7月30日(金) 曇り

多変量解析に注目。涌井 良幸『図解でわかる多変量解析―データの山から本質を見抜く科学的分析ツール』を仕事の合間にちらちら読んでは,本のなかのサンプルデータをシェアウェアLet's STATで試している。 線形代数に疎いから理解するのが大変だ。若い頃に行列とかを頭に叩き込んでおくべきだな。

中島らも逝去を悼む。『ガダラの豚』は傑作エンターテイメントだと思う。

7月26日(月) 

小林正樹監督の畢生のドキュメンタリー『東京裁判』。これまでDVDは大変高価(8000円位)だったが,やっと廉価版(3192円)で登場する。8月4日発売とのこと。さっそくAmazonに注文した。

澤田昭夫『論文のレトリック』(講談社学術文庫,200円)。

7月24日(土) 

例によって週末もエンドレスの仕事。まあ,適当に手も抜いてますが。派遣社員のきれいなお姉さんたちがパンチ入力のために毎日大勢オフィスにくるのがせめてのすくいか

発注した本・DVDの到着に加え,村田全『日本の数学西洋の数学』(中公新書,180円),長田弘『私の二十世紀書店』(中公新書,180円),『癒しの宿』(王様文庫,200円)@藤井書店。涌井 良幸『図解でわかる多変量解析―データの山から本質を見抜く科学的分析ツール』(882円+送料)をAmazonに注文。すっかりAmazon漬けの私は,他にも,現在品切れの渡辺洋『心理・教育のための多変量解析法入門〈基礎編〉』,『同(事例編)』,『SEDパズルブック』の3冊をマーケットプレイスの出品予約待ちにしている。購入希望額の上限値までの範囲でもし出品されれば,優先的に購入できる。

匿名書評家・狐の新旧の書評に舌を巻く夜が続いている。

中野孝次氏逝去を悼む。かつてホフマン『悪魔の美酒』は氏の翻訳に酔った。

7月20日(火) 

朝起きたときの気分がじつにユウウツ。山積する課題,老いへの怯え,家族のこと。

窓際に坐って晴れわたる青空を仰ぐ。この灼熱の陽のしたを自転車で通勤することにすら,なぜか快感を覚えるのだ。汗をふきつつ自転車をこぐ間はほかのことはしようがないし,悩みもいくぶんか薄らぐから。

昨日は朝方,緊急運搬する荷物をトランクに押し込んで吉祥寺から上馬までタクシーを走らせた。新玉川線沿いにゆくのは久しぶり。車窓からみる風物もなぜか新鮮だ。帰りは新玉川線で渋谷まで,そこから井の頭線で帰ったことだ。異国にあっては女が妙に美しく感じるものだが,昨朝も何人かはっとするほど美しい女にすれちがった。若い女のなんと颯爽と歩くことよ。わが身の老いが痛感された。

夕方は吉祥寺でとある方と打ち合わせ。祝日の吉祥寺はなんと多くの若者で溢れていることよ。席をもとめて3軒も喫茶店をはしごしてしまった。

家に帰ったら,教育統計学の2冊が届いていた。少し読んで寝た。

7月18日(日) 

全国模試の日で出勤。暑い,忙しいの二重苦。さらに泣き面に蜂。自転車がパンクして,タイヤ・チューブ総交換,5000円が吹っ飛んだ。@吉祥寺サイクルシティ・マツモト。ここのおじさんはいつも仕事がていねいでいい。長年蔭ながらお世話になってるのでリンクしとこう。沖縄旅行記も載ってます。

Amazonマーケットプレイスで爆買い。ストレス解消のためだ。狐『野蛮な図書目録―匿名書評の密かな愉しみ』 (450円+送料),池田 貞雄・西田 英郎『教育のなかの統計学』(850円+送料),『狐の書評』(814円+送料),肥田野 直『心理教育統計学』(1150円+送料),YES『Yessongs』(DVD,3087円)。

トルストイ研究家の北御門二郎さん大往生。ひょんなことからご家族のHPがみつかりました。

7月15日(木) 

荻窪の分室で,夕方から打ち合わせと暑気払いのオフ会。例によって吉祥寺の職場から荻窪までママチャリを走らせた。途中,しっかりと,西荻窪で花鳥風月と音羽館の店頭本をチェック。花鳥風月で,麻生圭子『ネコが元気をつれてくる』(PHP文庫,50円)。音羽館では,ジュリアン・グリーンの『幻想を追う女』?(人文書院)が店頭にでていてかなり惹かれたのだけど,小説を読めない生活になってるので,泣く泣く我慢。J・グリーンとかJ・グラックとか若い頃大いに憧れたものだけど。

太宰治『もの思う葦』(新潮文庫,100円)@藤井書店。山村修さんの『気晴らしの発見』(新潮文庫,440円)@吉祥寺ルーエ。他に,井上明久『佐保神の別れ』が静岡県伊東市キ睡堂から届いた。読む暇なし。

7月13日(火) 

齋藤慎爾『読書という迷宮』(小学館,500円)@藤井書店。著者は1939年生まれ,深夜叢書社編集長。俳人としても著名な方だそうだ。気骨ある書評家にめぐり合った。この本から,さっそく,井上明久『佐保神との別れ』(河出書房新社,1000円+送料)をamazonにオーダー。井上氏は,あのヤスケンが『マリークレール』で活躍していた当時の編集長であった。齋藤氏絶賛の一冊。

7月12日(月) 

結局週末は丸二日とも,自宅周辺でのんびり過ごしました。酒を飲んでは寝,また起きては酒を飲むといった按配。一転して月曜の今朝はブルー・マンデイ。また急激に多忙になります。夏バテしないように,ぼちぼちやるつもりです。

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松岡正剛さんの『千夜千冊』が7日,七夕の日に完結した。4年半に及ぶ連載。中谷宇吉郎『雪』で幕を開けた千冊レビューは,『良寛全集』で幕を閉じた。私個人の正剛史は,1974年歳末?の鹿児島金海堂での稲垣足穂『人間人形時代』(当時1975円)との出会いに遡るので,今や30年になんなんとするわけだ。

風間研『大恋愛 人生の結晶作用』(講談社新書,100円)。阿川弘之『暗い波濤』の下巻大半を読む。

次男のためにSONY製CDウオークマン7900円。

 

7月8日(木) 晴れ

今日も暑かった。ただもう,会社に行き帰りするだけでへばってしまう。吉祥寺さかえ書房(吉祥寺に勤務し始めて満9年,変わらぬのは古本屋だけだね)で,阿川弘之『暗い波濤』(上・下)(新潮文庫,650円)。なぜか単行本はごろごろBookOffにあったりするが,文庫版はあまりみない。解説は阿部昭氏。解説もまた達意の名文であった。

常日頃敬慕している粉川哲夫氏のサイトで,映画批評を読む。http://anarchy.k2.tku.ac.jp/japanese/cinema/notes/2004-06.html かつての名著『もしインターネットが世界を変えるとしたら』の著者で,かのNeXTの愛用家でいらっしゃる。6月の映画批評に,あのマクラマナのドキュメンタリ『フォッグ・オブ・ウォー 』や,ベルナルド・ベルトルッチの新作!が載っていて,妙に興奮した。

仕事のせいで疲れ果てながらも,妙に感動したのだった。粉川氏の文に。

7月5日(月) 晴れ

月初に配置換えがあってからどうもいまひとつ調子が出ない。繊細なのね,自分は。熊襲さんは仕事兼オフのハワイ旅行を満喫されたようでうらやましい限り。

昨日,荻窪・西荻窪と主要な古本屋をまわったが成果なし。スランプで古本すら買う気力なし。

それでも今日は,例の藤井書店で,武田百合子・武田花『遊覧日記』(ちくま文庫,200円)。こういう本をゆっくり読みたいものです。

家に帰ったら,内田樹(おお,たつると読むんですって!今気づいた。1950年東京生まれ,ご存知でした?Iさん)の『疲れすぎて眠れぬ夜のために』(角川書店,600円+送料)がAmazonから届いていた。さっそく読んでみたが,内容は期待はずれでした。口直しに断腸亭日乗を読んで寝た。

7月4日(日) 晴れ

相変わらずグレ気味の今日この頃。あまり楽しいこともありませんが,

・日経朝刊文化面,川本三郎『晩年の荷風と小林青年』。ちょうど今戦後の荷風の日記をよんでいたところで,ベストタイミングの好エッセイ。戦後の日記に頻繁に登場する小林青年のその後の人生。市川市文化振興課の取り計らいで,遺族とめぐり合うまでの経緯を書いておられる。

・東京紅團(東京紅団)http://www.tokyo-kurenaidan.com/index.htm 上の文章のつながりで偶々みつけたHP。東京文学散歩に関するHPには優れたものが多い。メディアの特性にあっているのでしょうね。このサイトの内容を本にしようと思ったらいったいいくらかかるか。荷風はもちろんのこと,首都圏以外でも中原中也の山口,向田邦子の鹿児島,「東京物語」の尾道など,日本各地を縦横に探索しておられる神田氏のホームページです。

北方謙三『俺たちと唄おう』(集英社文庫,100円)@BookOffは長男へのプレゼント。

ああ,気が晴れぬ。せめて荻窪に自転車を走らせ,いくつか古本屋をのぞいてから吉祥寺に残務整理に向かおう。

7月3日(土) 晴れ

日経土曜版の小特集『上手に泣きストレス解消』。”泣きの達人”として紹介されていたのは堀越英美さん。彼女のお薦めの”泣ける本”は,案の定,ちゃんとここにみつかりました。http://media.excite.co.jp/book/news/topics/077/ 最近では「冬のソナタ」でどっぷり泣いたこのわたしですが,最近思い起こすと・・・,そうですね,藤沢周平や池波正太郎,田中光二『オリンポスの黄昏』,『ニューシネマ・パラダイス』(完全版のほう)あたりでしょうか。昔昔ほかにもいろいろとあったと思うのですが思い出せません。

新書マップ〜テーマで探す新書ガイド。http://shinshomap.info/ インターフェースがかっこいい。本の背写真がいい。汎用連想計算エンジンGETAに興味有り。

Amazonからは岩原信九郎『教育と心理のための推計学』(日本文化科学社,3300円+税)着。初版が1957年の本です。半世紀近く売れ続けている教育分野の統計学の古典。統計学がやっとこのごろ少し解りかけてきました。若い時代に確率統計をやってないから,のみこみが悪く苦労します。

 

7月2日(金) 晴れ ただでさえ労苦の絶えないのが人生である。その上に禁煙まで抑制であったり辛抱であったりしてはかなわない。(山村修『禁煙の愉しみ』)

部内で配置換えがあり,これまで抱えてきた厄介な仕事に加えて,また新たな仕事も加わって,青息吐息。まあ,なんとかかんとか,7月も生きていこう。

 

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