6月30日(水) 小雨→晴れ

光が丘の病院にいった。幸い重大な病気じゃなかったのでひと安心。行きはバスで,帰りは徒歩で。帰り道,光が丘BookOffに立ち寄り。好きですねえ(笑) 元ユニクロの店舗だっただけにこぎれいな店だ。吟味の末,『なんだか・おかしな・人たち』(文春文庫,250円),『三国志 8』(岩波文庫,100円),山村修『禁煙の愉しみ』(新潮OH文庫,100円)を買う。

午後,午睡のあと,PCでお仕事。IBM製ディスプレイの調子が悪く,夕刻,勇躍,ヤマダ電機に液晶ディスプレイを買いにいった。I・O・データ製の17インチ,ポイント差引後税込42500円程度を持ち帰り。

6月29日(火) 曇り

株式会社必須のイベントの日。早く起きる。これを無難にこなして,明日は休んで病院にゆこう。そして7月は,きっともっと忙しいだろう。

しばらく本は控えようと,日曜に本の整理をしながらつくづく思った。読んでない本があまりに多すぎる。と反省したのもつかの間,月曜は藤井書店で,『東京人』1992年9月号”荷風の散歩道”(200円)。なかなかの特集でした。加えて,岩原信九郎『教育と心理のための推計学』(日本文化科学社,3399円)をAmazonで。岩原信九郎氏の著作は教育統計学の古典的な名著です。

6月27日(日) 曇り

というわけでこの間も気の抜けない仕事がひとつあったのだけど,荻窪の精鋭チームの活躍もあって,無事平穏な週末を迎えられたのはよかった。

新村出『語源をさぐる』(旺文社文庫,200円)@藤井書店。個人的には,なぜか,いま,あのゴマに注目していて,岩波新書の『ゴマの来た道』やら『中国笑話集』(穀物の魔力に関する民話と注釈あり)(岩波文庫)を,どちらもだれも目をつけないだろうと,藤井書店に放っておいたら,どちらも数日経ったらなくなってしまった。畏るべし,藤井の常連。ラスキンの『胡麻と百合』,先日読んだ吉田よし子『香辛料の民族学』と併せて,ゴマに関して考察しようとおもったが頓挫してしまった。

斎藤綾子『良いセックス,悪いセックス』(幻冬舎文庫,350円),久田恵『家族を卒業します』(ちくま文庫,100円),岸本葉子『家にいるのが何より好き』(文春文庫,100円)@BookOff。斎藤綾子の文体,変幻自在で実に面白い。このひととは江古田の路地でかつてすれ違っているかも。昭和54年ごろに。武蔵美の卒業生とのことだから。

でもって,今日は半日,本の整理をし,げんなりしながら,何冊かマーケットプレイスに出品して,懲りもせずに練馬駅に繰り出し,つげ義春『ねじ式』(小学館文庫,250円)は古本・遥で。(彷書月刊で岡崎氏がこの店のことを書いている模様)。ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』(全3巻,朝日文庫,1500円)は,一信堂書店にて。目下のイラクの混迷を,アメリカ現代史の観点から,読んでみようと。殊勝にも。

6月22日(火) 晴れ

台風一過の青空はスモッグも吹き払われて青いこと,青いこと。暑い。街をあるくと武蔵野のおてんば娘たちの奔放なこと,眼のやり場に困る(笑)

今日もまた仕事三昧で,家に帰ると,市川草古堂からAmazon経由でホジスン『海ふかく』(国書刊行会,1700円+送料)が届いていた。ネット古書店は味気ないという意見もあるが,どうしてどうして新しい出会いもあるのだ。アーカムハウス叢書と銘打った一連の書の一冊。

6月21日(月) 曇り

藤井書店で,荒俣宏訳のダンセイニ『魔法使いの弟子』『妖精族のむすめ』(ともにちくま文庫,550円)。いまだったら河出文庫の新刊を買うべきなのかもしれないが,みつけてうれしく買っておいた。気が向けば,他の作品群も蒐めるつもり。稲垣足穂が影響を受けたファンタジー作家として夙に知られているが,読むのは初めて。ファンタジーは長年縁のない領域だった。帰宅後,このでんで,ホジスン『海ふかく』(国書刊行会,1700円+送料)をAmazonに注文。最近ずっと小説の読めないからだになっている。このあたりで一旦終止符をうとうとおもっている。


といいながら,石神井公園MICで,士郎正宗『攻殻機動隊 The Ghost in the Shell』(講談社,800円),山本夏彦『完本 文語文』『恋に似たもの』(ともに文春文庫,470円)。士郎正宗氏については精緻なファンサイトを発見。こちら。『アップル・シード』も買わねばねっ。

今日は体調も悪く休むことにした。所縁の石神井公園で病院を探してチャリで走る。過ぎ行くおばさんや娘たちに懐かしの顔があるような気が,する。教えた子たちとその母親の。仕事三昧の日々の追憶に彩られた町なのだ,ここは。娘たちの豊かな胸を盗み見ながら,寂しい思いもする。

午後は台風のせいで風雨が強かった・・・。グレたついでに,『冬のソナタ』海賊?サイト(@中国・韓国)をみつけて再び涙滂沱の夕方だった。

 

6月19日(土) 

gooで,押山守『攻殻機動隊 Ghost in the Shell』を観る。1.5Mbps,1週間315円だからDVDレンタルなみ。『ブレードランナー』を初めとしたサイバーパンクな映像のさまざまな追憶に満ち満ちた映画。原作漫画が花鳥風月においてあったのを思い出した,今日にでも買い求めよう。漫画といえば,つげ義春の『紅い花』の作品世界に眼を瞠ったので,『ねじ式』も探して買っておこう。

Yさんからメールをいただいた。なんでも旧友のMさんが日経朝刊文化面におおきく取り上げられているとか。遅く帰宅して保存しておいた。先日は俳人の櫂未知子さんが歌人藤原龍一郎さんを同面『交遊抄』で紹介しておられたのを思い出した。(この切り抜きも保存してある) このところ,知人(の知人)がよくここを賑わせているのは喜ばしい限り。

小生といえば全くもってつまらぬ味気ないウツウツたる週日。生活や健康や仕事などいろんなところにガタがきて,気分が優れない。寝床で『断腸亭日乗』の昭和20年の条を読むくらいが楽しみ。仕事・仕事の毎日。

中野翠『クダラン』(文春文庫,100円),正直辟易,元気すぎてついてゆけぬ。森雅裕『推理小説常習犯 ミステリー作家への13階段+おまけ』(講談社+α文庫,99円+送料)はかわうそ亭さんのお薦めによる。

 

6月15日(火) 快晴

日曜日の午後,ふらりと練馬に行った。一信堂の店頭に荷風全集旧版のバラが10冊ほど。よくみると6冊括られた揃いがあって,断腸亭日乗と知れた。1500円は安い買い物,迷った挙句購入。荷風の全集は何回も迷っているうちに買いそびれたまま。いずれ揃いを購入した暁には,この6冊は手放しても良い。なかなかいい本ですねえ。昭和39年の定価600円が庶民にとってどのくらいの値段か,ぴんときませんが,当時としてもお高い本ではなかったのでは。その割りに,本冊は丁寧な布製の表紙で奥付には断腸亭の印紙もはってあります。紙も上質。函にもていねいにパラフィンがかけられており,函の背こそ日に焼けて年月を思わせるものの元パラをはずしてみると箱の状態もまんざら悪くありません。パラフィン紙の効用を痛感。さっそく昭和20年の元日から,ぼちぼち読み始めているところです。夜更けの寝床で荷風をよむ幸せ。俗世の憂いをしばし忘れます。

他に,『古本・遥』で,つげ義春『紅い花』(小学館漫画文庫,250円),こちらも佳品ぞろい。著者あとがきによると井伏鱒二の短編に憧れてこれらの作品群を描いたとか。

BookOff練馬店では成果なし。河野多恵子『回転扉』100円には惹かれましたけどね。がまん。

6月12日(土) 曇り

20日ぶりの完全休日。しかし,生活も仕事も読書もなんだかぜんぜん楽しくない。朝は,DeepPurple"highway Star"のビデオをFletsのサイトで観る。早い時間に酎ハイを飲み,昼寝。『水滸伝』や『三国志』を拾い読む。

『青春18きっぷで愉しむ鉄道の旅』(小学館文庫,540円)は息子のために。岸田麗子『父 岸田劉生』(中公文庫,180円),朝日新聞東京裁判記者団『東京裁判』(上・下)(朝日文庫,400円)は藤井書店にて。

6月11日(金) 曇り

先日もTVで,FT革命(微生物が地球を救う)の旗手小泉武夫東京農大教授の近況を知ったばかりだが,その小泉さんが昨晩の日経夕刊コラムで,ジャズ喫茶のことを書いておられるのには驚いた。しかも,なんと,よく読むと,いきつけのみせが渋谷メアリー・ジェーンというではないか。わたしも今を去ること30年近く前,足繁く通ってました。マッコイ・タイナーの『Atlantis』あたりが記憶に残ってます。あとコルトレーンの後期とか。そのメアリー・ジェーンが今も健在で,しかもかの小泉先生が常連だというのですから,うれしいではないか。http://www.bookclubkai.jp/interview/contents/051.html

http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/maryjane.html (メアリー・ジェーンの紹介 ※4・5年前かな,一度渋谷で探したこともあるんですけど,そのときは見つからず,店を閉じたのかと思ってました)

藤井書店で『水滸伝』全13巻(岩波文庫,1500円)。『完訳 三国志』1・2・3(岩波文庫,各100円)もBookOffで買っておいた。『郷愁・車輪の下・デミアン他』(講談社,100円)は息子のために。

6月10日(木) 曇り

厄介な仕事がやっと一段落して,昨夜は早く帰宅した。5月新しい模試の立ち上げだったが,成績処理・帳票がほぼ満足できる水準まで到達したのをよしとしよう。なにしろ,5月23日に休んだのが最後で,それ以来働き尽くめの毎日だったので,些かつかれ,老いを感じ,夜明けの目覚めは寂しい。気力・体力・知力の衰えをわびしく思う。若い頃の楽しい思い出がしきりに思いおこされるこの頃だ。(このHPも丸六年を迎えた。開設当時は若かったなと,またしも感興にかられてしまう)

『西遊記』1・2・4巻@よみた屋吉祥寺。各300円。これであとは3巻のみだと気をよくしていたら,次の日,仕事のため自転車で吉祥寺から荻窪に移動中に西荻窪音羽館店頭で,1・2・3巻各100円にめぐり合い,ショック。(つまり1・2巻は各200円損した(笑) 3巻を即座に買ってめでたくあっという間の完集とあいなった。さすが,日頃の精進のお陰だなと自分を褒めたい。この調子で,岩波文庫で『水滸伝』『三国志』を揃えるか。(水滸伝は今日にでも藤井書店で買うつもり) そういえば,『紅楼夢』や『金瓶梅』にも縁がなかったなと,ふと思いおこした。

6月5日(土) 晴れ

小島直記『逆境を愛する男たち』(新潮文庫,50円)@花鳥風月。五味康祐『五味康祐 オーディオ遍歴』(新潮文庫,400円),山口瞳『小説吉野秀雄先生』(文春文庫,80円),久保田万太郎『火事息子』(中公文庫,100円),児島襄『史説山下泰文』(文春文庫,100円)は,吉祥寺BookStation和と藤井書店にて。延々と仕事が続いている。休む暇なし。


大塚英志『「おたく」の精神史』(講談社新書,950円+税)。これは書くの忘れてました。精読中。田中隆吉『日本軍閥暗闘史』(中公文庫,150円)@藤井書店。でもって,藤井書店で,『水滸伝』揃いや『江戸名所図会』揃いを我慢してるうちに,そっち方面の欲望が臨界点に達し,たまたま練馬高野台BookOffに点在していた,中野美代子他訳『西遊記』5〜10(岩波文庫)を買い集めてしめて630円。ま,どうせ1〜4を集めるのは難しくないだろうと,たかを括ったのだが。平凡社版で,西遊記(上巻)は持っているので,なんとか繋がるだろうけど。中国の民俗に興味有り。そういえば,『中国笑話集』(岩波文庫)を藤井書店でパスしたのだけど,明日は買おう。Open,sesami の東洋の起源に言及してあったから。

他にもぞろぞろ購入候補。中央公論社版日本の詩歌から,『丸山薫・田中冬二・立原道造・田中克己・藤原伸二郎』(100円)や,『中原中也・伊東静雄・八木重吉』(100円)は購入済み。後書は息子に贈呈。同じ叢書で『石川啄木』や『三好達治』の巻を,近々たぶん買うであろう。

 

6月1日(火) 

スピノザ『神学・政治論 聖書の批判と言論の自由』(上・下)(岩波文庫,300円),森銑三校訂伴蒿蹊著『近世畸人伝 』(岩波文庫,250円),『尾崎三良自叙略伝』(全三巻)(中公文庫,600円)@藤井書店。そういえば,原田隆史『本気の教育でなければ子供はかわらない』(旺文社,1680円)なんて本も買ったな。寝床でほそぼそと『イスラム急進派』を読む日々。今月もなんとか続けよう,このHP。

先月,高見沢潤子さんが亡くなったのを思い出した。

 

 

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