12月30日(木) 快晴

吉村昭『三陸海岸大津波』了。明治29年に岩手県三陸海岸を襲った大津波では26,630名が犠牲になったという。吉村昭らしい冷徹な記録文学。

◆吉村昭『脱出』(新潮文庫,100円)@りぶるりべろ。2番目の模試が終息?に近づいているが最後まで油断はできぬ。明日の大晦日まで仕事を続け,年明けのセンター試験関連のデータ処理のダンドリをつけねば。もう完全にワーカホリック状態だ。とかいいながら,昨日だって,りぶる・りべろ,よみた屋,BookOff吉祥寺と,3軒も巡ってる。好きだねえ。

スーザン・ソンタグが亡くなった。

12月29日(水) 

◆ジェイムズ・ウッダル『ボルヘス伝』(白水社,2520円)@古書森羅amazon。巻末の文献目録も良。これは自分へのクリスマスプレゼント。吉村昭『三陸海岸大津波』(文春文庫,250円)@B。丸谷才一・井上ひさし編『花のパロディ大全集』(朝日文庫,50円)@花鳥風月。

12月27日(月) 快晴

石垣りん逝去。享年84歳。

12月26日(日) 快晴

一番目の模試が無事終り,2番目がただいま佳境。大晦日の千題テストというイベントを軽くこなして,まずは年納めという按配。夕べは早く帰宅して,サラ・ヴォーン『In a sentimental mood』などを聴いて早く寝た。

◆新潮日本文学異装本『尾崎一雄集』『福永武彦集』,中川一政『うちには猛犬がいる』(中公文庫,240円)。日経朝刊では今年のベスト3が見開き特集になっているが,さしたる感興なし。大著『マラルメ伝』くらいか。伝記では『ナボコフ伝』や『ボルヘス伝』を読みたい思ってるが。

12月24日(金) 快晴

BS2で20日から始まった完全版『冬のソナタ』。ノーカットで字幕放映とあっては,遅い帰宅ののちに,ついつい観てしまう。そして泣いてしまう。

◆アナトール・フランス『シルヴェストル・ボナールの罪』(岩波文庫,200円)@藤井書店。ビブリオマニアを扱った有名な小説。

12月21日(火) 快晴

延々と続く仕事の重圧で古本すら買う気力がない。道ゆく美しい女をみてもこころときめかなくなったし,音楽も映画もいまひとつ。古本買うそのときは心躍るが,たいして読んでませんしね。ネコと戯れるときが唯一の心和むひととき。昨晩から始まった『冬のソナタ』完全版@BS2のためにDVDレコーダを買う算段もとりやめ。

羽毛布団4組@Yahooショッピング。8万円余也。

12月19日(日) 晴れ

◆昨日。ささま書店にて,阿佐田哲也『雀鬼五十番勝負』(双葉新書,105円),永井龍男『回想の芥川・直木賞』(文藝春秋,315円),大岡昇平『ザルツブルクの小枝』(中公文庫,105円)。

今朝の日経書評。白川正芳『埴谷雄高の肖像』(慶応義塾大学出版会,4000円)は,生涯にわたって私淑した氏ならでは。荒川洋治編『新潮別冊「名短編」』の編集の苦労。

12月18日(土) 晴れ

昨夜帰宅の道すがら,煙草を買おうと思ったが生憎新札しかない。また自動販売機未対応なのね。しかたなく駅前のBookOffへ。岡崎武志『文庫本雑学ノート 文庫がボクをつかんで放さない』(ダイヤモンド社,850円)と,クリスティ『ABC殺人事件』(創元推理文庫,105円)を買う。ABCのほうはちょうど35年前,中学1年のときに角川文庫版を買って読んだことがある。

◆市川伸一『学力低下論争』(ちくま新書,250円)@藤井。

12月15日(水) 晴れ

◆車谷弘『銀座の柳』(中公文庫,170円)。なんの気なしに拾った古本が意外に面白かったりする。文藝春秋の専務にまでなった小説家志望の人間の文壇回想録。跋文は永井龍男。子母澤寛『よろず覚え帖』(中公文庫,180円)@藤井書店。

12月14日(火) 曇り

◆山本夏彦『ダメの人』(文春文庫,100円)@音羽館。J・アーチャー『ロシア皇帝の密約』(新潮文庫,105円)@BookOff吉祥寺。

12月12日(日) 

昨日は青空が広がってい,暖かかったのに,今朝は一転冷たい雨が降る。先週の初め,職場の全社研修での発表と表彰を仰せつかり,その準備とめぐるましく増える仕事に忙殺された。やっと発表を終えた金曜日の夜,忘年会で大枚をはたき,身も心も懐も寒い今日この頃だ。

昨日も残務整理にでかける予定だったが,せっかくのお天気だ,なかなか晴れぬ気分を切り替えようと,下りの電車に乗り,川本三郎さんを倣って車中読書を楽しんだ。30分ほど車中の人となり,小手指で降りて,再び上り電車に。途中清瀬駅で降りて,散歩した。三十代のはじめ,生後一年の長男を連れて夫婦で棲んだ一軒家がある。わが<ボロ家の春秋>時代だ。ここに1年数ヶ月住んだ。以来約15年。一度も再訪したことはなかったのに,今再び訪れてみたいと思ったその気持ちは何だろう。

帰りは,石神井公園に途中下車。草思堂・きさらぎ文庫・MICの3店を巡るが成果なし。というか古本を買うエネルギーが減衰している。

◆杉原一昭・ 海保博之『事例で学ぶ教育心理学』(福村出版 265円+送料), 海保博之編『心理・教育データの解析法10講 基礎編』(福村出版 1800円+送料)@Amazon。 ディック・フランシス『出走』(早川書房,105円),『GuideLine 11月号〜2005年度入試データファイル〜』

12月6日(月) 快晴

コホネス・K・イサタンさんの 読書“縦横無尽”リンク集 http://www.cojones1.com/ をリンクに加えました。

12月5日(日) 快晴

昨夜は台風並みの強風が吹き荒れたが,今朝は一転南の高気圧がせり出し,晩夏並みの陽気になった。(12月の観測史上最高の気温とか) 雲ひとつない澄んだ青空が広がっている。

行定勲監督の『世界の中心で,愛をさけぶ』のDVDを長男が借りてきた。親子で観た。長澤まさみが清純可憐。昔の恋をひきずる初老の写真館主では山崎努がはまり役。恋人の死からの再生というテーマでは古井由吉『櫛の火』,『野菊の墓』などを想起した。


で,今日も残務整理に職場に。ただ吉祥寺に向かうだけでは芸がない。途中で行路を変え荻窪に。晩秋のサイクリングを満喫した。常田書店・ささま書店・竹中書店(店頭のみ)を訪問。『友情』(新潮文庫),高見順『敗戦日記』(文春文庫,105円)@ささま。ささまでは数学書にもみるもの多かった。高木貞治『初等整数論講義』など眼福であった。。西荻窪では,音羽館・花鳥風月など。

12月2日(木) 晴れ

長男に漱石の本を求められた。そりゃいろいろあるがみな昔の本だ。くすんでいて,読む気を惹起するとは言いがたい。どうしてもというのでネコ上巻を貸した。読めるのかどうか・・・ま,ネコも我が家にいることだし,なんかの拍子に読むかもしらん。その息子から,中沢けいの処女作や田中英光『オリンポスの果実』をリクエストされたが,生憎我が家にはない。田中光二のとうさんだよと説明したがなんのことだかわからんだろう,『オリンポスの黄昏』に号泣したことなどもちろんしゃべるわけはない。

◆『昭和二十年八月十五日夏の日記』(角川文庫,50円)@西荻窪花鳥風月。この日の昼食は吉野家で牛鍋鉄膳380円。つまり税込430円で,昼食を満喫し,なかなかよい本まで手に入れたことになる。なんという清貧であろうか(笑)。超=清貧読書日記とでも題するかと自嘲する。刈谷剛彦『教育改革の幻想』(ちくま新書,250円),中井浩一編『論争・学力崩壊』(中公新書ラクレ,240円)@藤井書店。ゆとり教育の推進役・文部科学省政策課長T氏はわたしの母校の文芸部の懐かしい先輩であり,若年憧れたひとである。彼の書いた洒落た文章を私は長年保管している。それを彼の清い徳としてながいことT氏を敬慕しているのだが・・・じつは会ったことはない。

11月30日(火) 曇り

◆今東光『東光金蘭帖』(中公文庫,200円)@石神井きさらぎ文庫。室積光『都立水商!』(マガジンハウス,350円)

11月28日(日) 晴れ

天気に恵まれた週末だ。今朝も澄んだ青空が広がっている。結果的には今月も仕事漬けだった。今日もぼちぼち職場にでかけねばならない。環状八号線の工事のような厄介なDBのメンテナンスをやっている。夜は疲れてはやく眠るが夜明けに眼が覚めると仕事にまつわる断片のような想念がちらちらと頭によぎりもう眠れない。

今朝の新潮社の新聞広告で,ロビン・ウィルソン『四色問題』(2100円)を知った。Amazonで原書を探すと”Four Colours Suffice” Robin Wilson が1374円也。ついでに買いたい本を見つけたらこれも買っておこう。目下,”Prime Obsession”,Gauss他の章。高木貞治『近世数学史談』(岩波文庫)も読み返したくなったが書棚の奥でみつからぬ。

数学の本が無性に欲しくなっている。先日西荻窪音羽館でいったん諦めた『折り紙の幾何学』『非ヨーロッパ起源の数学―もう一つの数学史』も,やっぱり買っておこうと決めた。ついでに書くと,薮内清の『中国の科学文明』(岩波新書)を300円で吉祥寺の古本屋でみつけて読み直したくなったのだが,昔買った同書が田舎の実家で眠っているので断念。じつにケチな男です。

愛読している岡崎武志さんの「均一小僧の古本購入日誌」で,『関西赤貧古本道』の著者山本善行さんのe-古本泣き笑い日記 の連載開始を知る。さっそく一読。それにしても岡崎さんといい山本さんといいようまあ毎日毎日こんなに古本を買いますな(笑)。しょせん私なんかアマチュアですわ。

◆大前研一『サラリーマン・リカバリー』(小学館,100円)@BookOff。BOSE純正スピーカスタンド13500円@楽天。我が家は101MMとAM5-IIIのBOSE一家。評判の良い55WERや125も欲しいのですがぐっと我慢しているところ。

11月23日(火) 晴れ

今日も仕事。昼休みは西荻窪に遠征した。祝日の昼下がりで花鳥風月や音羽館は賑わってる。女性の客が多いので華やいだ感じがする。音羽館で伏見康司『折り紙の幾何学』(日本評論社)をみつけたが2000円ではちょっと迷った。『非ヨーロッパ的伝統の数学』(?うろ覚え)なんてブルーバックスもみつけた。中国・インド・イスラムの数学史。さすがに読むかどうかわからないので見送り。

11月21日(日) 晴れ

長男が真継伸彦の『青春とは何か』岩波ジュニア新書に触発されてドストエフスキーに興味を持ったようだ。昨晩訊かれた。当然我が家には代表作ほとんどがあるが,息子の求める罪と罰の手元の本は古色蒼然とした33年前の新潮文庫版である。さすがにこれじゃ可哀相なので,最近の訳書を買ってやろうと思い立った。Amazonで調べると,現行の新潮文庫は工藤訳,岩波文庫は江川卓訳である。数十年前わたしの読んだ新潮文庫は米川正夫訳で,当時の岩波は中村白葉か中村融訳だったと思うが,さすがに世代交代したのだね。江川訳が世評高そうなので,親父愛する岩波文庫を買ってやろうと決めた。こういうときは上石神井のせきぶん堂に限る。案の定,揃いで綺麗な文庫が1400円で置いてあったので即買い。ついさきほど贈呈したが読むかどうかわからん。それでも親父も33年前,中三の時分に半年もかけて通読した稀代の小説だ,末永く持っていてもらいたいと願っている。

今朝の日経で,沖浦 和光『陰陽師の原像―民衆文化の辺界を歩く』が取り上げてあってへえっと思った。昨日わたしは,野村伸一『巫(かんなぎ)と芸能者のアジア 芸能者とは何をするのか』(中公新書,1995年)という本を求めたばっかりだった。今日,高野台の三省堂で文庫の新刊を眺めると,その沖浦氏の『幻の漂泊民・サンカ』(文春文庫)が平積みになっていて,またまた驚いた。この沖浦氏の岩波新書『竹の民俗誌』はかつての愛読書である。サンカについては近年三角寛の著作もリバイバルしているようだ。近々買っておきたいと思った。

野村伸一『巫(かんなぎ)と芸能者のアジア 芸能者とは何をするのか』(中公新書,240円)@藤井書店。ドストエフスキー『罪と罰』(岩波文庫,全3冊,1400円)@上石神井せきぶん堂。STEREO 12月号(1000円)@高野台三省堂。

11月19日(金) 

昨日は昼休みに西荻窪にサイクリング。音羽館店頭にて,J・ブロノフスキー『ブレイク 革命の時代の予言者』(紀伊国屋書店,1976年,100円)と,辻邦生・山本容子(銅版画)『花のレクイエム』(新潮社,100円)

11月18日(木) 曇り

干草の中から針を探すような,はたまた縺れた糸をほぐすような,そんな果てのない仕事を延々と続けている。頭の中はおが屑でいっぱい。低調也。

日課のように古本は買う。平井呈一編訳『恐怖の愉しみ』(上・下)(創元推理文庫,計962円)@Amazon。平井呈一の紹介文を読むだけでも愉しい。清水久典『死にゆく妻との旅路』(新潮文庫,80円)@藤井。

11月14日(日) 曇り

新潟地震の義捐金やら某君への餞別,アンプの衝動買いなどで支出が多い。先月しこたま買った本をせっせと読んでいるところ。

それでも,近所のBookOffでセールをやってるのをみては,新村秀一『パソコン楽々統計学 CD-ROM付』(講談社ブルーバックス),木下栄蔵『Q&Aで学ぶ確率・統計の基礎』(講談社ブルーバックス),悠雅彦・稲岡邦弥・福島哲雄『ジャズCDの名盤』(文春新書)各105円を買わずにはおれない。福島哲雄さんは昔日わたしも通った渋谷のJAZZ喫茶メアリー・ジェーンのご店主。昨朝は,Amazonで,Harold Budd&Brian Eno"The Pearl"(写真),Harold Budd"The Pavillion of Dreams"(計2600円),静謐な環境音楽。注文したその日に着いたのには驚いた。

◆マイケル・バー・ゾウハー『二度死んだ男』 (ハヤカワ文庫,350円)。『パンドラ』『エニグマ』ともに傑作だった。

11月10日(水) 曇り

明け方には金星・木星・三日月が仲良くならんでいるそうな。

Marantzのプリメインアンプ6100SAを買ってしまった。3万円。結局一番安かったのはyahoo!のネットショッピング。池袋のビッグカメラを覗いたのは日曜だが鬱陶しい店員相手に交渉するまでもない。AVアンプの豊富なデジタル入出力にも惹かれたのだけど,価格コムの掲示板その他で,AVアンプの音質の評判がイマイチなのでここはピュアにいこうと英断した(笑)

次にはCDプレイヤーか,ユニバーサル・プレイヤーかという選択の問題がある。PIONEERの安価なDVDプレーヤーは,DVD-audioやSACD,もちろんDVDやCDも再生できる。そんなユニバーサル・プレイヤーがいいのか,はたまた純粋一徹のCDプレイヤーがいいのか? 迷っている。

 

11月8日(月) 曇り

◆一色次郎『青幻記・海の聖童女』(角川文庫,昭49,100円)帯付美本,山田正紀『火神(アグニ)を盗め』(文春文庫,100円)@りぶる・りべろ。

土曜:『心理・教育のための多変量解析法入門』で,主成分分析の概要がわかりかけてきた。日曜:神田のKさん事務所で所用を果たし,中央線で吉祥寺の職場に。残務整理して夕方退社。

目下,しこたま買い集めた本を読書中。

11月5日(金) 晴れ

雨の多かった十月と異なり,この数日は秋らしい青天が広がっている。取り急ぎ買った本だけ記す。

◆海保博之『心理・教育データの解析法10講 応用編』(福村出版,1911円+送料)。南條竹則編訳『怪談の悦び』(創元推理文庫,200円),レイ・ブラッドベリ『よろこびの機械』(ハヤカワ文庫,100円),早川書房編集部編『冒険・スパイ小説ハンドブック』(ハヤカワ文庫,100円),文藝春秋編『東西ミステリーベスト100』(文春文庫,100円)。@Amazon,藤井書店,音羽館。夢枕獏『魔獣狩り』(450円)。

 

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