3月30日(火) 

著者近影です。術後の腹帯(というそうな)が今もってとれず,ずいぶん窮屈な思いをしています。仕事から帰るとまっさきにそれを詫びます。我が家は人間4人脊椎動物2匹の大所帯です(笑)

3月29日(月) 晴れ 可もなく不可もない一日

なんだか低調な月曜,藤井書店店頭にて,火野葦平『土と兵隊・麦と兵隊』(新潮文庫,50円)。可もなく不可もない一日。過ぎた日の官能の思い出と藝術への憧れが交錯する。

帰宅後,NHK『英語でしゃべらナイト』。実用的で面白い内容にいつもながら感心する。パトリック・ハーラン(コメディアン,実はハーバードの俊英),釈由美子(実はT進吉祥寺校の出身ですよ)が良い。今夜は岡田真澄まででてました,はい。

3月28日(日) 晴れ 所詮俺のしてることは青春の補遺(笑)

いい天気だ。桜も咲きかけた時分,自宅近くの川沿いの道には老若の散歩者がのんびり歩いている。

どうも,このところ私の買う本は,青春時代の追憶のようだ。死霊がそうだし,僕のユリイカ(南北社版が欲しいけど残念ながら売却済)もそう。ちょっとずつ昔の穴埋めをしてる感じ。というわけで,昨日も成績処理にでかけたその通勤途中の,行きと帰りで上石神井せきぶん堂に寄った。行きは,倉橋由美子『聖少女』(新潮社,昭和51年,100円)と,堀田善衛『堀田善衛集』(新潮日本文学,100円)。聖少女は,N・Tさんも好きな本だと教えてくれたっけ。昔渋谷の道玄坂で買い,いまは鹿児島の実家に眠ってるが,安いので再購入。さて,帰路,再びここに寄って,酔狂にも,同じ店頭本の新潮日本文学を買い占めようと思ったが,『丹羽文雄』『舟橋聖一』『北杜夫』『高見順』『石川達三』『石坂洋次郎』あたりを少しめくって,なんとなく,気後れがし,しかたなく,伊藤桂一『水と微風の世界』(中公文庫,100円,状態難あり)と,山本夏彦『生きている人と死んだ人』(文春文庫,100円)の2冊で気を散じて家に向かった。さて,高野台に着くと,今度はBookOff,われながら好きですねえ(笑) 百円均一でゴロゴロころがってる,集英社版日本文学全集数々をまたしてもためつすがめつし,一旦は我慢して店をでようとしたものの,店内放送で,単行本一律500円,文庫本どれでも2冊350円との魅力的なアナウンスが耳に入ってしまい,またしても店内に(笑)。それから,またしても,お買い得品を探したのだが,疲れていたのと気が急いて舞い上がってしまったのが災いし,結局買うのをやめて帰った。

というわけで,今朝は捲土重来,息子を連れてBookOff散歩。単行本2冊950円セールには敢えて眼をつむり(またまた買ってしまいそうなので),文庫一律2冊で350円コーナーから,武田百合子『日日雑記』(中公文庫)・紀田順一郎『文庫の整理学』(講談社学術文庫)。三浦展『大人のための東京散歩入門』(洋泉社新書,250円),塚原史『人間はなぜ非人間的になれるのか』(ちくま新書,250円)。息子には,大友克洋『AKIRA 3』(講談社,550円)他。

夕方は,武蔵関サンマルコにて一家で誕生祝の夕食。

3月27日(土) 晴れ 

宮田毬栄『追憶の作家たち』埴谷雄高の章を読んだ。貴重な作家晩年の記録である。(わたしは1995年の夏に今の職場に移ってきた。職場のビルのすぐそばに埴谷雄高の自宅があった。けれども生前の作家の姿をみたことはない。自宅前で佇む姿をNHKの映像でみたことはあるけど。97年2月に亡くなられたので,かれこれ1年半は,すくなくともほんの近くで働いていたことになる。いま,般若家の跡は建て替えられてアパート?になっている。)

夕べはたと気がついて,書棚の『死霊』をしらべると,第6章までは単行本で持っているが,7・8・9章は発表当時の群像しかない。こりゃいかんと,今朝方Amazonのマーケットプレイスで,『死霊3』(第7章〜第9章)を注文した。第5章までを熱病にうなされるように精読したのは昭和51年の5月のこと。これを機に,今回第6章以降を読み継ぐことができれば,28年ぶりの死霊体験ということになるな。(1100円+配送料340円 福岡古雅書店

昨日,藤井書店で,ソール・ベロー『この日をつかめ』(新潮文庫),アンダスン『ワインズバーグ・オハイオ』(新潮文庫),カポーティ(川本三郎訳)『夜の樹』(新潮文庫),太宰治『グッド・バイ』(新潮文庫),計300円。

今朝は,地元三省堂にて,池谷京子『速効図解 EXCEL2003 VBA編』(MYCOM,1580円)。静岡太田書店にメールで稲垣足穂『僕のユリイカ』(南北社,3500円)を照会したが既にないとのこと。どこもメールの返事が速い。

 

3月25日(木) 雨 愛ネコ退院す。例によって本を買う。

愛ネコが退院した。腹にタオルの包帯をきつく巻かれて,なにやら痛々しい。こころなしか沈んでいて元気がない。今夜はじっと眼をみつめてネコに謝ったことだった。

今日も本を買いましたよ。まず,かねたくさんお薦めの,宮田毬栄『追憶の作家たち』(文春新書,720円)@ルーエ。著者は,かの『海』の元編集長にて,詩人大木惇夫の娘である。読売新聞のHP記事(2001年ごろ)から引用しよう。

・・・・・・・父はその後半生、「戦犯」扱いさえ文壇から受けた。だが、死後改めて読み返した作品には、詩人としての強烈な自負があふれていた。決して不幸ではなかった、と確信した。批判的だった見方が少し変わった。今、父の生涯を書く。「つらい作業だけど、自分にしかできないことだから」 ・・・・・ 

追憶の作家たちとは,松本清張・西條八十・埴谷雄高・島尾敏雄・石川淳・大岡昇平・日野啓三。すてきな本だとの予感がある。

町田宗鳳『なぜ宗教は平和を妨げるのか』(講談社α新書,840円)。佐野眞一『だれが「本」を殺すのか』(プレジデント社,100円),綿谷りさ『蹴りたい背中』(河出書房新社,550円)@BookOff。半年足らずで,114刷とは恐れ入った。これは熊襲さんのお薦めによる。

3月24日(水) 曇り

帰宅の途中,高野台BookOffに立ち寄り。100円均一本から,久世光彦『私があなたに惚れたのは』(主婦の友社),鹿島茂『背中の黒猫』(文藝春秋),山口瞳『年金老人奮戦日記』(新潮社)を買う。山口瞳の日記シリーズは,みつけるたびに買っては友人に進呈してきたが,今回はちょっと趣向を変えてAmazonに出品。ちょっとお高い値段をつけてみた。どうせ売れなければ,どなたかへ進呈用としてキープしておくつもり。

家に帰ったら,天牛書店から,志賀浩二『線形代数30講 数学30講シリーズ』が届いていた。これにも挑戦せねば。

このところ,月日の流れるのがやたらと速く感じる。

3月23日(火) 

大雪の予報だったが,雨に終わってうれしいやら悲しいやら。なぜ悲しいかってきかれても困るんだけど。

夫婦で相談した結果,ネコの避妊手術をすることにした。今朝方,愛ネコは半日食事をぬいたのち,近所の動物病院に入院した。約2泊の入院になる。さみしいが,しかたのないことだ。安くはない手術費用がかかる。帰ってきたらまた可愛がってあげよう。

大江志乃夫『日本の参謀本部』(中公新書,180円)@藤井書店。志賀浩二『線形代数30講 数学30講シリーズ』(朝倉書店,1180円)@天牛書店Amazon。関連会社の若いスタッフがいくつか開発周りでクリーンヒットを飛ばしてくれてる。やっぱりプログラミングだな,と,またぞろExcel VBAの本を読んでるところ。

3月21日(日) 曇り

週末にかけて,案の定冷たい雨が降った。ときにはみぞれも混じっていたようだ。愛ネコは再び発情し,遂げられぬ恋情に身を悶々とさせている。とうちゃんのほうはといえば,今日が公開模試の日でおしごと。週末一日はゆっくり毒気を抜いて読書三昧したかったが,そうもいかず,例によってなしくずしの仕事漬である。昨日は,行きのバス車中で『文壇栄華物語』を読み,帰りのバスでは中川一政の履歴書『腹の虫』や,山本夏彦『二流の愉しみ』を拾い読み。こまめに読んでます。長男は友人と一緒に木更津にサイクリング旅行。

●最近目録販売に専念して店を閉じた江古田・落穂舎のホームページ。稲垣足穂など錚々たるコレクション。(ちなみに検索がうまく動かないみたいですけど)

●大村彦次郎『文壇挽歌物語』で知った薄倖の作家畔柳二美。彼女の回想記など,さまざまな文や写真を収めた中野武彦氏のサイト『素顔の作家たち』

山本夏彦『二流の愉しみ』(中公文庫),中川一政『腹の虫』(中公文庫),各100円@吉祥寺BookOff。

3月19日(金) 曇り

例年より早い桜が,都内のところどころで散見される。花に嵐のたとえじゃないが,天気は寒暖がめぐるましく交差する今日このごろである。唐突だが荷風の全集をもってないのが悔やまれる。荷風の文体が恋しい夜が年にときどきある。

買った本。吉田裕『昭和天皇の終戦史』(岩波新書,200円),平田寛『科学の考古学』(中公新書,150円)@藤井書店。『孟子』(下)(岩波文庫,100円)。29年ぶりに揃った(笑)孟子が恋しいときもあるな。小林信彦『<超>読書法』(文春文庫,100円)@上石神井せきぶん堂。

3月17日(水) 晴 

BookOffが東証二部に上場した由。まずは立派な経営手腕ですね。つぎに,綿谷りささんの『蹴りたい背中』(河出書房,1000円)が百万部を突破したとのこと。1000円×100万冊=100億円。おお,河出の売上げを100億円もたったひとりで稼ぎ出すとは!スーパースタアだね。芥川賞のひとつやふたつ安いもんじゃないの。先日,練馬高野台の三省堂で仄聞した若い女性ふたりの会話。『ねえ,何とか賞の,あれって読んだ?』『う〜ん,まだ。でも読みたいなあ』。これは脚色なしのほんとの会話です。通じてるところが凄いじゃないですか。おそらく,ふたりのお嬢さんには,芥川賞なんて,日頃たいして興味のないことなのでしょう。世間的にしごく当たり前のそんな女性たちに,芥川賞を知らしめる,その宣伝効果だけでも,彼女の受賞は意義あることかも。ものを作ってもうれない,本もうれない,昨今。なんでも文藝春秋3月号本誌も,史上最大の売上げとか(3回増刷)。経済効果ひとつとっても,<綿谷りさ効果>は偉大ですよねえ。たとえば,中沢けいが,その処女作で,何賞だったけな,受賞して話題になった当時,口さがないことをいう識者はいっぱいいたわけです。(後略)

☆買った本。和田芳恵『接木の台』(河出書房,昭和49年,500円),杉山忠平『理性と革命の時代に生きて 〜J・プリーストリ伝』(岩波新書,100円)。後書の購入経緯は次の通り(脚色なし) (1)西荻窪音羽館の店頭に立った。(16日午後2時)(2)ふと,あやしい気配を感じ,つぶさに店頭本を注視した。(3)岩波新書の一角でこころのガイガーカウンタがばりばり鳴った。(4)そうです,かぐら川さんがいつぞや書かれていた,氏の手放した本であり再度探求リストにのっかっているという上記本を発見せり!→かぐら川さんのために確保。(なんといっても100円ですからね) (5)かぐら川さんにメールを送ろうと思い,かぐら川さんのHPにアクセス。(6)おお! かぐら川さんは,大阪ですでにこの本を再入手されており,同じ日付の日記にこの本を紹介しておられたのです。→http://www3.diary.ne.jp/user/325457/ ちなみに3月15日は,プリーストリが酸素を発見した日とのこと。

☆今日は今日で,吉祥寺藤井書店で,永田よしのり編『カルト映画館 アクション』(教養文庫,350円)。でも,永田寛『科学の考古学』(中公新書,150円,状態悪し)を買えばよかった。このときも琴線が鳴ったのだが,状態がいまいちで小金も手元になかった為,パスして後悔。明日買おうっと。

とがしやすたか『青春くん』もなぜか読みたい(笑)

3月14日(日) 晴 

西武池袋線の古本屋の回想というテーマで,いまはなき浅川書店や青柳書店のことを書こうと思ったが,書棚の奥の資料がみつからずやむなく延期。

☆シュティフター『晩夏』(上)ちくま文庫の新刊。藤村宏氏訳とあれば・・・,そう,かつて集英社の文学全集の一巻に収められた訳ですね。(元本所有,但し未読)それにしても上下巻で2600円とは,ちょっと高いなあ。『青白い炎』といい『火の娘』といい,最近のちくま文庫はすばらしいとおもうけど,う〜ん,値段がねえ。

BookOffにて『雑学ネコと気持ちが通じあうちょっとしたコツ』(永岡書店),和田誠・川本三郎・瀬戸川猛資『今日も映画日和』(文春文庫),向井敏『文章読本』(文春文庫)各100円。

昨日当たったポイント1万点は,今日長男のCDプレーヤ(パナソニック製SL-CT510)やCD-R20枚に昇華した。

郷里桜島での素人のど自慢大会(NHK)を観た。母も観客として前列にいたとのことだが探してもみつからず。夜は,『EXCELでわかる統計解析』のお勉強。t分布・カイ二乗分布・F分布のところがよくわからん。それにしてもこの本のお陰でずいぶん進歩した。

ネコのために,またたびの木とイネ科の草の種を購入。またたびにネコうっとり恍惚のさまを愉しむ。ネコは胃にたまりがちの毛玉を吐くために,草をたべる。今朝もイグアナ用の青梗菜をちびちび齧って,廊下に吐瀉していた。

3月13日(土) 晴 私ハ官能ノ追憶ニ生キテイル

■長年の友人Kさんのためにヤマダ電機で富士通製ノートPC購入。161000円也。カードで清算していると,若い店員におめでとうございます!と声をかけられた。なんでもポイント1万点が当たったとのこと。ついてるじゃないの。

神田のオフィスでセッティング。帰りに神田古書街を歩く。積読本が多いこのごろ,どうも冴えない。小宮山書店ガレージセール会場で,岩波文庫 バルザック『ツールの司祭・赤い宿屋』(昭和20年),ラスキン『この後の者にも』(昭和3年),ボエーティウス『哲学の慰め』(昭和25年)各100円。状態は良くないが,バルザックをはじめうれしい収穫。

アマゾンからは,Yes『The Yes Album (3rd)』『Relayer』着。しめて2700円程度。これも安い買い物。神田多町の裏通りで食べたうまみソバ。550円大盛りサービスで,これまた満腹で大満足。なんだか妙についてた一日だった。

山本夏彦『笑わぬでもなし』(中公文庫,150円)は石神井にて。

■YES 余波

http://www3.tok2.com/home2/edgeofrealization/

若きChunさんの秀逸なサイト。今日届いた,YES "Relayer"には想い出がある。原宿のDJ Stone(?)というプログレ音楽喫茶で昭和50年ごろ聴いたことがある。わたしは7年ほど前,原宿の某音楽スタジオでT先生という外人講師の草分けのようなひとと英語のCDを収録したことがある。DJ Stoneはそのスタジオのそばぼビルにあった店だ。その夕方も立ち寄ってみたがさすがに跡形もなかった。無理もないか。月日ハ流レ私ハ残ル,だ。

同じ曲を聴いた二十歳のわたしと中年の私がある。 Yoさんへのお返事でも書いたけど,月日は流れたのを実感する。この寂しさ。だれもわからないだろう,若いひとには。 他の人生はともあれ,私ハ官能ノ追憶ニ生キテイル,のだから。

■官能の追憶

今日,小宮山書店で,ややボーイッシュな娘を見た。なんといっても,かの小宮山書店である。濃い趣味のおじさんやお兄さんたちに混じって,古色蒼然たる古書の間をけなげに泳いでいる娘さんであった,(神田の古書店から始まる歳を越えた恋をかつて弘兼さんが描いていたっけ 黄昏流星群),やや小ぶりの胸をくるむTシャツには,サングラスがはさまっていた。同年輩の男の子と一緒に,なにかを探しにきたのであろうか,ちょっと可愛い子。

てな脚色はすぐに終わってしまう。実はすぐに男の子とわかった。柔和で優しい眼をしていたし,Tシャツの関係で胸元がだぶついてい,一瞬少女かと思ったのだ。しかしこの錯誤に些か戸惑った私がいた。この子と何度かすれ違うたびにちょっと恥ずかしかった。

声をかければまるでボルヘスの『他者』か。滔々と過ぎた人生の後悔をむりに説くのか。書店で少年に惚れるなんて昭和51年の渋谷三省堂以来だ。あの日の少年が書物を手に取る後ろ姿の,そのうなじは,それは清楚で可憐だった。

■鹿児島に新幹線開通。歴史的な一日。^.^  同窓生のMLでも早速情報が飛び交ってる。

3月11日(水) 

というわけで,延々と『文壇挽歌物語』を読んでおります。しいて欠点を挙げれば,その,作家最期の叙述が多いことですね。なんだか寂滅の気分になってます。

買った本。最近低調。『WindowsXPの再インストール』(DArt,1800円)。ゴールズワージ『吾等がために踊れ』(岩波文庫,100円),ツルゲーネフ『煙』(岩波文庫,100円),川崎長太郎『鳳仙花』(文芸文庫,600円)は,西荻窪音羽館にて。

なぜか三十年越しにYesにはまり,『Fragile』を聴いている。緻密な楽曲構成に長男も唸ってた,こういうのはうれしい(笑)。その伝だかなんだか,ラヴェル『ダフニスとクロエ』をAmazonに注文。『春の祭典』もなんだか欲しくなってるところ。

街ゆく女子高生はすっかり春の気分。こちとらは冬が恋しい。

3月6日(土) 曇のち晴

二十日ぶりの休みだったが,在宅で仕事に徹した。明日もひとつ面倒なはなしがあって,せっかくのIさんのお誘いもキャンセルせざるをえない。お許しあれ。

早く床に就いて夜半に目覚める。浅い眠りの悲しいことよ。つらつらと過ぎた日々のことを寝床で思うのも悲しいので,ランプを点けて本を読むのなり。最近は,大村彦次郎『文壇挽歌物語』(筑摩書房),ひとすじ。吉祥寺藤井書店で偶々手にとったのは僥倖。(この前作の『文壇栄華物語』もすでにAmazon経由で安く手にいれている。最近は,BookOffよりもAmazonのマーケットプレイスが病みつき,苦笑) 昭和30年代の作家群像。『日本文壇史』と引き比べてしまうのは叙述のスタイルが似ていることもあるが,人生の浮沈を淡々と書いてなかなかの読み物になっているあたり,伊藤整の畢生の大作を髣髴とさせるものがある。

今,こうして机に向かっていると猫がすり寄ってきて甘える。やはり猫は夜の友だ。

3月5日(木) 

昼過ぎに一時夕立の気配があった。

最近買った本。井伏鱒二『多甚古村』『山椒魚』『さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記』(全て新潮文庫),フロベール『三つの物語』,アーレニウス『史的に見たる科学的宇宙観の変遷』(岩波文庫),太宰治『走れメロス』(新潮文庫),ドイル『失われた世界』(ハヤカワ文庫),東海林さだお・椎名誠『人生途中対談』(文藝春秋),しめて750円という安さ。これらは藤井書店や音羽館の店頭で。

ええっと,猫と古本が趣味のしょうもない人生です。また3月ものらりくらりと書こう。ただそれだけ。

 

[HOME]