買わないようにしようと想っている。慎重に本を選ぶ。この本,先日岡崎武志さんがネット日記で褒めておられた。表題からは穏やかな読書論を創造してしまうが,予想に反して辛らつな文も多い。高い会費を払って参加したとある文学賞の受賞パーティ。延々と続くスピーチで,一時間半たっても「乾杯」が始まらない。一時間半,立ちどおしである。「時間に意識のない人たちがものを書いているのだ。読者(聴衆)の気持ちが見えないまま書いているのだ。これだけで彼らがいま何をしているのか。どういう人たちであるのかがわかる。わざわざその作品を読む必要はない。」(「恥ずかしい」)

荒川さんのエッセイでは他に『夜のある町で』(みすず書房)を探そう。たしか上石神井にあったはずだ。荒川さんのお薦めで小山清をネットで探す。新潮文庫の復刊(『落穂拾ひ・アンデルセン』)がどこにもない。

●川本三郎『今ひとたびの戦後日本映画』(岩波書店,400円+送料),阿川佐和子『阿川佐和子のガハハのハ』(文藝春秋,105円+送料)@Amazon。

●東海林さだお『ショージ君の満腹カタログ』『ショージ君の一日入門』『ショージ君のゴキゲン日記』(文春文庫,各100円)@りぶるりべろ。

ネコにシャンプーをした。

 

 

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