8月30日(月) 曇り

土曜日は下北沢で元社員のSさんと大学入試動向について打ち合わせ。雨の下北沢は若い男女であふれ傘の洪水のよう。打ち合わせ場所のドトールすら混んでいた。駅前の古本屋を覗くも成果なし。朝と夕の2回に分けて,DVDで『七人の侍』を観る。約30年ぶりの再観だ。

日曜は,台風のせいか風雨強し。バスで職場に向かい入試動向分析。F君が模試の問い合わせに孤軍奮闘していた。帰宅後,食事とシャワーをすませ早々と寝た。

今日は御茶ノ水山の上ホテルでS毎日の座談会。

渡辺篤史『渡辺篤史のこんな家を建てたい』(講談社文庫),麻生幾『封印されていた文書 Part1』(新潮文庫),計500円@BookOff。

8月27日(金) 曇り

日経私の履歴書。今月は李香蘭・山口淑子。今朝は戦後間もない頃の画家イサム・ノグチとの新婚生活の回顧。

リュック・ベンソン製作,ジェット・リー主演の『キス・オブ・ザ・ドラゴン』を観る。ストイックで優しい東洋人をジェット・リーが好演している。めったに笑わないが優しさがにじみ出る,そんな東洋の摩訶不思議な美徳。だが,いったん非道の限りをつくす悪徳警官どもに襲われるや否や,優美な野獣のような超ー暴力が炸裂する。アクションシーン秀逸。

上原隆『喜びは悲しみのあとに』(幻冬舎文庫,310円)@外口書店。前作『友がみな我よりえらく見える日は』に比べ,総じて軽くて浅い印象。

8月25日(水) 曇り

ようやく涼しくなった。公開模試の成績処理で緊張した日々が続いている。なんとか一山越えて休みたいものだ。とはいえ,来週はSUNDAY毎日の座談会も控えているけど。

昨日の昼休みは気晴らしに西荻窪へサイクリング。音羽館で,中村真一郎訳のネルヴァル『火の娘』(新潮文庫,100円)。若き日の中村真一郎の訳業の記念に買っておいた。他に週刊朝日編『値段の明治大正昭和風俗史』(上)(朝日文庫,100円)。

8月22日(日) 晴れ

父が亡くなって二十年,妻の父が亡くなって十四年目の命日。公開模試で出勤。りぶる・りべろにて相良守峯編『ドイツ詩集』(角川文庫,200円)をみつける。シュトルムの詩が心にしみる晩夏の夕だ。

8月21日(土) 晴れ

万事低調なり。仕事もさして捗らないが,休んだとて小人閑居の喩えどおり,うだうだと酒を飲むのみ。つくづく自己嫌悪に陥る。

ちょっとムードを変えようと,斎藤一人『ツイてる!』(角川Oneテーマ21新書,686円)。CDつきの新書。大金持ちの秘密の由。岩崎峰子『祇園の教訓』(幻冬舎,100円),堀場雅夫『イヤならやめろ!』(新潮OH!文庫,100円)を買ってきて,ぼちぼち読んだ。毎日笑みを絶やさずに過ごしたい。

『ダ・ヴィンチ・コード』読了。書評集はたとえばこちら,本の雑誌。まずまずのエンターテイメントでした。そういえば,今を去ること数十年前,エルンスト・ブロッホ『キリスト教のなかの無神論』なんて大著に惹かれた時期がありまして。結局未読でしたが。キリスト教のなかに流れ込んだ古代宗教やフォークロアは,二千年来滔々と地下水脈のようにヨーロッパ文明を流れている,と。そんなことに思いを致すことができただけでも収穫でした。

8月17日(火) 曇りのち雨

ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(上下巻)(角川書店,2100円)@りぶる・りべろを勇躍買った。はたしてどうか?これから読みます。そういや『イエスの遺伝子』なんて本も読んだっけな。これもレックス・ムンディよろしく感興いまいちだった。懲りずに買うところは根が好きなんですね。

他に,大谷幸市『『古事記』に隠された幾何学』(三一書房),芦ヶ原伸之『超々難問数理パズル』(ブルーバックス,400円+送料)@Amazonが届く。またお盆の音羽館では,高野慎三『つげ義春を旅する』(ちくま文庫,500円),ボーマルシェ『セヴィラの理髪師』(岩波文庫,100円),ゴーゴリ『肖像画・馬車』(岩波文庫,100円)。

8月15日(日) 

丸々一週間の休暇を過ごした。ゆっくり統計の勉強でもすればよかったのだが,暑さのせいで生産性の低い日々を過ごしてしまったのは残念。まあ,家族サービスができたのでよしとするか。

昨日は残務を片付けに職場に。今日もぼちぼちでかけるとしよう。

しょうもないHPだが丸6年以上も続けていると実に貴重な出会いがあります。7月にも,ある本の著者のかたからメールをいただきました。仔細はここに書けませんが,実に感激しております。

そして先週は,拙『螺旋学への招待』に関して,これまた著名な研究者の方からご丁重な提案をいただきました。実にありがたいことだと思っております。

8月13日(金) 晴れ

毎日毎日どうにも暑い。ツタヤでDVD2巻を借りてみた。『トゥームレイダー2』,伝説のパンドラの箱探し。『クローサー So Close』,「トランスポーター」のスー・チー、「少林サッカー」のヴィッキー・チャオ、「天使の涙」のカレン・モクというアジアの美女3人が競演したスタイリッシュなサスペンス・アクション。なかなか粋な映画。

てなぐあいに冷房効かせてカーテン閉めて昼間からビール飲んで緑陰読書ならぬ緑陰映画を愉しんでいたら,先日YesAsia.comという東洋映画通販サイトで注文したジェット・リー(リー・リンチェイ)のDVDが4巻届いた。9日の夕方にネット注文してから4日後に香港からもう着いた。速い。字幕は英語のみで日本語はなし。ただし,安い。今回注文した,代表作”Once Upon A Time in China ”の3巻ぞろいは日本では約1万円だが,こちらは約37米ドル。同時注文した”方正玉2”は国内税込み3980円だが,ここでは約13米ドル。リージョンコードも全世界OK版※。このYesAsia.comというサイト。Amazon似なのが逆にちょっとアヤシイサイトだが,中国・香港・韓国の映画(DVD)を手に入れるにはお薦めのサイトです。一定額以上購入で送料無料。(DVD3巻まとめ買いで,1枚約9ドルになります) ※同サイトのDVDのうち,リージョンコード2が除外されているDVDは日本国内で販売されているDVDプレーヤでは再生できません。

8月12日(木) 晴れ

早朝に起きて太平洋の水平線に昇る太陽を見る。チェックアウトしたのち,近くの太海フラワーセンターまで送ってもらう。ここでは東洋一(笑)と自慢の磯釣り釣堀に挑戦。入園料とは別に一人500円で竿と餌(オキアミ)のセットを借りる。釣堀に入ると,大小とりどりの魚が悠々と泳いでいる。水が澄んでいるので底まで丸見え。こりゃ入れ食いだなと息子2人と笑いながら糸をたらしたが,これが意外に難しいのなんの。なんといっても餌とり名人の異名をとるカワハギ君がうじょうじょ泳いでいて,ひとがせっかく丁寧に仕込んだ餌をいともたやすく平らげてくれる。他の魚はすっかりすれっからしになっていて(きっと魚も意外に頭がいいのね),針つき餌には見向きもせぬ。次男はカワハギを釣り上げ,次には大物をゲットしたが水面近くで糸が切れ無念。

帰路,車中で文藝春秋9月号を読む。読み応えあり。

ところでホテルの部屋に備え付けてあったシルエットパズル”The-T”が面白く,ホテル売店でシリーズの”The-F”(1550円)を買ってかえっった。自宅に戻ってネットで調べると,あるもんですねえ,いろんなサイトが。たとえばここ。このシリーズの作者芦ヶ原伸之氏は今年6月に死去されたこともわかった。同氏の『超々難問数理パズル』(ブルーバックス,400円+送料)をAmazonに注文した。

8月11日(水) 晴れ

今度は家族4人で鴨川旅行。東京駅八重洲口のヤンマービルそばで鴨川直行のアクシー号という高速バスに乗り込む。Iさんお勤めの会社のまん前です。こちらのバスは約2時間で東京駅・鴨川を結ぶ。途中,レインボーブリッジ・高速羽田線・アクアラインを通ってゆく。お一人片道2400円也。車中,松本清張『点と線』再読。古さを感じさせぬ秀作。

安房鴨川駅から地元のバスに乗って十分ほどでホテル海光苑に着。荷物を預けた後,近くの太海海水浴場で半日過ごす。まわりは小さい子供づればかりで,我が家のような中高生の子供づれは少ない。若い娘も少ない。台風の余波かやや波高し。

夜は温泉と料理三昧。早く寝た。

8月10日(火) 晴れ

母を羽田に見送りにいった。上京中腰を痛めたこともあって,乗り換え負担の少ない高速バスを採用。中野までタクシー2640円。待合い時間は中野サンプラザで涼をとり,午前10:15発の中野→羽田直行バスに乗った。ガラガラ。以前は自宅そばの光が丘からも羽田直行バスは走っていたのだが採算に合わず撤退したそうだ。都内は帰省ラッシュのせいか道が混んでいてヤキモキしたが,それでも1時間15分で羽田に着いた。出発ロビーのすぐ脇に停まってくれるので,ほんとに助かる。電車だとどうしても高野台・池袋・浜松町・羽田空港の4ヶ所の駅で昇り降りせねばならぬから,高速バスはありがたい。小さい子供やお年寄りを連れた移動にはバスが便利だなと痛感。

母も今年満で76歳。真夏の東京は働き盛りにとってもつらい場所だ。またこんど上京できるかしらと,別れに際していささか感傷的になった。

帰り道,池袋のビッグカメラで液晶プロジェクタとホームシアターを見学。光芳堂書店にて荒俣宏『レックス・ムンディ』(集英社,360円)を購入。さっそく読んだが,細部の記述がいい加減で途中で投げ出し。どうもこの手の疑似科学ホラーは苦手。生物学の啓蒙書でウイルスとかの勉強をするほうがよっぽどいい。今話題の『ダ・ヴィンチ・コード』の表紙帯には荒俣宏の激賞がのってるし,最近出た文庫版の『レックス・ムンディ』帯には,「『ダ・ヴィンチ・コード』を凌ぐ面白さ」(うろ覚え)とあったので期待して読んだがハズレだった。(昔は「緑の石」 クライン・ユーベルシュタインとか,半村良の『石の血脈』とか,楽しく読んだものですけどね)

8月9日(月) 晴れ

せっかくの夏季休暇なのだが,日中の暑さにすっかりばててしまって意外に読書も捗らぬ。話題の『ダ・ヴィンチ・コード』にでも挑戦しようかと思ったが,上下巻で3000円超と高いのでやめた(笑)。

郷里の母を迎えて3日目。上京後少し腰を痛めたこともあり近所を散歩する程度の毎日だ。次男は今日塾の夏期合宿から帰ってきた。夜は近所のバーミヤンで家族揃いで食事。

Amazonで本が売れたので,石神井公園のヤマト運輸営業所にメール便を出しにいった。書籍を送るときは郵便局の冊子小包か,ヤマトのメール便を使う。今回は160円のみですんだ。受領確認こそできないものの,ちゃんと配達状況もHPで確認できるし,本州なら翌日には届けられる。帰り道,大岡昇平『歌と死と空』(中公文庫,200円),三善里沙子『中央線の呪い』(扶桑社文庫,100円)は石神井公園草思堂にて。

8月7日(土) 曇り

朝方は夫婦でせっせと掃除。人間やむを得ずすることほど尊いことはないと,かのタルホ翁も仰っている。朝11時過ぎ,わたしの母と弟が到着。なんでも世田谷からタクシーでかけつけたとか。環八の下りはすでに帰省ラッシュで渋滞している模様。タクシー代が5000円もかかった由。久闊を叙してビールで乾杯。北海道の通販サイトで買ったタラバガニ4匹が届いたので,夜はカニ三昧。

昨日は,音羽館の店頭で,シュミットボン『山のかなた・幸福の船』『街の子』(岩波文庫,各100円)。今日はBookOffで,山本夏彦『おじゃま虫』(中公文庫,100円),呉智英『大衆食堂の人々』(史輝出版,100円)。

8月5日(木) 曇り

台風のせいか風が強い朝。昨日は17日ぶりの完全休日。ツタヤで韓国映画『ラブストーリー』を借りて観た。『猟奇的な彼女』の監督クァク・ジェヨンの最近作で世評が高い。期待が大きすぎたのか感想はまずまずといったところ。アジア現代史に疎い私は,ベトナム戦争時の韓国が,軍政のもと,多くの兵隊をベトナム戦争に送っていたことすら知らなかった。映画はその時代の悲恋と,その娘である現代の若者の恋愛が交差して進む。

他に,昨日届いた小林正樹監督の『東京裁判』(DVD2枚組)も約4時間半の大作の約半分を観た。

最近の購入書。レ・ファニュ(平井呈一訳)『吸血鬼カーミラ』(創元推理文庫,230円),酒井順子『観光の哀しみ』(新潮文庫,100円),ギボン『ローマ帝国衰亡史8・9』(計500円,ちくま学芸文庫)。読書は低調なり。教育統計学の本を読み続ける。

そういえば今月の日経私の履歴書は,山口淑子である。

8月1日(日) 晴れ

・延々と仕事づけの毎日。だいたい今年は記録的な猛暑で,梅雨明けの前から夏バテ気味なのだが,この暑さとしょうもない忙しさに,身も心もボロボロだ。それでも今日は,いくつか仕事をこなした後,田園調布と雪谷の中間あたりの某カニ料理の店(甲羅)で,妻の母の誕生祝の食事会を開くことになっている。

・一方,わが母も3日に上京,弟の家に4泊したのち,我が家に3泊の予定。母を羽田に見送った後,今度は一家で鴨川に温泉旅行の予定。これは一泊,実につましい家族旅行だ。

・イグアナを,4年前購入した店に返した。このところ図体が大きくなり,ほとほと手を焼いていたところ。実におとなしい性格で,優しく,食事も草食なので,ひとに危害を加えるようなことはまったくない生き物なのだが,ときおりニュースで捕獲騒動が話題になりますよね。かくいうわたしだって数年前,かのイグアナ君が2階のベランダから落っこちて近所のコンビニに逃げ込み,光が丘警察署のパトカーが出動して騒ぎになったことがある。(写真は一触即発のネコとイグアナ。さいわいこのあと流血騒ぎには至らなかった)

・引き続き,多変量解析の研究中。主成分分析という手法があって,やっとぼんやり解りかけてきた。通常,各成分の平均や標準偏差を求めて偏差値にし,そのまた平均をとって上位から並べたりするわけだが,この手法はその逆。たとえていえば,横から強い光をあててレリーフを浮き彫りにするような手法で,面白いとおもった。今日あたりは,渡辺洋『心理・教育のための統計学入門』(金子書房,1580円+送料)が届く予定。

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