9月29日(水) 曇り

昨夜やっとふたつめの模試の判定処理が終わった。T大模試ですからね,プレッシャもたいへんなもの。今日から3つめの難関に向かう。

森村桂さんとF・サガンが亡くなった。おふたりともまだお若いだけに残念。ぼくの中学生時代,森村桂は人気があった。

9月25日(土) 曇り

次男は修学旅行先の京都から八橋なぞのお土産をかかえて帰宅。その前後は模試という日々。長男は,『カフカ』読了の後,『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に着手したようだ。これは親父の蔵書で1985年の第2刷。他に家族みなでシルエットパズルや知恵の輪にはまっているのはご愛嬌。

昨日の昼休み,西荻窪にサイクリング。花鳥風月にて,高見順『敗戦日記』(文春文庫,50円)はうれしい。音羽館では,吉村昭『空白の戦記』(新潮文庫,150円)と,M・ガードナー編『H・E・デュードニー パズル傑作選』(河出書房,1969年,800円)。青柳正規『皇帝たちの都ローマ―都市に刻まれた権力者像』(中公新書,190円+送料)はアマゾンで。書評氏の激賞につられて。

で,今朝は疲労がたまって調子が悪い。陰鬱たる48歳の二日目である。自らの誕生祝にと,ジョセフ・H. シルヴァーマン『はじめての数論―発見と証明の大航海 ピタゴラスの定理から楕円曲線まで』(ピアソンエデュケーション,3360円),埃をかぶったままのアナログ・プレーヤのためにShureの交換針(M44G用,2200円+525円)を買った。この調子でネットショッピングしていると,EL&PやらReturn to Foreverやら,ワイヤレス・サラウンドヘッドフォンSONY MDR-DS3000なんぞを衝動買いしそうだ。

9月23日(木) 曇り

模試3連荘のうち,やっとひとつ煩雑な処理が終わったので,やれやれといったところ。でもあと2つもある。T大と難関の国立・私立の模試。せいぜいまともな模試にしようと陰で奮戦している。ただし夜明けの眠りは浅く,孤独は深い。ネット関係,友人関係では不義理をしておりますがお許しください。当方,今月はぶっつづけの仕事です。

買ったのは,石村園子『やさしく学べる線形代数』(共立出版,950円)と,リクルートの住まい雑誌『楽家』(500円)。実のところ,私はサラリーマン生活の雑ぱくさに辟易していて,いつか悠々自適の生活に焦がれている。で,シニアからのライフスタイル提案やリフォームの雑誌を買い込んだわけ。こっそり打ち明けると,某ネット証券Monexの口座もこさえたりして,このところ,金&住まいに関心が高いのであります。

一方,線形代数のほうですが,一進一退の数年なのですけど,わたしとしては上出来でしょう。遅々たるあゆみですが,今日は仕事の合間にExcelひらいて,与えられた行列の逆関数を返すminverseなんていう関数をつかったりしてみると,ああやっとなんとかここまできたかと,感慨も些か深いのでした。

昔々私の学年は,課程の関係で高校で行列をまなぶ機会がなかったのですが,実はいまの高校生も,文系の場合,行列や行列式・統計の初歩を学ぶ機会がないですね。(どちらも数学C) 実社会にでても役立つこの2単元を学ぶ機会を与えないのはおかしいです。

9月20日(月) 曇り

長男が村上春樹の『海辺のカフカ』を読みたいといいだしたので本探しのプロ(笑)父親が探しにいった。自宅ソバのBookOffには在庫なし。職場に向かう途中ふと上石神井にあったのを微かに思い出し,せきぶん堂に立ち寄り。案の定,上下揃いの美本が半額の1600円でみつかった。気を良くして即購入,長男に献呈。さっそくその晩から読み始めているらしい。(ところが次の日,石神井公園の草思堂に寄り道すると,同じく美本の揃いが1200円で。ちっ,400円損した。) このところなぜか読書に目覚めた我がぼんくら息子は,大作『ねじまき鳥』を読破?したのち,川上健一『翼はいつまでも』やら山田詠美やら村上龍やらを,手当たり次第に読んでいるのであった。もし所望するなら,『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』あたりを進呈してもいい。親父は買ったきり,20年近くも読み始めてすらいないのだから。

9月17日(金) 晴れ

職場の数学科のY君が教えてくれた,フリーの数式処理ソフト。MAXIMA。なにやら凄そう。http://phe.phyas.aichi-edu.ac.jp/~cyamauch/maxima/

今日は仕事の合間に弊社の東大模試理系数学の問題をといてみたが案外いい線で解けた。まんざらでもない。

河合塾からは年間購読した専門誌のバックナンバーが大挙届く。俺は昔から河合塾文化が好きなの(笑)かの河合塾の伝説のソフトウェアexcelのユーザーだったしね。

で,買った本。吉村昭『陸奥爆沈』『仮釈放』(ともに新潮文庫,各100円)@藤井書店。A・マッケン『怪奇クラブ』(創元推理文庫,200円),中村義作他『続 数理パズル』(中公新書,100円)@吉祥寺古本センター。

 

9月14日(火) 晴れ

秋晴れのいいお天気である。買った本だけ記しておこう。北上次郎『冒険小説の時代』(集英社文庫,100円),内藤陳『読まずば二度死ね!』(集英社文庫,100円)@藤井書店。学林舎編『到達度テスト集 中3前期・後期』(学林舎,1400円)は次男のため。この学林舎という教材会社は十年来のわたしのお気に入りである。塾教師時代から。次に,西荻窪音羽館にて,ヴァン・デル・ウァルテン『数学の黎明 オリエントからギリシアへ』(みすず書房,1800円)はみすずらしい417頁の大著。こんなところまで踏み込んでゆくのか,俺は(笑)。

最後に,アマゾンで,吉村昭『遠い日の戦争』『大本営が震えた日』(ともに新潮文庫,計200円+送料680円-260円)。感情移入を排して淡々と叙述する吉村昭の文体が恋しいときがある。またあるときにはこのニヒリズムに辟易することもあるが。勢いにまかせて明日も買うつもり。

9月11日(土) 晴れ

静かに休めるのは今月最後かもしれない。もちろん適当に手を抜くつもりだが,明日以降延々と忙しくなる。なにしろ9月には模試が延べ4回。郷里同窓のK君のシンガポール赴任を祝っての壮行会?にもいけそうにない。また長年の書友Iさん宅訪問も日程がかみ合わぬ。Yさん祝賀会や市川古本ツアーの話もあるんだけど。9月は私の誕生日なので,関町のレストランに家族ででかけなくてはならぬ。実に実に忙しい9月です。

河合塾の進学情報誌『GuideLine』年間購読7000円余。古いディスプレイを捨てて3000円。このところ少し凝ってるシルエットパズル,「ラッキーパズル」をトリトのHPで注文(1000円)。

今朝は自宅ソバのBookOffで,吉村昭『海軍乙事件』(文春文庫),古谷綱武編『石川啄木集 上・下』(新潮文庫),吉本隆明・大塚英志『だいたいで,いいんじゃない』(文春文庫),大朏博善『ES細胞 万能細胞への夢と禁忌』(文春新書),しめて670円也。新潮日本文学が大量に100円で放出されていたがぐっと我慢。

9月10日(金) 晴れ・曇り・雨

本川達雄『ゾウの時間ネズミの時間』(中公新書,100円),荻原遼『朝鮮戦争』(文春文庫,100円)@吉祥寺BookOff。

9月9日(木) 晴れ・曇り・雨

中公新書の科学書ブームが続いていて,小泉武夫『発酵』(中公新書,300円),林周二『数学再入門1』(中公新書,100円),池野信一・高木茂男他『数理パズル』(中公新書,190円)を買い込んだ。他にもいろいろとあるが買いすぎるとまた積読になるので自制しながら読んでいる。数理パズルといえば,伏見康治『折り紙の幾何学』(日本評論社)が無性に欲しくなったのだが手に入らない。

松岡正剛さんが胃がんである旨例のHPで公にしておられて軽いショックを受けた。(手術は無事終わったそうです)

水上勉が亡くなった。五番街夕霧楼はその昔好きだった。からだを壊し田舎に落ちてゆく主人公をいたわる舟守を加藤嘉が演じたTVドラマを昔観たことがある。

9月4日(土) 曇り・雨

なにも予定のない久しぶりに静かな休日。昨夜ツタヤで借りてきた『キル・ビル』を観る。賛否両論・好悪の激しい映画だ。荒唐無稽な殺陣のシーンに唖然。女子高生の殺し屋(栗山千明)にゾクゾクする。

BookOffで,吉村昭『背中の勲章』(新潮文庫,250円)。午後一気呵成に読む。彼の怜悧な文体が恋しいときが稀にある。太平洋戦争中,米軍の捕虜となりアメリカの収容所を転々とした男の十年を描く。

ついでに,畑中顕和『みどりの香り 青葉アルコールの秘密』の大半も読了。神山恵三『森の不思議』(岩波新書)以来,植物の放出するテルペン系の物質の不思議には惹かれてきた。この本は,植物なかんずく青葉の放出する物質の解明に半生を捧げた著者の入魂の一冊。有機化学に弱いのを反省。いまからでも勉強しようか,化学。このところ,農芸化学や食物科学の入門書をよむことが多く(下の写真の『毒の話』や『香辛料の民族学』など),化学に魅力を感じている。先日サンデー毎日で各予備校の専門家と話をしたことだけど,理工学部の不人気は下げ止まらず,理系の優秀な人間は,医・歯・薬・看護・医療技術などの医療系や,生活科学(管理栄養など)に流れている。高校で化学や物理の魅力を教える機会が減ってるように思う。

吉祥寺よみた屋,佐藤修一『自然にひそむ数学』(ブルーバックス,300円)は,螺旋学関連で。

ところで大学院合格おめでとうございます,Yさん。わが事のようにうれしいです。

9月2日(木) 晴れ

種村季弘さんが亡くなった。享年71歳とのこと。まだまだ活躍できる歳なのに。謹んでお悔やみ申し上げます。

8月の模試とサンデー毎日の座談会を終えて,やれやれといったところ。12日からまたまた模試の3連荘が始まる。今週は,浮上した新企画に取り組んでいる。

わたしのなかでは中公新書・自然科学書のささやかなブームが続いている。買ったままになっていた村田全『日本の数学 西洋の数学』を読み始めてみると,なかなかの好著。昨日は,藤井書店で畑中顕和『みどりの香り 青葉アルコールの秘密』(中公新書,150円)。

 

[HOME]